3年2組からのトピック


「木材遊園地を目指そう!」

 3学期、とうとうまとめの時期に入り、初めて皆で遊園地を楽しみました。子どもたちは楽しむ中で、チームの良いところや直したいところを見つけたようです。学習発表会に向けて、チームで協力をして遊園地をより良いものにしようと頑張っていました。

  学習発表会後は、3年生ももう残り一か月。これからどう過ごすのか、子どもたちと話しました。その時に子どもたちから出たのは、もう一度遊びたい、ほかの人を呼びたいという言葉でした。誰を招待したい?と聞くと、3年生、ペアクラス、保護者の方、一年生…たくさんのやりたい!という思いが聞こえてきました。全員は招くことはできませんでしたが、楽しく乗ってもらい、嬉しそうな顔がたくさん見られました。

  遊園地のお片づけに入ると、出ている釘を抜いたり、ゴミ捨て場にみんなで持っていったりしました。片づけまで自分たちの力で、と考える姿、とても素敵でした。

3年1組からのトピック


「竹と関わって」

竹で未来をひらく「竹研究所」
  3学期は、それぞれのチームが目指してきたものが形になっていきました。家チームは思い描いていた窓や床作りを完成させ、竹の花だんのチームは少しずつ花を増やし、毎日の水やりを続けました。茶道チームは、2学期に茶杓づくりが難航したため、ガスコンロではなくロウソクで一点を熱し、竹を曲げる工夫をしました。その技術を健康器具チームが教わり、まごの手ができました。また、家チームの電動ドリルの技術を花だんの竹オベリスクづくりに応用したり、竹炭チーム作った炭は花壇の土壌改良にも利用したりと、チーム間でも協力する姿がみられました。

  学習発表会の準備では、すべてのチームが頑張ってきたことを、全員が「自分ごと」として語れるように、お互いのやってきたことを学び合いました。

  3月になっても子どもたちの意欲は終わることがなく、竹林整備に行って個人の作品作りをして持ち帰ったり、作った竹炭から墨を作って半紙に描いたりしました。うぐいす笛を友だちに紹介した一人の発表から竹に興味をもち、こんなに活動が広がっていくとは、だれも想像することができませんでした。

  竹と触れ合って学んだことも大きいですが、竹を愛する人々との出会いから、学んだことも大きかったです。竹屋のジローさん、川崎市公園緑地協会の野牛さん、SAZAI循環LABの柏木さん、みんな立場やアプローチはちがうけれど、竹を通して未来のために活躍する人々の想いに触れながら子どもたちが活動してきたことは、これからの人生において大きな糧になっていくことでしょう。

2年3組からのトピック


ゆめちゃんとみんな大すき

  3学期は、『ゆめちゃんランド作り』からのスタートです。ゆめちゃんが楽しく遊んで丈夫に健康に育つように願いを込めて、釘を打ったり、穴を開けたり、やすりをかけたり・・・うまくいかないときもあったけれど、何度も何度もやり直し、完成させることができました。できあがったゆめちゃんランドには1年生の山羊、ゆきちゃんも遊びに来てくれました。

  冬になっても野菜は順調に実り、全員がもう1回ずつミニトマトを食べました。味は甘い人と酸っぱい人、両方いて、表情から天国と地獄ほどの味の差があったようです。2月にはお店で売っているような大きなピーマンもできました。そのまま枯れると思っていた野菜ですが、春が近づき、新しい葉が出てきたので、ほしい人が持ち帰り、自宅で育て続けることにしました。乾燥していたポップコーンもみんなで食べました。猛暑の影響で粒が小さかったですが、味はしっかりポップコーンでした。

  それから、2年間育てたタンポポはもうすぐ花が咲きそうです。持ち帰って育て続ける人もいますが、半分以上のタンポポは通用門の脇の花壇に植え替えました。長くなった根に驚きながら植え替えました。新学期にはたくさんの花が咲くことでしょう。

  『ゆめちゃんとみんな大すき』がいっぱい詰まった1年間、たくさんの思い出を胸に、新しい出会いに向けて35人の出発です!

