5年2組からのトピック


「民族楽器の力で みんなを元気に」

 5年2組では、「コロナなどで悲しい思いをしている人に、自分たちの演奏で元気になってほしい」という思いから、「民族楽器作り」に取り組むことに決めました。作る楽器は「カホン」「レインスティック」「アサラト」に決めました。
 カホンチームは、材料となる木材集めに苦労しました。カホンに使う木材は面によって厚さや大きさを変えなければなりませんし、一人一個作るために購入するとなると予算が足りません。困っていたところ、保護者の方から会社の木材を譲っていただけることになりました。また、家にある板を集めたチームもありました。板が揃うと、次に穴あけ作業に入りました。電動ドリルを使うのは初めての子もおり、最初は苦戦している様子でしたが、経験を積むうちに上手になってきました。
 レインスティックチームは、ラップや模造紙の芯などで作りました。模造紙の芯は長い上に硬いので、螺旋状にたくさん穴をあけたり、つまようじを刺して固定したりするのが大変でした。「なるべく雨の音に近づけたい」と、入れる中身も工夫しました。「砂を入れたら、全然音がしなかった」「米とつまようじを切ったものを混ぜるといい音がするよ」など、試行錯誤しながら理想の音に近づけていきました。
 アサラトチームは、ガチャガチャのカプセルを2つ紐で繋げ、中に豆やビーズなどを入れて作りました。楽器を作ること自体にそれほど時間はかからなかったのですが、演奏が難しいのです。玉を持って振る「シェイク」はすぐにできましたが、腕を振った反動で玉同士をぶつける「ハングフリップ」などは簡単にはできません。しかし、家で練習してできるようになった子がみんなにコツを教え、できる子が少しずつ増えています。
 「みんなを元気にしたい」という目標達成まではまだ遠いですが、子どもたちはその願いを忘れずに持ち続けているようです。

5年1組からのトピック


「和紙~極~」

 5年1組は、和紙づくりをテーマに日々活動に励んでいます。和紙やはがきを使って色々な人にエールを送りたい、という思いもあり、和紙づくりに決定しました。
 2学期が始まってすぐ、市販の手作りはがきセットからスタートしました。「紙をすく」ということのイメージが難しく、紙の原料を枠の中に収めて固める、というステップを踏んでいました。その結果、分厚くてもろい紙ができあがっていました。
何度か紙づくりを繰り返すうちに、良い和紙は「薄くて丈夫」であることに気づき、そのような和紙を目指すようになりました。また、今まではずっと牛乳パックやティッシュペーパーなどの紙を原料として作っていましたが、だんだんとコウゾを原料として本格的な和紙を作りたいという思いが強くなっていきました。本格的な和紙を目指してまず始めたのが、自分のすき枠づくり。市販のすき枠は卒業して、木材を切るところから一人一人自分のすき枠を作りました。のこぎりの扱いやネジ止めなど、苦労したことも多かったですが、その分自分の作ったすき枠に思い入れを持っているようです。
次に取り組んだのが、紙をすく技術を身につけることでした。いままでのような作り方ではなく、本来の和紙の作り方に近づくように作り方を考え練習を重ねていきました。原料の量、紙をすくときの枠の動かし方、乾燥の方法などに気をつけながら、今も丈夫な和紙を目指して活動を続けています。
いままでは、紙を原料として和紙づくりをしていましたが、これからはいよいよ実際のコウゾを使っての和紙づくりが始まります。どのような紙ができるのか、これからに期待が高まっています。

4年3組からのトピック


「作ろう! 世界に1つのマスク」

 1学期には、ズームの授業やロイロノートで「こんな総合やってみたい」というものを出し合い、フリートークを繰り返してきました。その時提案されていたのは、お料理、折り紙、植物から服を作る、劇、人形劇、パズル、アニメ、マスク、コマどりなど48種類!!
 2学期が始まってから、心配な点を質問したり、いいと思うところを出したりして徐々にしぼっていって…最終的にマスク作りに決定しました。

 活動がスタートして…まずは玉結びや玉どめ、波ぬい、そして本返し縫いや半返し縫いを練習していきました。以前の総合で慣れている子もいれば、ほとんど初めてという子も…。近くの友だちに教えてもらいながら真剣に練習しました。

 第1号マスクは…クラスの色・ブルーの『簡単マスク』。縫うのは2カ所だけでしたが、みんなおそろいのマスクができあがったときは、飛び跳ねて見せに行くほどうれしかったです。

