4年2組からのトピック


楽器(仮)

 二学期に入り、本格的に廃材での楽器作りを始めました。全校に呼び掛けて集めた食器で音階を作る食琴、図書室の棚や動物小屋の屋根に使われていた木で土台を作る琴、お菓子の缶で作るギター、建物に使われる断熱材の長さで音階を調整する断熱琴など、11個の楽器作りを進めてきました。材料を集めたり、木を切ったり、釘を打ったり、弦を張ったりなど一から全て自分たちの手で作っています。「上手く音が鳴らない…!」「木を切るのに時間がかかって作業が思うように進まない…!」など何度も壁にぶつかりましたが、諦めずに乗り越え、ついにほとんどの楽器を完成させることができました。作業の中で、「弦はぴんと張らないといけないね」「1mmの差でも音階が変わるから微調整しよう」「ドラムを叩きやすいように靴置きで角度をつけよう」などそれぞれの楽器のこだわりも生まれていきました。
 12月には、完成した楽器で「きらきら星」の演奏を始めました。この「きらきら星」も、子どもたちが自分たちの楽器に合わせて編曲しました。上手く音が合わさるように音階の調整もしながら、練習をしています。「きらきら星」が演奏できるようになったら、次はカリタスオリジナル曲の「きみがだいすき ずっとだいすき」を演奏しようと目標を決めています。三学期、自分たちのこだわりを持った楽器で、聞いている人の心に届くような演奏ができるように頑張っていきます。

4年3組からのトピック


「みんなで 合わせて ダブルダッチ&ダンス」

 久しぶりに4年3組の教室へ戻り、自分たちの教室で2学期が始まりました。まず大縄に慣れるためにグループに分かれて練習を始め、少しずつ縄とびになれてきました。「大縄ができなくても、ダブルダッチはとべるよ」という声があがり、ダブルダッチにチャレンジしてみると跳べる人が出始めました。そしてカウントしながら縄を回し「5で動き始めて6で縄の中央へ、7,8でとぶ」というかけ声に合わせると跳びやすいとのこと。そこでクラス全員でカウントしそのかけ声に合わせて跳んでみました。すると意外と縄には入れる人や跳べる人が続出しました。さてダンスの方は大好きなナンバー、宿泊の朝の体操でも踊った「ジャンボリーミッキー」。こちらをいつでも踊り出せるように、総合の縄の練習の合間で音楽を突然かけ踊りました。『みんなで 合わせて ダブルダッチ&ダンス』に向け「耳と心と体」の練習が続いています。

5年1組からのトピック


世界の食と平和

 2学期は初めに夏休みに個人で作った食品サンプルを発表しました。給食も始まったので、そのメニューや、バングラデシュの料理の食品サンプルも作ってみようと計画しました。そして全校児童の協力で集まった蝋燭を溶かして食品サンプルを作っていきました。しかしこれがなかなか思うようにいきませんでした。まず蝋がなかなか溶けないことが問題でした。設定温度を高くしたり、熱湯を足したり、ドライヤーで熱を加えたり、あらゆる工夫をしました。蝋を削って細かくすると溶けやすくなることにも気付いて、おろし金で削る作業も続きました。何度か活動を重ねていくごとに、子どもたちもコツをつかんできたようです。豊かな発想力と協力で、デザートやごはん、パスタなどそれらしくできあがってきました。
 バングラデシュの料理は、自分たちの支援先の子どもたちの食べているものだから、まず自分たちで作って食べてみようということになり、ESAの辻さんと一緒に、チャパティとキチュリを作りました。とても楽しく美味しくできました。そして今度はその食品サンプルを、紙粘土と蝋を使って絶賛制作中です。
 また、中高の「バすけっと部」のお姉さんたちからフードバンクの活動にお誘いの声がかかりました。調べ活動で日本の食品ロスについて年間500万トンもの食品が廃棄されることを知った子どもたちはすぐにこの活動に参加したいと申し出ました。全校のご家庭に向けてその趣旨を説明するポスターを作りチラシも配布しました。集まった食品は大きなダンボール7箱にもなりました。中高に運び入れたこれらの食品は、フードドライブの事務所から食べるのに困っている人々に届けられるそうです。この活動でも子どもたちは食の大切さを学びました。
 自分たちの活動資金作りとしてレジンで作った小物や雑貨を販売する準備も進めています。

5年2組からのトピック


「自然を感じて遊んで、仲を深めよう!」

 多摩川に出かけたら、「どこにつながっているのか?」ということに興味を持った子どもたち。せせらぎ館の航空写真で辿っていくと、奥多摩につながっていることが分かりました。奥多摩ってどんなところなのかと実際に足を運んでみると、そこは、大自然に囲まれている場所でした。「ここで遊びたい!」「泊まりたい!」と願いを持った子どもたちは、「景色グループ」「火おこしグループ」「石・水質グループ」「天気グループ」に分かれ、活動していきます。