2年2組からのトピック


アイとアンと38人の仲間たち

  3月14日、羊のアンとお別れする日がやってきました。

  迎えにきた牧場に戻るトラックがアンをのせて動き出しました。泣きながら「今までありがとう~!」と呼びかけ、車のワイパーのように手を振る子どもたちの後ろ姿に、この1年間の思い出がぎっしりと詰まっていたのです。

  真冬の多摩川探検、「いのちの絵本」の制作、試行錯誤の連続だったアンの羊毛を使った作品づくり、アンの肖像画、渾身の歌声の学習発表会、聾話学校との交流、そして凍えるような寒さの中でも継続してきた小屋の清掃やお散歩を空から見守っていたのは、去年天国に行ったアイでした。

  スクラムを組んで助け合い、羊を庇護し、その経過の中で「自分自身の命」も周りから生かされていたことに気づいた子どもたちは来月3年生に進級します。アンの穏やかな佇まいをそれぞれの胸の中に秘めながら・・・

2年1組からのトピック


ふくちゃんとJamp 2 it

  2学期にお湯を使って羊毛を洗い終わったと思っていたのですが、最後に洗ったふくちゃんの羊毛はかなり汚れていたこともあり、まだ匂いが残っていました。大切なふくちゃんの羊毛なので、もう一度洗うことにしました。「ふくちゃんの羊毛は練習用の羊毛よりも細いよね」「毛刈りをしたときふくちゃんは小さかったから羊毛も少ないね」など呟きながらより丁寧に洗いました。

  そして、いよいよ羊毛を使った作品作りです。自分が作りたいものを考えながら羊毛洗いをしていたので、すぐに作り始めることができました。ふくちゃんの羊毛はもらった羊毛で練習してから使うことになり、「ふくちゃんが牧場に帰ってもふくちゃんのことを思い出せる作品を作りたい」という意見がほとんどでした。

  ところが、まだ羊毛にゴミが残っていることに気付き、ハンドカーダーで羊毛をほぐしてきれいにしてからニードルを使って作り始める子が多かったです。中には羊毛を染めることに挑戦する子もいました。一人ひとり作りたいものを作る活動になり、互いに見たり真似したりコツを聞いたりする姿があちこちで見られるようになりました。

  3月14日にふくちゃんたち3頭は福田牧場に帰っていきました。2年生みんなで見送りました。2年間一緒に過ごしたふくちゃんの羊毛を使った作品を完成させた子もいます。まだ完成していない子は春休みにきっと作り上げることでしょう。

  新学期、3年生に進級した子どもたちのランドセルやスクールバックに、きっと、ふくちゃんの羊毛で作った作品がつけられていることでしょう。

1年3組からのトピック


ゆきちゃんだいすき

  冬休みが明けて、ますます寒さが厳しくなる中でも、毎日ヤギのゆきちゃんとの生活は続きます。朝の動物当番では、頬も指先も真っ赤になりながらうんち掃きや、すのこ洗いに励み、休み時間にはゆきちゃんとカリタスの森をお散歩したり、ゆりの木広場で2年生の動物たちとふれ合ったり…2年3組の教室の前には、ヤギのゆめちゃんのために作られた「ゆめちゃんランド」があり、ゆきちゃんはそこが大のお気に入りで、ゆりの木広場まで行くと、必ずそこから離れなくなってしまいます。

  総合の時間も、「ゆきちゃんと遊びたい」「ゆきちゃんの大好物の草を調べたい」「かけっこしたい」と…やっぱり、ゆきちゃんとしたいことが次々と出てきます。その一つ一つをみんなでやってきました。3月7日のゆきちゃんの誕生日には、みんなでケーキを作ってお誕生会もしました。ただ一つ、1年生が終わるまでに叶わなかったみんなの大きな夢は、「ゆきちゃんと多摩川探検に出かけたい」でした。ゆきちゃんと外に出かけるためには、そばを通る車や自転車からゆきちゃんを守らないといけないし、植え込みや花壇の草花を勝手に食べないように気をつけなければなりません。2年生のお兄さんお姉さんが、アンちゃんやゆめちゃんを多摩川に連れて出かけていたのは、3組のみんなにとっては憧れです。2年生になったら、私たちもゆきちゃんと外に出かけられるように、「おさんぽ名人」になりたいな。

