5年2組からのトピック


「城ピタ」

 「私たちにとって、最高の力を出せたと思う。」一年間の学びを終え、クラスの子が綴った感想です。「城を舞台にした」ピタゴラスイッチ制作の道のりは、困難の連続でした。それでも、みんなの気持ちは一つ。絶対にゴールさせる!

 「ピタ」作りでやるべきことは、これまでと同じでした。一つのビー玉だけが道を進むのではなく、次のビー玉へバトンタッチするように連動させていく。2学期の学びがあるから3学期があります。そこに「城」要素を取り入れ、「城ピタらしさ」を演出していきます。「りの門の役割は、緊急時に壁を崩して敵の侵入を防ぐことだから、門が倒れるようにしよう。」資料を読み返す、分からなければ知っている友達に聞いて作る、聞いては作る、丹念に繰り返してきました。班ごとに作ってきた仕掛け同士を繋げる作業も開始。「教室全体を姫路城一色に」という夢へと近づいていきます。映像に収める際には、“あの曲”を練習してきたリコーダーで吹いてBGMとして撮影。「ピタゴラらしさ」も演出していきました。

 一年間、皆でビー玉の行方を追い、幾度となく失敗し、失敗しては改良し、改良したのに失敗し…、何度ビー玉へ苛立ったことか!それでも、幾多の失敗にもくじけずに改良し、改良しては調整し、調整の上に調整を重ねてきました。ミリ単位で粘り強く、信念をもって調整をしてきました。ゴールに辿り着いた瞬間の喜びがひとしおだったのは、その過程があったからこそ。教室中に、達成感に満たされた歓声と拍手が響き渡るあの瞬間は何とも心地の良い時間でした。「幾多の失敗」と「子どもたちの信念」が作りだしたのだと思います。学習発表会では、装置を覗きながら驚いてくださるお客さんの姿…頑張ってきた甲斐がありました。一年間の確かなあゆみを言葉でも伝えました。

 「幾多の失敗」を乗り越え、「信念」をもって取り組み続けてきた一年間。「私たちにとって最高に力を出せた」ことに誇りを持って、今、一年間のあゆみに幕を下ろします。

5年2組からのトピック


「城ピタ〜姫路城を舞台に〜」

 「作ろうよ!」9月、この声から、活動の幕開けです。段ボール、色鉛筆、お菓子箱、わりばし…普段そこにあるモノたちが、「城ピタ」では大活躍。4人班で、お城にある仕掛けを一つ取り上げて、いざ活動です。「こことここを繋いで…」「行った〜!」ビー玉がゴールに辿り着くたびに、あちらこちらで生まれる拍手と笑顔。この感動が、きっとピタゴラの醍醐味です。「でも、ただの道感が…」「ただ、ビー玉が転がっているだけのような気がする…」ゴールに着かせたい。でも、これじゃ“ピタゴラ”ではない…。課題が分かってきました。「連続する仕掛けにしたい」試行錯誤のピタゴラ作りが続いていきました。

 「話し合いたい」ピタゴラ作りを何度か重ねるうち、このような声が挙がります。設計図を作ってから始めると、丁寧に話し合ってから始めると、納得のいくものができたからだというのです。「何のお城を舞台にするのか決めたい」という声も。決まった舞台は『姫路城』。白鷺城と呼ばれるお城は優美で壮観で、仕掛けの数や複雑さも圧倒的。『城ピタ』の舞台にふさわしいお城です。鉄砲を撃つために開いている「狭間」、敵の侵攻を遅らせ味方は死角から攻撃をしやすくすることのできる「90度や180度の道」をテーマにした仕掛け作り…“姫路城のあの時”を再現できるように、取り組んでいる最中です。大天守へ向かう「上り坂作り」にも取り組んだ際は、ビー玉が転がる→板が倒れる→次の板→次の板→ビー玉が転がる→ゴール!連続した仕掛け作りにも成功、大盛り上がりでした。『城ピタ』ですから、姫路城の情報を知ることも重要です。「姫路城内の“るの門”はこういう仕掛けだから…」という説明にも、熱がこもります。

