「大すきなみらいの毛で」
●羊毛を洗う
7月から羊の毛洗いを行っています。何度も試して、水ではなくお湯で、そして毛専用の洗剤を使うと色が白くなることがわかりました。ところが、洗い上がると毛玉のように固まり、ふわふわな感じには仕上がりません。ある子が「ふわふわにするのはどうしたらいいのだろう?」とつぶやきました。
9月私たちの洗っている様子を見た3年生が教えてくれました。「これ、だめ〜。ひょっとして、お水で洗っている?お湯がいいの。あと、毛を入れて揉んだり触ったりしているんじゃない?お湯に入れたらさわっちゃだめだよ」今まで、私たちは昨年の6年生の人たちがしていたように、足で踏みつけながら洗っていたのです。その日から皆の洗い方が変わりました。また、洗い終わって固まってしまった毛にカーダーをかける子が現れました。
●大すきなみらいの毛で
市販で売られている毛糸をある日、分解してみました。「わあ、すごい!羊の毛にもどった!」子どもたちにとって驚きでした。その日から、自分たちも羊のみらいの糸を紡いで何かを作りたいという思いが強くなりました。
11月菜箸でスピンドル作り。カーダーで毛をほぐして筒状にし(一組ではロールケーキと呼んでいます)、糸紡ぎを始めました。一見簡単そうですが、同じ太さに紡いでいく、そして次の毛とつなぐということが難しいです。「どうすればいいんだろう?」という声がよくあがります。すると、近くにいた誰かが「教えてあげようか」と。互いに教え合いながら糸紡ぎの活動を進めています。