 その後、刺し子のコースターに挑戦し、縫い目をそろえてまっすぐ縫うこと、玉どめをしないで縫い始め、縫い終わりなどを練習しました。ここでも先に進んでいる子が先生になって、かがり方やアイロンのかけ方を教えました。

 2学期最後は、第2号のマスクに取りかかりました。黄色か緑で裏地は白…1号より少しだけむずかしい簡単マスクです。2学期最後の総合の時間に完成した子が半数くらい…。3学期はスピードアップして、もっとたくさんのマスク、難しいマスクに挑戦していきます。誰かのために私たちの思いを込めたマスクを贈りたい!!と思っています。

4年2組からのトピック


「みんな笑顔で カリタスイッチ」

 今年度の総合のスタートは、オンライン授業でした。Zoomのグループセッション機能を使って自分が興味のあるテーマをプレゼンしたり、ロイロノートの共有機能を使って実物や動画をみんなに見せたり、オンラインならではのテーマ決めとなりました。7月には家にある身近な材料を使って、各々でピタゴラスイッチを作り、友だちに紹介し合いました。
 9月に学校が始まってから、どんな目標でピタゴラスイッチを作っていくか、話し合いから始めました。「一人でやった時とは違う、みんなでしかできないようなものを作ろう!」という想いから、042ならでは、カリタスならではの『カリタスイッチ』を作ることになりました。テーマ名には、見ている人を笑顔に。そして、作っている私たちが、失敗を重ねても最後は笑顔になれるように。という想いが込められています。1学期に学校に来られなかったからこそ、学校で毎日みんなと過ごす時間の大切さを知った私たちは、「カリタスでの楽しい一日」をピタゴラスイッチで表現することにしました。2学期は、「国語」「宗教」など様々な授業や、「休み時間」「登下校」「お弁当」など全部で12グループに分かれて、それぞれの魅力を伝えられる仕掛けやコースをグループごとに作っています。「できるだけリアルに」作ることが目標です。3学期になったら、いよいよ全グループを繋げて、一日の流れを作る予定です。

4年1組からのトピック


「ミニ 折り紙会館」

今年は、コロナの影響で学校に登校できず、一学期はzoomでの授業が行われました。子どもたちは、家庭で過ごしていたので、zoomでの朝の会は子どもたちの交流の役割もしていました。朝の会での情報交換の時に、折り紙をしている子が意外と多く、互いの作品を披露する場となっていきました。自然とその作品に興味を持ち、「教えてもらいたい。」「私も折りたい。」という声が上がってきました。そして、「先生、総合の時間も作ってください。」という希望の声が強くなり、とりあえず、昼食後の昼休み時間やいわゆる放課後時間にみんなで折り紙をする時間を作ることになりました。教える担当になった子どもは、事前にみんなに伝わりやすいように練習をしたり、段取りを考えたり、画面の位置を工夫するなど、YouTubeさながらで手際よく教えていました。できた作品は、ロイロノートにアップしてみんなの作品を見る機会も作ってきました。ロイロノートには、総合のフォルダも作り折り紙以外の考えや実際やってみた感想などが寄せられました。
 二学期になり登校が再開され、改めて総合について話合いを行いました。自分たちが何を目指したいのかを考えました。「みんな協力できるもの」、「みんなで話し合って一つのものを完成させたい」と、子どもたちの様子から、「また、学校に登校できなくなったとしても友だちとつながっていたい。みんなと総合をしたい」という気持ちを強く感じました。そして、ある程度の距離(ソーシャルディスタンス)をとりながら探究できるものとして、日本の伝統的な遊びである折り紙ならみんなの願いを叶えられるのではないかと、最終的に全員一致で折り紙に決まっていきました。
 二学期は、季節の折り紙を折りました。ある方へお礼の気持ちを贈りたいと、クリスマスカードを作りました。三学期は、モザイクアート、立体折り紙に挑戦したいという声があります。また、話し合っていきます。

