「劇かミュージカル」
5月中旬、国語の「白いぼうし」を学習している時に、「劇のようにしながら読んでみたい」という声が挙がりました。すぐに、皆がその楽しさの虜になりました。
そして「1組劇場」と命名された寸劇を何度かやっているうちに、全員でやってみたいという想いを持ち始めました。それならば、「場面ごとに担当を決めて、全員が一度は舞台に乗ろう!」とKさんが提案し、数回練習を重ねました。ほとんどの子はナレーターですが、台詞がなく演技だけの子も必要になりました。
しかし、録画をした自分たちの作品を見てみると・・・声が小さくて聞き取れません。大きな声を出さないと全く興ざめしてしまうことに気付きました。すると、次の練習では体育館の端に立って舞台上の子の声が聞こえるかを調べる子どもたちの姿が見られました。
自信を持って迎えた第2回の発表では、自分の担当の文章を覚えていなかったり、間が悪かったりして、またも作品の良さを伝えきれませんでした。そこで、より良い劇にするにはどうしたら良いかを出し合いました。その中から、すぐにできることは何かを考えたところ、自分の担当する文章をしっかりと暗唱する事でした。
6月25日、全員が場面ごとに舞台に腰掛け、真っ直ぐに前を見ながら自分の台詞を言う発表会をしました。繋がった全員の発表を見た子どもたちからは、拍手が起こりました。大きな声で堂々と発表していたからです。
7月に入り、そろそろ総合のテーマが決まったクラスが増えてきました。1組もそろそろ決めなくてはいけません。大半の子が「劇をやりたい」と言っていましたが、数名は違う候補を挙げました。けれども数日すると、「やっぱりみんなで取り組みたいから劇でいいよ」と言ってくれました。ある日、Mさんが「アニーをやってみたい」と提案しました。つまりミュージカルです。でもほとんどの子が、一人で歌って踊ることには躊躇しました。夏休み直前、インターネットで自分たちと同じように「白いぼうし」を舞台で発表している4年生を見つけました。さらに他の学校の2年生が「スイミー」をみんなで群読したり、歌ったりしている動画を見つけました。一人で歌うのははずかしいけれど、みんなでなら楽しそう。「劇」「ミュージカル」に拘らずに自分たちの発表の仕方を2学期以降に見つけていこうということになりました。この夏休み、本物の劇やミュージカルを見たり、読書をしたりして、自分たちがやりたい演目を見つけられたらいいな、と思っています。