「ふわふわクローバー クロちゃんとエール」
“大切なクロちゃんの毛で失敗はしたくない”という思いで、去年の2年生が飼っていたみらいときららの毛、そして牧場から分けて頂いた3頭の羊の毛、合計5頭分の毛を洗い終えました。1学期から洗っては振り返り、その毛を紡いでみては振り返り、どんな洗い方がきれいになるのか、フェルト化しないのか、紡ぎやすいのか、みんなで考え、意見を出し合って洗い方が変わっていきました。
同時に、スピンドルという道具を手作りして毛糸を紡いだり、石けん水でフェルトコースターを作ったり、羊毛が糸やフェルトに変化することも経験してきました。休み時間にはニードル針をちくちく刺してフェルトマスコットを作って遊んだり、毛糸を指やかぎ針で編むことも大流行です。
また、染めた羊毛を使って作品を作りたいという願いから、学校を一周して拾ったり、家から持ってきたりした材料で染めました。さくらの落ち葉やラムズイヤーというふわふわの葉っぱ、ミント、ドングリ、ぶどうの皮やタマネギの皮などです。様々な植物の葉や実、枝を煮出して染めると黄色やクリーム色、茶色、紫色に染まりました。
初めての時は上手くいかなかったことも、みんなで振り返りアイディアを出して2回、3回と挑戦しながら、クロちゃんの毛を使ってどんな作品を作りたいのか、それぞれに思いが膨らんでいます。
そして、クロちゃんの毛を一人ずつ受け取り、今までの経験を活かした作品作りが始まろうとしています。クロちゃんと一緒に、いつも羊毛と戯れながら過ごしています。