ランタン
二学期に入り、ランタン作りの活動が本格化してきました。10月まで、1年生との交流の秋祭りに飾ることを目指して、各々のランタンを制作しました。牛乳パックのランタン、布のランタン、麻紐のランタン、カボチャのランタンなど様々です。しかし、秋祭りが終わった10月中旬、「牛乳パックだと達成感が薄い」「麻紐ランタンは簡単すぎる、和紙と比べて面白みがない」など、制作に対するやりがいを大切にする声があがってきます。そこで、クラスのみんなで話し合い、「一から作る和紙ランタン」を目指すことにしました。
「一から作るランタンってなんだろう?」と改めて考えたときに、「材料からできる限り作れるもの」という考えがでました。和紙なら、身の回りに生えている草で作ることができそうです。牛乳パックを細かくして作ることもできそうですが、「もともと紙じゃないものから紙を作りたい」という考えがクラスにめぐるようになりました。「大変でもそれをするのが総合だ」というある子のつぶやきを皮切りに、一から作る和紙ランタン作りがスタートしました。
和紙ランタンを作るために、「骨組み」「明かり」「和紙」それぞれ一から作ることになります。骨組みは敷地内や多摩川から拾ってきた枝を組み合わせます。売っている木材のようにまっすぐではないので、枝と枝をつなぎ合わせるのにも苦戦します。明かりは、身の回りのもので光を作り出せるように、電球作りの実験をしていました。電池とシャーペンの芯を組み合わせて、試行錯誤し光らせることに成功しました。しかし、ランタンへの実用化は難しそうです。そこで、芯となる麻紐と菜種油で和灯を作ることや、廃油を使ったろうそく作りにも挑戦しています。ランタンに使える明かりがそろそろ見つかりそうです。和紙は、雑草から作る紙づくりへの挑戦が始まっています。ただミキサーで砕くだけでは丈夫な紙になっていきません。どのようにしたら丈夫な紙ができるのか。子どもたちの試行錯誤はこれからも続きます。
目標は、作ったランタンの光だけで学校に泊まること。三学期、目標に向けてどのようなあゆみが見られるのでしょうか。来年の活動も楽しみです。