 『班の仕掛けを全部繋げて一つにしたい』『城ピタだから城らしさも出したい』これが、クラスみんなの思いです。
 冬休み前、これまで作ってきた各班の仕掛けを繋げてみたところ、新たな課題も見つかりました。手強い敵ですが、36人全員で攻めきっていくつもりです。未知なる『城ピタ』を築き上げるぞ!3学期の開戦が、今から楽しみです。

5年2組からのトピック


「城ピタ」

〜「考え方」を育てる番組〜
NHK-Eテレで有名な「ピタゴラスイッチ」のHP冒頭に書かれた一節です。

 その「ピタゴラスイッチ」と「城」を融合させたのが『城ピタスイッチ』。5年2組の“造語”です。「城を舞台にしたピタゴラスイッチ」ができないだろうか…という案から話が進み、テーマ決定に至りました。

「ピタゴラ作ろう!」「もう最高!」
テーマが決まれば、みなが一つの目標に向かって動き出す。これが、カリタス小学校の子どもたちの素敵なところです。思うがままに、ピタゴラ装置を作っていきました。道を作り…ビー玉を転がし…遂にゴール!拍手と歓声で包まれます。
「リレーみたい」
この言葉が生まれたのは、とある友達の作った装置(写真4枚目)を見てからでした。
①黒いレバーが倒れる
②木に当たる
③持ち上がった木の先に設置されたビー玉が飛び出す
④ビー玉が新たな道をいく…
「50m徒競走」なのではなく、「リレーのようにバトンタッチをしていく仕掛け」が目指すべき『ピタゴラスイッチ』なのだと気が付いた瞬間でした。

 そうでした、『城』についてはどうしたら…。以下は、子どもたちの当初のイメージです。
「戦国時代や江戸時代のお城や城下町を調べて作りたい」
「ビー玉を人のように走らせる」
「飛脚の人が一旦休んで、お寺で八つ橋を食べる」
一学期末になると、城下町に関する番組を観た子が、こう提案します。
「城ピタに使えそうなアイディアは、直角に曲がっている道です。球が角に当たってはねかえり曲がる工夫をしたらいいと思います。」
これまで、直角の道を作るなんて考えはありませんでした。しかし、6年生で初めて学ぶ「歴史」について調査をしてみると、作るべきピタゴラ像が明確になることを知りました。

 『城』×『ピタゴラスイッチ』=『城ピタ』
 未知なる世界への挑戦です。一旦、夏休みに入りました。『城ピタ』という総合を築き上げていく子どもたちに、エールを送りたいと思います。

5年2組からのトピック


「未定」

 高学年として迎える総合教育活動。小学校で総合を行うのも残り2回となり、「テーマ決め」が、より尊いものになっています。思いも格別。みなが熱心に話し合いを繰り広げている真っ最中です。

 友達からのプレゼンテーションを聞く場面では、「私はこのテーマに取り組んでみたくて…。」「このテーマは、こんな活動ができるよ。」実際に手元で試すと、魅力が直に伝わってきます。

 また、活動の見通しを紙にまとめる場面では、「・・・・・・」一人で黙々と書き続け、用紙に書いて提案する子もいます。想いが強いことの表れです。「あ、こうしたらいいんじゃない?」「それ、いいね!」友達と話し合うことで、テーマの魅力を探っていくグループもあります。会話が議論を深めてくれます。

 現在、5年2組で出されている候補は、「お城」「お化け屋敷」「ジオラマ」「静電気実験」「戦国の世はここにある!」「ピタゴラスイッチ」「わたあめ」の7つです。どのようなテーマに決まっていくのでしょうか。「6月中旬に決めて、活動をしてみたいよね。」そんな会話も教室に飛び交っています。

 クラスが替わって初めてのテーマ決め。テーマ決定の時期も見通しながら、テーマの可能性を探っている、頼もしい5年2組です。