 「景色グループ」は、多摩川近辺の美しい景色を現地に足を運び、写真に収めていきます。11月には、「神戸岩」「払沢の滝」「秋川渓谷」に出かけました。「そこで撮った写真をカレンダーにして販売すれば、奥多摩に泊まる費用が稼げるのではないか」という子どもたちの発意から、カレンダーづくりが始まりました。

 「火おこしグループ」は、奥多摩で宿泊する際に、自分たちでおこした火で調理をしたいという想いから活動しています。あるとき、子どもたちはバスの運転手さんからいただいたイモを焼き芋にして販売し、奥多摩宿泊の資金にしようと考えました。そこから、「火おこしグループ」の焼き芋販売が始まったのです。校長先生や園長先生のところに行って交渉もしました。一つひとつ自分たちなりに数多くある問題を解決しながら、焼き芋を販売し、奥多摩の資金を稼いでいます。

 「石・水質グループ」は、どこから水が汚れているのか、どうしてそこから汚れるのかを知りたくて、水質調査をしています。「石グループ」は、上流・中流・下流の石を集め、その種類を調べています。

 「天気グループ」は、これまで雲、台風の実験をしてきました。どうして雲ができるのか?台風の渦のひみつなど、自分たちの興味関心を実験で明らかにしてきました。

 さあ、5年2組の自然体験物語、各々別の道を歩んでいますが、共通することは「自然」です。この「自然」を追究しながら、その〝よさ〟をみなさんに伝えていきたいと思っています。

5年3組からのトピック


野球

 夏休み中も2回練習会を開き、引率のお父さん先生に指導して頂く機会を持ちました。高校野球、社会人野球など沢山の試合を観てルールを知り、2学期最初の試合では、もう3塁に向かって走る子はいなくなりました。9月は夏休みの練習会で教えていただいた「打ってからのベースランニング」を中心に、バットにボールが当たるようチームで練習しました。少しずつ試合も取り入れていきましたが、ルールがあやふやで言い争いもおこりました。「試合よりルール決めが先」と5年3組ルールを再確認しました。10月に行われた「総合デー」では、子どもたちが企画運営して試合を行いました。その様子をご覧になった保護者の感想に「チームが攻めている時、もっと応援してチームを盛り上げよう」とあり、その気づきから応援歌を作りました。また「プロ野球球団に手紙を出して、指導を依頼してみたら?」という助言もあり、そこから手紙を書きました。11月の参観日にはゼッケンを作り、背番号を決めました。下旬に休日練習会を開きましたが、16名の子どもと7名の保護者の方が参加し、大人対子どもで試合も行いました。「夏休みから比べると随分上達しましたね」と保護者の方にも声を掛けていただきました。
 一人ひとりの能力が上がり、チームで試合を行っていくことで「勝ちたい」という意識が高まってきましたが、女子だけのチームは勝利に恵まれず試合をしても大差で負けてしまう日々が続きました。「チームを替えたい」という訴えもあり、女子チームが強くなるように、助っ人男子が練習に付き添ったり、守備とバッティングの練習を集中して行ったりしました。何回か試合を重ねるごとに、自分たちの力でチャンスを掴み、アウトもとれるようになりました。「負けたけど、たくさん打てた」「守りでアウトをとれたことが嬉しい」と笑顔や声も出てくるようになり、女子チームは上り調子、きっと勝利も掴めることでしょう。4チームの能力向上にこれからも努めていきます。
 11月に送ったプロ野球球団への手紙は、3球団から連絡がきました。中には「お手伝いできます」という球団があり、3学期が待ち遠しいです。

6年1組からのトピック


ランタン

 二学期に入り、ランタン作りの活動が本格化してきました。10月まで、1年生との交流の秋祭りに飾ることを目指して、各々のランタンを制作しました。牛乳パックのランタン、布のランタン、麻紐のランタン、カボチャのランタンなど様々です。しかし、秋祭りが終わった10月中旬、「牛乳パックだと達成感が薄い」「麻紐ランタンは簡単すぎる、和紙と比べて面白みがない」など、制作に対するやりがいを大切にする声があがってきます。そこで、クラスのみんなで話し合い、「一から作る和紙ランタン」を目指すことにしました。
 「一から作るランタンってなんだろう?」と改めて考えたときに、「材料からできる限り作れるもの」という考えがでました。和紙なら、身の回りに生えている草で作ることができそうです。牛乳パックを細かくして作ることもできそうですが、「もともと紙じゃないものから紙を作りたい」という考えがクラスにめぐるようになりました。「大変でもそれをするのが総合だ」というある子のつぶやきを皮切りに、一から作る和紙ランタン作りがスタートしました。
 和紙ランタンを作るために、「骨組み」「明かり」「和紙」それぞれ一から作ることになります。骨組みは敷地内や多摩川から拾ってきた枝を組み合わせます。売っている木材のようにまっすぐではないので、枝と枝をつなぎ合わせるのにも苦戦します。明かりは、身の回りのもので光を作り出せるように、電球作りの実験をしていました。電池とシャーペンの芯を組み合わせて、試行錯誤し光らせることに成功しました。しかし、ランタンへの実用化は難しそうです。そこで、芯となる麻紐と菜種油で和灯を作ることや、廃油を使ったろうそく作りにも挑戦しています。ランタンに使える明かりがそろそろ見つかりそうです。和紙は、雑草から作る紙づくりへの挑戦が始まっています。ただミキサーで砕くだけでは丈夫な紙になっていきません。どのようにしたら丈夫な紙ができるのか。子どもたちの試行錯誤はこれからも続きます。
 目標は、作ったランタンの光だけで学校に泊まること。三学期、目標に向けてどのようなあゆみが見られるのでしょうか。来年の活動も楽しみです。

