3年1組からのトピック


「竹と関わって」

「うぐいす笛作りをきっかけに、竹と向き合った一学期」
 4月。3年生になって初めての総合の時間に、おうちから手作りのウグイス笛を持ってきた子がみんなに発表してくれました。細い竹を2本組み合わせて作ったウグイス笛。穴を指でふさいだり、開いたりすると、見事にウグイスの鳴き声のように鳴りました。

 「作ってみたい!」「竹は多摩川にあるよ、取りに行こう!」という声が上がります。社会科の町たんけんを兼ねて、多摩川に理科の身の回りの生物さがしをしに行く日に、竹のある場所も確認しに行ってみました。すると多摩川の竹やぶで本物のウグイスがあちこちで鳴いています。竹の太さもウグイス笛にちょうどよさそうです。

 「多摩川の竹で作ったウグイス笛で、ウグイスと交信したい」ということが最初の総合の願いになりました。後日早速、多摩川に竹を採りに行きました。そのとき、竹の根がとても浅いことや、たくさん水分が含まれていることが分かりました。ノコギリの使い方は、元2年3組の子が教えてくれました。そうして作ったウグイス笛を5月に多摩川へ吹きに行きました。すると、うぐいすがしっかり鳴いて答えてくれました!そのとき「竹の子がいっぱい出ている!」と気がつき、たけのこ採りが始まりました。多摩川の竹は布袋竹といって、アクが少なくて、美味しい竹の子でした。

 こうして竹と関わる中で、「竹笛を作りたい」、「流しそうめんができそう」、「竹のおもちゃで遊びたい」と、アイディアが次々にわいて出てきました。個々の興味にしたがって竹の作品作りをする中で、一番難しかったのが「流しそうめんの台作り」でした。そんな時出会ったのが、竹一筋50年、竹屋のジローさんです。ジローさんは子どもたちの質問に応えて、そうめん台の足を丈夫にする方法を一緒に考えてくださいました。最後は「他のクラスの友だちにそうめんをふるまいたい」という願いもかなえて1学期を終えました。