だいすき
3月13日、羊のアンはトラックに乗って牧場に帰っていきました。子どもたちはちぎれるほど手を振り、荷台を見上げていたのです。
そこまでの3学期の道のりを振り返ってみましょう。
年が明けて以降の2組の子どもたちは多摩川探検の活動から動き始めました。子どもたちの発案で、みんなで2つずつ石を拾って学校に帰ってきたのです。その石に・・・ アイとアンの顔や身体を描き、ニスを塗って出来上がり。この作品を2月の学修発表会に展示しようと気持ちをつなげていきました。
その後、自分自身の誕生後の成長を振り返る命の授業、ジャガイモの種芋を植え、学修発表会での舞台発表(動物への呼びかけと「きみがだいすきずっとだいすき」の歌)、来場者への説明、羊になりきる詩の創作、飼育小屋の転居、牧場の福田さんへの飼育継続を願い出る手紙の執筆、そして雨の日も雪の日も悴む手に息をかけながらする小屋の清掃などをみんなで協力委しながら継続してきたのです。
「わたしはアンのそばにいるだけであたたかい気もちがゆっくりとつたわってきます。福田さん・・・、もう一どアンのいのちをかしてください」という願いは快諾されました。
子どもたちは進級後のアンとの暮らしを心待ちにしています。