「城ピタ」
「私たちにとって、最高の力を出せたと思う。」一年間の学びを終え、クラスの子が綴った感想です。「城を舞台にした」ピタゴラスイッチ制作の道のりは、困難の連続でした。それでも、みんなの気持ちは一つ。絶対にゴールさせる!
「ピタ」作りでやるべきことは、これまでと同じでした。一つのビー玉だけが道を進むのではなく、次のビー玉へバトンタッチするように連動させていく。2学期の学びがあるから3学期があります。そこに「城」要素を取り入れ、「城ピタらしさ」を演出していきます。「りの門の役割は、緊急時に壁を崩して敵の侵入を防ぐことだから、門が倒れるようにしよう。」資料を読み返す、分からなければ知っている友達に聞いて作る、聞いては作る、丹念に繰り返してきました。班ごとに作ってきた仕掛け同士を繋げる作業も開始。「教室全体を姫路城一色に」という夢へと近づいていきます。映像に収める際には、“あの曲”を練習してきたリコーダーで吹いてBGMとして撮影。「ピタゴラらしさ」も演出していきました。
一年間、皆でビー玉の行方を追い、幾度となく失敗し、失敗しては改良し、改良したのに失敗し…、何度ビー玉へ苛立ったことか!それでも、幾多の失敗にもくじけずに改良し、改良しては調整し、調整の上に調整を重ねてきました。ミリ単位で粘り強く、信念をもって調整をしてきました。ゴールに辿り着いた瞬間の喜びがひとしおだったのは、その過程があったからこそ。教室中に、達成感に満たされた歓声と拍手が響き渡るあの瞬間は何とも心地の良い時間でした。「幾多の失敗」と「子どもたちの信念」が作りだしたのだと思います。学習発表会では、装置を覗きながら驚いてくださるお客さんの姿…頑張ってきた甲斐がありました。一年間の確かなあゆみを言葉でも伝えました。
「幾多の失敗」を乗り越え、「信念」をもって取り組み続けてきた一年間。「私たちにとって最高に力を出せた」ことに誇りを持って、今、一年間のあゆみに幕を下ろします。