トリックアート(仮)
5年1組の総合のテーマの候補は、5月の始めの時点で3つありました。「ゲームセンター」、「劇」、そして「ピクチャークラブ(後のトリックアート)」です。この時点での「ピクチャークラブ」の活動は、平面のアート全般を指し示すものでした。話し合いと投票を重ね、一度、1組の総合は「ピクチャークラブ」に決まります。しかし、この「ピクチャークラブ」の課題はやはり活動の幅の広さでした。一年間の総合の中で、「トリックアート」、「コラージュ」、「イラスト」、「パラパラ漫画」の4種類の作品をつくるというのです。「あれもこれもやっていたら一つ一つの活動が浅いものになってしまう」ということを何人かの子どもが声を上げ、みんなに投げかけました。そこに担任からの助言も入り、4種類のうち1種類だけに集中して取り組もうということになりました。一度はテーマが決まったと思われた1組でしたが、より詳しいテーマの決定に向けて再スタートです。
そこから、4つそれぞれ実際に作ってみて、良さを話し合い、慎重に吟味を重ねていきました。クラスのみんな一人ひとりがそれぞれの良さに気づき、可能性を見いだしている様子。そして、最終的に「トリックアート」を一年間深めていくことに決定しました。「見た人をびっくりさせるようなものが作れそう」「難しいものはやりがいがありそう」「できたときに達成感がある」「オリジナルのトリックアートも作ってみたい」といった意見が多く挙がっています。一方で課題があるのも事実です。協力するのが難しそうといった声や、一つ一つの作品を深めるのか大変そうという声も出ました。トリックアートというテーマの特徴を理解し、協力しながら試行錯誤を重ねることができるかで、2学期以降の活動の動きが大きく変わってくるなと感じています。