3年3組からのトピック


「みんなで手作り糸ボール」

9月、学校での授業が再開し、ようやく今年の総合で何をしたいか話し合いをはじめました。オンライン授業の期間中には、ユニット折り紙や糸を使った手芸が流行っていて、よく作品を紹介しあっていました。夏休み中も作品を交流したいという声があり、ロイロノートで作品を共有することにしました。その中で、糸を使ったボールを作った子がいました。「かわいい」「作りたい」という声が多くあがりました。そこで、今年の総合では、糸から手作りで糸ボールを作ることに挑戦しようということになりました。
材料として、1学期にオンラインでお別れした羊のあかり達の毛を使おうという意見もありましたが、アレルギーの子がいたこともあり断念。他にどのような材料で糸が作れるのか調べました。すると、多摩川に自生するカラムシやクズから糸がとれることが分かりました。また、カイコからも糸がとれると調べてきた子もいました。
そこで、まず、多摩川にカラムシとクズを取りに行くことにしました。取ってきた草は、腐らせてから校庭の水道で洗い、繊維を取り出しました。繊維を取り出しやすいように、たたいたり、ゆでたり、その日のうちにむいたりと班ごとに様々な工夫をしました。取り出したクズの繊維は、皆で協力して結び、糸にしました。その後、糸を思い思いの材料で染め、糸ボールにしました。カラムシからは、想像より少ししか繊維がとれなかったので、クラスで1つの大きな糸ボールにできたらいいねと話し合っています。
3学期は、お休み中の先生から頂いた繭から糸をとり、作品にしてお返ししようと計画しています。また、自分たちが育てたカイコの繭が一人一つあるので、それを使って何か作れないかをそれぞれ冬休みに調べてくることになっています。

3年2組からのトピック


「みんなで!はじめての手作り紙」

3年2組の総合では紙を作ることになりました!
実際におうちで作ってきた子、本で調べてきた子をきっかけに…、
1.牛乳パック 2.植物の楮 3.ヤギや羊のフンを使って、紙作りをしていくことに。
1.牛乳パック
全校のみんなに声をかけて牛乳パックを集めました。総計およそ700枚!それを使って紙を作っていきました。最初は、でこぼこ…ぎざぎざ…薄汚れ…分厚い…、たくさんの課題点が見つかりました。第一号、第二号、第三号、第四号、第五号…と進む毎に、一つ一つの課題をクリアしていって、「うすっ・つるっ・かくっ」とした紙にしていきました。形については、すき枠を一から作って改善しました。のこぎりもくぎもトンカチも、はじめてだらけでしたが、使い方も身につけていきました。
2.楮
「多摩川にありそうじゃない?行ってみよう!」という声があがり、みんなで見に行きました。葉っぱの形などを調べてから行ってみるも見つからず…。どこにありそうか、調べてみると、ご近所の下布田小学校が毎年多摩川の楮で紙を作っていることがわかりました。そこで関わっていらっしゃる「いなだ・子どもふるさと会」の方とつながり、楮の生えているエリアに連れて行ってくださることに!また、近くのテープ会社「スリオンテック(マクセル株式会社スリオンテック事業本部)」にも生えていることを教わり、そちらにも行けることに!たくさんの社員の方に見守って頂きながらたくさん採集させていただきました。
多摩川産の楮を第一号、スリオンテック産を第二号として和紙を作ることができました。牛乳パックよりも繊維の質がよく、丈夫な紙・味のある紙になりました。
3.ヤギや羊のフン
3学期にチャレンジです。どんなものができるかな?
子どもたちは、できた紙を使って今まで関わってきた人たちに向けて感謝の手紙を書きたいと願っています。手作りの紙で手紙を…、楽しみです。

3年1組からのトピック


「あつまれ!031の車」

3年生になって新しい教科、理科と社会が始まりました。例年は1学期の理科の学習で風やゴムの力を学習する時に作って遊ぶのですが、今年はオンライン授業だったので子どもたちは実際に作って遊ぶことができませんでした。「1組のみんな絶対好きだろうなー、、、盛り上がるだろうなー、、、一緒にたくさん遊びたいなー」との思いから、キットを買って遊びました。予想通りの大盛り上がりで、男子も女子も一緒になって誰が一番遠くまで走らせることができるか、レースが自然と始まりました。そんな流れで、今年の3年1組の総合では車を作って走らせて遊んでいます。
みんなでどんな車を作ろうか相談しました。輪ゴムプルバックカーや風の力、ゴムの力、磁石の力、プロペラの力で動くスペシャルカーを作ってきました。手作りのプロペラではあまり力がなくてなかなか車が走りませんでした。動力だけでなく、飾り付けにこだわった車もたくさんあります。コース作りの計画も進んでいます。

