6年3組からのトピック


「寄木細工」

 2学期末に、1cm×1cmの角材を自分たちの力で切り出すことはやはり無理だとわかり、プロに頼むか、切ってあるキットを購入するかのどちらかにしようということになり、学園内の職員で、元大工さんである方に相談したら快諾を得たので、冬休み中に木材(ウオールナット、シナノキ、ホオノキ、セドロ、カツラ)を新木場で購入しておきました。3学期はそれを切ってもらう所からスタートし、整然と切られた木材をさらに自分たちで短く切ったり、長いまま接着を始めたりと、グループごとに「無垢作り」の小さな作品作りを進めました。

 市松模様を中心に、四色の木材を自分の好きなように組み合わせて模様を作り、接着して種木にし、その種木をさらに電ノコや手ノコ、彫刻刀などで思い思いの形に加工していきました。全員が完成するところまでは残念ながら到達できませんでしたが、箸置きやお皿など、少しずつできてきた作品は、なかなか味のある6年3組ならではの寄木細工になりました。一つひとつの作業の丁寧さが必要なこと、それが最後に美しい仕上がりにつながること、そして、伝統工芸の職人技のすばらしさを実感する総合でした。

6年3組からのトピック


「寄木細工」

 2学期は、夏休み中に箱根の寄木工房を訪ねた人たちの報告会から始まりました。クラスの半分ほどの人が、箱根に足を運んでいました。多くの子が寄木細工作りを体験してきたことから、すぐに工房を見学するのではなく、キットを買って学校で互いに教え合えばより総合らしくていいのでは?ということになり、みんなが気に入った工房の寄木のキットを購入しました。1セット800円と金額が高かったので予算のことも考えて、何度も相談して注文数を減らしたり、自分たちのお金も出し合うことで納得して購入しました。
 届いたキットを使って4人グループごとに色々な模様を作りました。連続性や規則性を意識しながら四人で一つの模様を考えました。すき間なく接着することの難しさがよく分かり、木によって色も香りも固さも大きく異なることも分かりました。
 その後、自分たちで木を選び、木を切って「種木」を作りたいということで、練習用に頂いた木材を電動のこぎりや手のこで1cm角の角材を切る練習に没頭しました。が、やはりすき間なく接着できるような正確な角材を自力で切り出すことは、かなり難しいことがわかり、3学期には切ってある角材を購入したり、大工さんに頼んで切ってもらうところから初め、寄木の模様作りの方に進むことになりました。自力で一からできないのは、とても残念ですが、「木を切るだけで終わってしまう。」「模様を考える楽しみを味わいたい。」という願いの方が強かったのです。

6年3組からのトピック


「寄木細工」

 テーマ決めで最後まで残っていたのは「石けん」と「寄木細工」でした。「石けん」については、苛性ソーダなどの化学薬品の危険性が批判されて、それを解決すべく自然の植物や食品を使って、固形石けんにこだわらずに「洗う」という広い視点で色々な情報を調べてアピールしました。ドングリで作る液体石けんなども出てきておもしろそうで、活動も広がりそうだと感じる人が増えました。

 しかし、昨年から熱心に「寄木細工」を推してきた人たちが、箱根の工房に連絡を取ったり、材木屋さんに連絡を取ったりして積極的に「なんとかできる!」「難しいけれど、やりがいもある!」と訴えたことが最終的に決め手となって「寄木細工」に決定しました。

 決まったのが7月5日で、その後の活動はほとんどできませんでしたが、夏休み中にはできるだけ実際に箱根の工房を訪ねたり、材木屋さんに行ったりして、具体的な情報を集めてくることになっています。2学期には、まず、本物の職人さんの仕事を見られるような見学の機会を設けられたらいいなと考えています。

6年3組からのトピック


「未定」

 6月2日現在、まだテーマは決まっていません。現在話し合い中です。今年も、高学年として総合で大切にしていきたいことを確認したところ、昨年の「餡子道」では、人の役に立ったり誰かのためになるという点があまり達成できなかったので、今年はそこを補えるようなものになるといいと皆が考えています。
 昨年のようにやみくもに思いつきでいくつもの題材が提案されることはなく、「アニメ」「小説」「グラスハープ」「寄木細工」「餡子道の発展」「石けん」の6つが出されました。それぞれ支持者がアピールをしていますが、実演をして見せた「グラスハープ」や、昨年も出たけれど鉋の危険性が解決できなかった「寄木細工」が、その問題点を解決するべく鉋について詳しく調べてきたアピールが、今のところ印象的です。
 今は岩手への宿泊活動の直前で、話し合い活動もストップされた状態ですが、宿泊が終わったら、落ち着いて続きを再開したいと思います。