2年1組からのトピック


アンといっしょに大きくなろう!

三学期にはいり気温は急降下。朝の小屋のお掃除で吐く息は白いのです。水道が凍っても手が悴んでも床を掃き、すのこをピカピカにする子どもたちでした。

羊のアンとの別れが近づく中、森の小屋に看板を取りつけ、羊毛の向きを揃えるためにカーダーをかけたのです。また、ちぎり絵に手がけ、指絵の具でもアンを描きました。中でもちぎり絵には時間とエネルギーを注ぎ、その制作期間は一ヶ月にも及びました。子どもたちは作品が仕上がると外に跳びだしアンの所へ行って掲げます。柔らかな眼差しを向けるアンと誇らしげな子どもたちの瞳がそこで一つになりました。

3月15日にアンを牧場の福田さんにお返しする日がやってきました。出発直前、トラックの中にいるアンに向けて「ずっとずっとずっとだいすき」を歌って踊るその背中にみんなの思い出が埋め込まれていました。

この一年間のアンとの暮らしと作品を学習発表会で語り、真冬の多摩川にも2度でかけ,全身で命の温かさ、厳しさ、美しさなどを吸収した子どもたちは学年末を迎えました。

新年度の1年生を祝うために昨年末に球根を植えたチューリップが蕾になっています。子どもたちはアンと共に2年間の暮らしをみんなで駆け抜けました。