「パラリンピックをつたえたい!(仮)」
3年生では、初めて自分たちで総合のテーマを決めます。「どんなことをやってみたい?」と投げかけてみても、最初はあまりピンとこないようでした。
しかし、「有平糖っていう綺麗な飴があるよ」「わら細工を体験してきたんだ」など、資料や実物を持ってくる子が増え始めると、「それいいね!」「やってみたいな!」と、みんなの意欲も高まっていきました。
いくつか候補が出たところで、「みんなでできそうなのは?」「一年間続けられそうなのは?」など、話し合いによって絞り込んでいきました。そして、残ったのは「パラリンピック」と「ジグソーパズル」でした。パラリンピックを希望していた子どもたちは、「オリンピックに比べると、パラリンピックはあまり知られていない。だから、みんなに知ってほしい」「パラリンピックは来年の夏だから、今年しかできないよ」など、強い思いをもっていました。その思いが伝わり、ほとんどの子がパラリンピックに賛成しました。ところが、「どうしてもやりたくない」という子がいたのです。理由をたずねると、「手や足がない人を見るのはこわいから…」と話しました。すると、みんなで「障がいをもつ人は、自分たちの周りにもいるよ」「障がいのことを知れば、こわくないよ。まずはやってみようよ!」と一生懸命説得しました。
まずは、たくさん話題に上がっていたボッチャをやることになりました。しかし、ある子が「ボッチャセットって、買うと8万円するらしいよ」と調べてきてくれました。「えー!そんなの買えない!」「作ればいいんだよ!」ということで、ボールとコートを手作りすることになりました。
用具がそろい、いよいよ試合です。みんな楽しみにしていたので、夢中でやりました。ところが、「点数のつけ方がわからない」「ボールの形がぼこぼこしてて、投げにくい」など、課題が出てきました。2学期では、さらにみんなで楽しめるようパワーアップしていきます。