6年2組からのトピック


極上!魚の塩焼き~多摩川第二章~

 2学期は『投網を編む』ことを中心に活動しました。1学期に決めた編み方では縦糸同士が絡まり、何度も編み直すことになってしまうことから、縦糸の絡まりを防ぐ方法や別の編み方を模索しました。最終的に、網針を使って網を編んでいくという方法が採用されました。また、網の素材や太さも試行錯誤をくり返した結果、『0.3ミリのナイロンテグス』に決定し、本編みが始まりました。網を編むだけでなく、川崎河川漁業協同組合の組合長さんからお借りすることのできた子ども用の投網を使い、実際に多摩川で投網を打つという活動もしました。想像していたよりずっと難しい投網に苦戦しながらも、笑顔にあふれた活動となりました。
 また、昨年度からの目標であった『多摩川の最初の一滴を見に行く』ための笠取山登山が、二度の延期を経て実現しました。たくさんの方の協力のもとに実現した笠取山登山。達成感と同時に、大きな岩を滴り落ちてきたあの一滴が、やがて自分たちがよく知っている多摩川になるのだという驚きと、感動に似た思いを味わうことができました。

6年3組からのトピック


063練り切り~魅力を伝えよう~

 夏休みに毎日順番にお世話をした小豆ですが、9月に入ると、高温と降り続く雨のために、あっという間に病虫害にやられてしまいました。結局使えそうな小豆は50粒ほどしか取れませんでした。
 また、自分たちは「練り切り」に絞って追究することに決まりました。いよいよ練り切り作りの活動に入ります。まずは調べたレシピ通りに材料をそろえて作り始めます。しかし年季の入った家庭科室の電子レンジがついに動かなくなってしまいました。急遽鍋でゆっくり温めながら白あんと求肥を混ぜていったところ、全く問題なく外側の白い部分が完成しました。
 最初の挑戦なので、基本形とも言える梅の花に挑戦。赤と黄色の食紅を混ぜて作りました。でも花びらを5枚に分ける方法や真ん中の黄色いおしべをちょこんと載せる方法など、思った通りにいかず不満気な表情も見られました。それでも出来上がった自分の作品をうれしそうに写真に収まる笑顔たちでした。いざ試食、今回は白あんも中に入れるこしあんも市販のものを使いました。子どもたちは「甘すぎる」と感じたようです。
 そこで、第2回目は甘さを抑えた練り切り作りに挑戦しました。市販品にはすでに砂糖が入っているので、無糖の冷凍白あんを取り寄せ、それを使いました。今度は求肥ではなく切り餅を入れて粘りを出す方法に挑戦しました。砂糖と水を適量入れて、9班全部がお鍋やフライパンを用いてゆっくり温めていきました。けれどもどうも切り餅を入れると、もち感が出過ぎて練りきりらしくないのです。また、今回はこしあんを入れなかったことも原因かもしれませんが「甘くなさ過ぎて美味しくない」と言う子、「私はちょうどいい」という子がいて、人によって味覚がちがうことを学びました。
 次は「万人が美味しいと思う練り切りの味を追究しよう」という目標を持って第3回目に挑戦です。6年1組・2組の友だちや先生方に食べてもらいたい、と思っていたのですが、それは4回目にすることになりました。そのための練習の回です。切り餅を求肥に戻し、冷凍の無糖白あんを使って、周りの部分を作ります。こしあんは前回と同じ市販品です。すると、フライパンで求肥を作ったのですが、ほとんどの班で求肥がガチガチに固まってしまいました。再び水を足して温め直したり、改めて作り直したりして何とかなったようです。今回は青や緑の食紅も用意しました。しかし食紅を入れすぎてしまい、出来上がった練り切りに苦みが出てしまった子もいました。これでは友だちに上げられません。再び「梅の花」を友だちに作ってあげることにしました。
 第4回目、いよいよ友だちに上げる作品を作ります。しかしやっぱり求肥作りでガチガチに固まる班が続出しました。時間も足りず、結局ガチガチを細かくしてジャリジャリ状態のまま作品を作らざるを得ませんでした。案の定、友だちからの感想には「ジャリジャリしていた」という回答がいくつもありました。原因を調べたところ、砂糖を一気に入れると粉の周りに砂糖の層ができてしまい、それが水を吸いすぎて上手く水が混ざっていかないことがわかりました。3学期はもう一度このジャリジャリを克服して「万人が美味しいと思う練り切り」の完成を目指すことでしょう。