「うどんの達人」
2学期に4回うどん作りに挑戦した子どもたち。徐々に腕前を上げてきたのですが、なかなか満足できる「もちもちでコシがあって長いうどん」にはなりません。そこで、どこかに「讃岐うどんの達人」がいないか、学校に来てうどん作りを教えてくれる方がいないかを、香川県のアンテナショップ「せとうち旬彩館」の館長に相談をしました。
そして3学期になり、さぬき麺業の香川社長がわざわざ香川県から来てくれることになりました。今までは、うどんを作って食べ終わるまでは3時間ほどかかっていたのですが、香川社長は1時間半で作って食べ終われる、と言います。正直そんなに早くは出来ないと思っていたのですが、大きな声でぐいぐいと教えてくださるのでいつも以上に手際よく作業が進みました。「最初の1分、指を立てて必死に材料を混ぜる。ここで美味しいうどんになるか決まるよ」「あと7分、混ぜ続ける」「肉まんみたいに生地をまとめる」「こうやって生地を伸ばせば四角くなるよ」「17分ゆでるんだよ。足し水は絶対しないよ」とうどん作りのコツを教えてくださいました。また、「みんな上手だね。何度も作っているのがわかるよ」と褒めてもらえました。食べてみると、「今までで一番美味しい」「つるつる、もちもちでコシがある」と大満足でした。
翌週、自分達だけで同じように作れるかやってみたいという願いが出てきました。香川社長から教わったレシピを、皆で思い出し確認してから作り始めました。この日は麺切りまで学校で行うことにして、全員が混ぜる・生地を踏む・生地を伸ばす・麺切りなど全ての作業を行うようにしました。一人でも美味しいうどんが作れるようになることが最終目標です。出来上がったうどんは、見た目は香川社長と作ったときとほとんど一緒です。家に持ち帰り食べたところ「前回と同じ、美味しいうどんだった」という感想が次々とは発表されました。「ついに、私たちうどんの達人に近づいたね」という呟きも聞こえてきました。
学習発表会の日は、実際にうどん作りの姿を見せることにしました。4人で協力して手早くうどんを作る姿にこの1年間の成長を感じました。
クラス全員が一人で美味しい讃岐うどんが作れるようになりました。