学んで歩んでみつろうラップ
9月はオンライン授業。本格的なスタートは9月終わり頃からでした。
いよいよ本格的に取り組んでいくときに、どう進めていきたいか話し合うと、「材料は買わず、自然のものを、自分たちの手で手に入れたい」という気持ちが見えてきました。
大きく分けると、みつろうラップは[①布を草木染めする→②みつろうをアイロンで溶かして布にコーティングする]という2つの工程で出来上がります。調べ活動をしていくうち、「蜂の活動がそろそろ終わるらしい…」という情報が入ってきました。取り組むのは、②から!「よし、みつろうをとろう!」
「学校近くの稲城市に養蜂場があるんだって!」
子どもたちのこんな声と行動力から、養蜂場を見学するという運びになりました。蜂の巣を見させていただいたり、そこからみつろうをとらせていただいたり…お化けのような姿になり、ハウスに入ります。初めてミツバチを間近で見て…怖いと言っていた子が最後には「ミツバチ、かわいい!」とにっこり。多摩養蜂園の塩原さんは、後日、本校にご来校くださり、みつろうの精製にもご協力くださいました。自分たちの手で、念願のみつろうを…ゲット!『人との出会いから学ぶ』機会。かけがえのない学びです。
次は、①の草木染め!材料は買うのではなく、たまねぎの皮やコーヒーの余った粉等を持参し、『環境に優しいみつろうラップづくり』に努めました。
いよいよ、みつろうつけ!と思いきや、手に入れた黄色いみつろうをつけると、布も、黄色くなる…。当たり前のことですが、黄色くなる…。せっかく染めたきれいな色が台無しになってしまう…。1学期のおためし活動で使用したみつろうは、Amazonで購入した白いものだったしな…。
最後に大きな壁がやってきました。そこは子どもたち、すぐに方法を調べました。自由研究では「そこまで白くできず…」。紫外線に当てるとよいらしい、そしたら太陽に当てよう!でも冬の太陽じゃ半年かかるらしい…。紫外線と言えばUVライトっていうのがお家にある!冬休みは、自宅にUVライトを持っているという人で手分けして持ち帰り、ライトに当てたり、外で日光に当てたりして、できることをやっていくことになりました。
子どもたちの共通の願いは「早くみつろうラップとして仕上げたい」!大きな壁はありますが、37名で精一杯頑張っていきます!