楽器(仮)
二学期に入り、本格的に廃材での楽器作りを始めました。全校に呼び掛けて集めた食器で音階を作る食琴、図書室の棚や動物小屋の屋根に使われていた木で土台を作る琴、お菓子の缶で作るギター、建物に使われる断熱材の長さで音階を調整する断熱琴など、11個の楽器作りを進めてきました。材料を集めたり、木を切ったり、釘を打ったり、弦を張ったりなど一から全て自分たちの手で作っています。「上手く音が鳴らない…!」「木を切るのに時間がかかって作業が思うように進まない…!」など何度も壁にぶつかりましたが、諦めずに乗り越え、ついにほとんどの楽器を完成させることができました。作業の中で、「弦はぴんと張らないといけないね」「1mmの差でも音階が変わるから微調整しよう」「ドラムを叩きやすいように靴置きで角度をつけよう」などそれぞれの楽器のこだわりも生まれていきました。
12月には、完成した楽器で「きらきら星」の演奏を始めました。この「きらきら星」も、子どもたちが自分たちの楽器に合わせて編曲しました。上手く音が合わさるように音階の調整もしながら、練習をしています。「きらきら星」が演奏できるようになったら、次はカリタスオリジナル曲の「きみがだいすき ずっとだいすき」を演奏しようと目標を決めています。三学期、自分たちのこだわりを持った楽器で、聞いている人の心に届くような演奏ができるように頑張っていきます。