これ、全部トリックアート。
冬休みの間もトリックアートの研究を続けた一組。三学期は作りたい作品のジャンルを一つに絞って個人やグループでの作品の制作を続けました。学習発表会では、今まで自分達が作った作品を惜しみなく展示し、たくさんの来場者の方に見てもらうことができました。「実物が本当にそこにあるようでした」、「体験コーナーが楽しかったです」などの感想をたくさんもらい、喜びをかみしめている子どもたちです。「トリックアートで見た人を驚かせたい」、そんな思いから始まった総合の一つの目的を達成しつつありました。
一方で、「クラスで一つの大きな作品を作るのは、難しいのではないか」と感じ始めた子どもたち。仲間と協力して描くことの良さは気づいているけれど、役割分担の難しさや、一人一人の絵の描き方の個人差などが心配なようです。結局、時間の問題もあり、クラスで1枚の作品づくりは叶いませんでした。そこで、クラスのある一人が「総合の最後に、みんなの作品を一冊の本にまとめたい」と投げかけます。その言葉を皮切りに、本の制作のための準備が始まりました。新しい作品に挑戦する人や、今まで何度も描いてきた作品を本気で描く人。一生残るものであるからこそ、一つの作品に全力を注ごうという想いが一人一人から感じられました。
本の原稿は完成し、あとは製本されるのを待ちます。完成は4月になってからですが、みんなの努力の結晶が手元に届くのを楽しみにしています。そして、4月からは六年生。カリタスの最高学年としてのこれからの毎日に心を踊らせている子どもたちでした。