3年3組からのトピック


みがいて光れ どろだんご

2学期に行われた公開研究会に参加してくださった日本聾話学校の先生から、担当している学年が3年で泥だんごを作っていること、一緒に作りたいという思いを持っていることを伺い、すぐに子どもたちに交流について提案してみました。「もちろんOKだけど、聾唖って何?」と言うところから、コミュニケーションについての心配もあったようですが、1月の交流では、そんな心配は必要なかったことがすぐに分かりました。5名の3年生を迎えて、カリタスで一緒に泥だんごを作りました。作り方はカリタス流。一緒に作った聾話学校の男子が、見事光る泥だんごを作りました。お弁当も一緒に食べ、一日生活を共にすることでぐんと子どもたちの距離は縮まりました。
2月の学習発表会に向けて、今まで集めた土の紹介を画用紙に書く、自分たちが集めた約20種類の土で「絵の具」を作って描く、最高の泥だんごを作る、この3つを柱に準備を進めました。2学期に作った泥だんご入れは釉薬を付けて2度焼きし、どれも綺麗に仕上がりました。そこに今まで作った泥だんごの中で最高の一品を入れて飾りました。土絵の具は、さら粉を更に乳鉢で擦り、きめを細かくした土に洗濯のりを入れて完成させる簡単な物ですが、子どもたちは指で絵の具を触り、ざらざら感を楽しみながら描いていきました。学習発表会当日は、泥だんご作りや絵の具の体験コーナーが混雑するほど、たくさんの方に来校いただきました。子どもたちも今まで行ってきた総合の中から、自分が伝えたい、語りたい場面を決め、お客様にあゆみを聞いていただくことができました。「伝えるのって楽しい」と自主的に当番を引き受ける子もいました。
学習発表会後の最後の活動は、泥だんご作りか焼き物か子どもたちは迷いましたが、「テーマは『みがいて光れ!泥だんご』なんだから、泥だんごを作って終わりたい」という祐也君の発言に皆が心を動かされ、3月、泥だんごを作って1年間の活動を終えました。泥だんご作りは一人で夢中になって取り組める活動でもあり、目標に向かって仲間と協力しながら進める活動でもあったと感じました。