自然
高学年がスタートしました。子どもたちの有り余るエネルギーを発散しようと、まずは多摩川に出かけ思いっきり遊びました。そこでの気づきは、「海のにおいがする。海はどっちだろう?」「川の流れがこうだから、こっちだね」「多摩川はどこから流れているのかな?」「どこまで流れているのかな?」「川もきれいな場所と濁っている場所がある」というものでした。
後日、多摩川でやってみたいことを聞くと、「遊びたい!」「泊まりたい!!」という〝想い〟を出してくれました。「遊びたい!」「泊まりたい!」という〝想い〟と、前回行った多摩川の気づき(「多摩川はどこから流れているのか?」)から、「せせらぎ館」に出かけました。
「せせらぎ館」の館内では、多摩川の航空写真を眺めていた子どもたちが、「多摩川って奥多摩湖につながっている」と気づき、そこから奥多摩湖に出かけることになりました。奥多摩湖では、泊まる場所も下見をしました。水温も計り、上流の冷たさにも気づきました。総合のテーマがこれで決まるかと思っていましたが、「今年こそは自分のやりたいことを総合のテーマにしたい!」と思いをずっと温めていた子どもたちもいました。それは、「手話」と「寄木細工」です。
ここから、「自然」をテーマにしたい子どもたちと「手話」「寄木細工」の子どもたちとの長~い話し合いが続きました。議論は平行線まま、時間だけが過ぎました。この間、「総合っていつできたの?」「どうしてできたの?」という疑問から、総合教育活動誕生時に携わっていた堀先生、倭文先生に話を伺いました。そこでは、総合は「必然性」が大事だと学びました。しかし議論は、平行線のまま、多数決で「自然」に決定しました。
テーマが決まってから、多摩川のことだけではなく、泊るためには調理することが必要だと気づき、自分たちでおこした火で料理をつくりたいという〝想い〟から、マッチ1本で調理できるぐらいの火をつけることも目標になりました。この間、2回、火おこしをしましたが、調理できるほどの火の〝強さ〟と〝持続力〟が足りません。そこが2学期の課題です。また奥多摩にも出かけ、上流の冷たさを感じたり、美しい景観を探したりします。やがては、自分たちの足で、その景観を見に行くつもりです。