ありがとう!ホイップ・ココア
洗った羊毛は、カーダーという器具でほぐさなければ、何かを作ることはできません。2学期はホイップの毛をカーダーにかけ、3学期はココアの毛をカーダーにかける作業から始めました。
オンライン授業になった日もあり、作品を作るためにみんなで力を合わせて一生懸命カーダーをかけました。慣れた手つきで子どもたちはどんどん作業を進めました。
そして、その毛を毛糸にするために手作りの糸を紡ぐ道具で毛糸にしていきました。この糸を紡ぐスピンドルという道具は、何人かの子どもたちが「スピンドルの作り方動画」を作ってロイロノートに提出してくれたので、それをオンラインの授業で紹介し合ったり、学校で教え合ったりしながら、自分のスピンドルを作りました。
自分で紡いだ毛糸でいよいよ思い出の作品作りです。作る物は、各自で決めました。マフラー、コースター、ポシェット、マスコットなど様々です。
手作りの毛糸は強度が弱いため、編み機を作って市販の毛糸を縦糸に使用することにしました。
編み機は、段ボールで作りました。何を作るかデザイン画を描き、自分でサイズを決めて段ボールで編み機を作りました。段ボールではなく、もう少し強度のあるものを利用した子もいます。
また、図工の焼き物用テラコッタ粘土の余りを使って、ホイップとココアを作って、カーダーをかけた2頭の羊毛をつけてマスコットを作りました。このマスコットは2頭の羊毛のふわふわを感じられる作品となりました。
学習発表会(今年度はオンライン)では、まだ制作途中のものあったので、3月に作品の展覧会を多目的ホールで開催することにしました。その日に向かって、子どもたちは作品作りに励みました。
展覧会では、実物を観た1年生が真剣なまなざしで「これ、あの2年生の羊の毛?どうやって作ったの?」と作品を一生懸命観ていたことが印象的でした。
みんなが励まし合い、教え合い全員が作品を完成させることができました。