2年3組からのトピック


「さい後の一年 あかね・ゆき・きらら」

1年生の時に育てていたあかね、ゆき、きららが、カリタス小学校に戻ってきました。半年ぶりに会う動物たちはひとまわり大きくなっていたので、はじめはおそるおそる近づく子もいました。朝の動物当番も始まり、少しずつ掃除や世話の仕方に慣れていきました。

ヤギのあかねに赤ちゃんを生んでもらいたい
クラスでは、「ヤギのあかねに今年は赤ちゃんを生んでもらいたい」と七月から話し合ってきました。そのために、「オスヤギを連れてこなくちゃ」と福田牧場の方にお願いして、オスヤギを連れてきてもらいました。前髪がクルクルしているのでついた名前は「クリーム」。穏やかな性格でその愛くるしい表情に、子どもたちは魅了されすぐ人気者になりました。ヤギが結婚(交尾)するには発情した時であること、発情のサインを見逃さないようにすることなど、いろいろ調べました。そのうちにあかねの発情を迎えました。休日だったので当番の子どもしかいませんでしたが、オスヤギのクリームとメスヤギのあかねを一緒にしました。でも、結婚はうまくいきません。このチャンスを逃さないよう、福田さんが急遽別のオスヤギを連れてきてくれて、あかねは結婚することができました。予定日は3月11日です。その日が待ち遠しいです。

毛刈りした羊毛で・・・
あかねの結婚が落ち着いた頃、羊のゆきやきららの毛刈りした毛で何か作りたいと活動してきました。まずは毛洗いです。羊の毛はわらや糞がついていたり、油分でベトベトしているので洗わなければなりません。はじめは要領がわからず、毛を洗うとぼそぼそになってしまいました。その原因を皆で考え、洗い方を見直しました。今までゴシゴシ洗っていたのを、優しく押し洗いをすることで毛は固まらなくなりました。そして、カーダーにかけると、よりふわふわすることも学びました。今は、手作りのスピンドルで 一生懸命糸を紡いでいます。

2年2組からのトピック


「ゆき・きららの毛で ゆき・きらら・あかね・クリームを作ろう!!」

毛刈り
子どもたちは、1年生の時お世話をしていた、ゆき・きらら・あかねに画面越しですが、久しぶりに会うことができました。毛が伸びて、見るからに一回り大きくなっていた ゆき・きらら。そこでヒツジたちにとって初めての毛刈りをしました。いつもは大暴れしているのですが、この日は静かに座って毛を刈られるままです。そしてあっという間に毛刈りが終わり、まるでヤギのような姿に変わりました。その様子を心配そうに見守っていた!?きらら。ゆきが無事なことがわかると少し安心して毛刈りに臨みました。この2頭からいただいた毛、大事な毛をこの後どのようにしていくのか、総合の時間を使って話し合いを続けた1学期でした。

目の前に・・・
2学期が始まり学校へ登校し、動物たちとの生活が始まりました。そして画面越しに見ていたヒツジたちの毛に出会いました。初めの感想は「・・・(きたないとは言えないけど何も言えない)」か「汚い!何これ!でもゆきの匂いがする!」「当番の時のスモックの匂いだ」など毛を触ることも嫌がっているようでした。そこで1.苦手でもじっくり観察2.この毛を使って何を作りたいかを話し合う3.やってみる(今の段階では「洗う」)4.振り返りと次回への提言という活動を繰り返し行うことにしました。
 そのうちに洗剤をつかうと毛にいい香りがして、カーダーをかけると少し?色が白くなって、フエルト化していないふわふわの毛に洗い上げることができるとわかってきました。すると上手に洗えたグループの話(コツ)を聞きに行き、そのコツと自分たちで編み出したコツをグループで話し合って練り上げ「次はこの方法!!」と決めて取り組んでいきました。
またカーダーをかけるうちに、よく観察していたら指で糸紡ぎもできるように。3組はスピンドルを使って、糸紡ぎをしています。こちらも気になる様子です。 その上、休み時間にはオープンスペースで羊毛ボール作りが大流行。友だちの発表していたマスコットはこの羊毛ボールを使ってつくります。これも気になる!!
2学期最後にきららの毛で本番の毛洗いをしました。すると洗い方が上手になったはずなのに、何だか洗っても毛が黄色いままでフエルト化した班もありました。きれいになった感じがしないのです。
 さて来学期、残りのきららの毛と大事なゆきの毛を洗って、ゆき・きらら・あかね・クリームをつくることはできるのでしょうか。まだまだ鍛錬が必要なようです。