野球
2度目のクラス替えを経験し、新しい環境で高学年のスタートを切りました。低中学年のような「今年の総合はこれをやりたい!」という公の発言はなかったので、まずは昨年度の総合を振り返るところから始めると、反省点がズラリ。「テーマ決めに時間がかかりすぎた」「リーダーが役割を担いすぎて窮屈だった」これらの反省を生かすことを皆で確認し、テーマ決めの話し合いへ。「フルーツ飴」「ボッチャ」「寄せ木細工」「影絵」他にも色々なテーマが出されました。お誕生日のお祝いをするために休み時間描いていた「黒板アート」もテーマの候補に入ってきました。5月上旬には「野球」「影絵」「手話」「黒板アート」の4本にテーマが絞られてきて、実際に体験した方が良いという意見から、自分が支持するテーマの体験活動に入っていきました。4つのテーマの活動が軌道に乗ってきたので、今度は、全員が同じ活動を体験する「おためし体験週間」を企画しました。自分が支持するテーマの良さだけでなく、他のテーマの良さにも気付いて欲しいと考えたからです。6月の宿泊活動前に全てのテーマの体験を行い、宿泊から帰ってきた6月下旬にはテーマを決めようと子どもたちと話し合いました。
宿泊後、いよいよテーマ決めに入りました。「全員一致は難しい。多数決でも良い」という了承を得て、それぞれ支持するテーマの良さをアピールしました。「黒板アート」と「影絵」はそれぞれ2名の支持者で少数グループとなり、「野球」と「手話」に吸収されていきました。最終多数決では、18対17。野球が一歩リードで、欠席者と担任の一票で決まることになりました。1日に5時間総合をしても決まらなかったのですが、話し合いではたくさんの子どもが自分の思いを伝えることが出来たことは有意義で「話し合いをしていたら意見を言わなくちゃいけないと感じた」と感想を伝えてくれました。
担任は「野球」に一票を入れ、テーマは「野球」に決まりました。校庭に野球場は作れないので「野球をベースに新しいルールを作っていこう」と話しています。全員が手作りペットボトルバットを持って素振りの練習を始め、キャッチボール、ミニゲームをして、野球の用語やルールを真剣に学んでいます。