世界の食と平和
初めに子どもたちから出された案としては10個のテーマがありました。「コマ撮り」「寄せ木細工」「黒板アート」「ハンドメイド」「本作り」「プログラミング」「食品サンプル」「万華鏡」「映画・ドラマ編集」「靴」ここから、5人の総合リーダーを中心にプレゼンテーションと話合いを進めていきました。大事にしたことは、「クラス35人が1年かけて みんなで作り上げる 総合にしたい」ということでした。「食品サンプル」「モザイクアート」「本作り」まで絞れましたが、自分の支持するテーマに固執して譲らず。そのとき、「万国博覧会」という新たなテーマが提案されました。「そんな壮大なテーマ、1年かかったってできない!」という反応でしたが、話をよく聴いてみると、自分たちの暮らしている日本やアメリカのような先進国ではなく、もっと発展途上国、たとえば自分たちがしおむすび募金で支援しているインドやバングラデシュなどの経済的には厳しい状況にある国に目を向けて、平和について考えたいということでした。なるほど。「平和」というキーワードで、お互いのテーマを一緒に考えていくことはできないだろうかとみんなが知恵を出し合いました。すると、「食品サンプルを作って表現するにしても、食べ物の大切さを伝えたらいいのではないか。」「カリタスの愛の大切さを伝えたい」「食べることは笑顔になるし、愛に繋がる!」「食について考えて、食品サンプルで表現して平和を伝えたい!」「しおむすびも食品サンプルで表そう!」「モザイクアートでも食事と平和を表せると思う」と次々に意見が出され、最終的に『世界の食と平和』というテーマで取り組んでいくことに決定しました。
そこから食品サンプル作りにチャレンジしていきながら、世界のあらゆる地域の食について、本やネットで調べています。支援しているインドやバングラデシュの子どもたちの食生活について詳しく知るために、ESAアジア教育支援の会の辻さんからお話を聞きました。また、品川にある『ユニセフハウス』を見学させていただいて、世界の様々な貧困の環境に置かれている子どもたちの現状を教えていただきました。一人ひとりそれぞれが考えたことを新聞の形にしてまとめ、発信しています。
9月から始まる給食の食品サンプルも作りたいと思っています。自分たちで持ち寄った材料には限りがあったので、全校児童に向けて、お家で使わなくなった蝋や紙粘土などの材料を寄付してほしいと呼びかけると、次々に持ってきてくれました。感謝です。
地球上どこにいても食事はとても大切なこと、平和に繋がることを伝えていきたいと思っています。