自然にやさしい木のものづくり
試しに「何か」を作ってみよう!
思い思いに「ものづくり」を進めていくと、上手くできたりできなかったり。
「やすりにも種類があって、荒いやつと細かいやつがあるんだよ」
「硬い木もあるから、柔らかいのを選ばないとね」
「スプーンを作ってみたいな」
「でもスプーンはすごく難しいんだって」
「木について知らないことも多いから、去年養蜂場に行ったみたいに、どこかに体験に行った方が、学べるんじゃない?」
話し合いを重ねるうちに、小田原へ『森林伐採見学ツアー×お箸作り』の体験に行くことになりました。この小田原という場所は、自由研究で子どもたちが見つけた場所。『自分で自分の道を決める』のが、総合の醍醐味です。
小田原では、紙芝居で森林の役割について学んだり、散策で日頃は手に取らない葉っぱの匂いや味を感じたり、何度も削って友だちと手伝いあってマイお箸を完成させたりと、「五感」をフル活用して、感じ続けた一日となりました。あ、『自然にやさしい木のものづくり』という題は、小田原で学んだからこそできた題なんですよ。
さて、学校に戻ってきてからは、本格的にものづくり。
小田原で「木を使うことが森を守ることに繋がる」と学んだ一同。木を使っての作業に、一層力が入ります。
作っているのは、お皿/バードコール/キーホルダー。取り扱いが難しい道具が多いため、学習参加をしてくださる保護者の方に見守られながら、安全にかつ真剣に作業を進めていきます。
とある子が、作業を振り返りました。
「木にペンで描いてカラフルにしたけど、納得がいかないんだよね。木目や木の温かみがいかされていない気がする・・・」
一人の悩みはみんなの悩み。
これまでペンという「人工物」でデザインしていた子も、次は、木という「自然物」を彫ることでデザイン。木が生かされた作品が、完成したのです。
ただ、「全然進まない!」という困り声が、お皿を作る子から聞こえてきます。これからどうなっていくのでしょう。作業と話し合い、この両輪で、3学期も進めて参ります!