  3学期は、1月と2月に多摩川探検に出かけました。真冬の多摩川は、それまで鬱蒼と生い茂っていた草花が枯れ、暖かい時期に見かけていた生き物たちの姿もあまり見かけなくなってしまいますが、見晴らしがよくなったぶん、みんなの活動範囲がぐっと広がって、秘密基地を作ったり、行ったことのない場所に足を踏み入れて新しい場所を開拓したりするグループが増えました。一方、相変わらず湧き水の場所は人気で、一年を通して小エビや小魚を捕まえる子がたくさんいました。虫取り網やペットボトルなどのシンプルな道具の他は、多摩川にある石や草花や蔓、木の枝を道具として上手に使って遊びます。立派な「たんけん名人」になりました。2年生になったら、どんな多摩川探検が待っているかな。

  最後にもう一つ、子どもたちは「土いじり名人」でもありました。中庭と植木鉢でタマネギとジャガイモを育て、4月に入学してくる新入生のために、1人1鉢チューリップを育てています。冬の間は成長が止まったようだった植物たちも、立春を過ぎて寒さが緩む日が増えてきてからは、芽を出し、草丈を伸ばし、葉っぱが強く元気になってきました。どんな小さな成長も見逃さず、休み時間から帰ってくると「チューリップの芽が出ていたよ!」「タマネギの葉っぱが増えてた!」と教えてくれる子どもたちでした。2年生になって春を迎えたら、たくさんの草花と土から出てきた生き物たちといっぱい遊べるね。手も靴もどろんこにして遊ぶ子どもたちの姿が、今からとっても楽しみです。

1年2組からのトピック


だいすき

  秋頃から飼っている羊のチョコちゃんの毛が、だんだん抜けてきました。心配になった子どもたちは、「チョコちゃんの毛を守りたい!」と考えるようになります。ある子が「服を着た羊~愛知牧場」の動画を見つけてきたので、みんなで観ました。愛知牧場では、日本で99%廃棄処分されている羊の毛をきれいに守るために、羊に服を着せています。これを観て、自分たちもチョコちゃんの服を作って、毛を守ってあげたいと願うようになりました。

  まず、着なくなったお母さんのセーターや古バスタオル、赤ちゃんの頃使っていたおくるみ布などを、家から持ってきました。家庭科の先生にどうやったら服を作れるかと質問したら、「洋服を作るときには、型紙を作らなければ生地を切ることができませんよ」と教えていただきました。そこで早速、チョコちゃんのお腹周りのサイズを測りました。そして、上から被せるタイプの服、つまり「マント」が丁度良いと分かり、白模造紙で型紙を作ったり、家で裁縫道具を借りたりして準備を進めます。

  でも、チョコちゃんの毛が薄くなっているのは、主に首回りです。「マント」だけでは身体を守り切れません。そこで、首に巻く「マフラー」を編んだらどうかということになりました。編み物をやったことがある子たちが「リリアン編みをやったことある」「かぎ針がお家にあるから、できるよ」「指編みなら簡単だよ」と言って、毛糸で編むことにしました。

  こうして、マントを縫うABCDの4チーム、マフラーを編むABCDの4チーム、合計8チームで服作りの活動を始めました。マントチームは針と糸を使うので、1年生にはさすがに危険です。お母様・お祖母様・お父様に学習参加(お手伝い)に来ていただくことにしました。マフラーチームにも、横について教えてくださったお陰で、どんどん編み物が上手になりました。失敗をして初めからやり直すことも何度もありましたが、最後には8チームとも無事に作品を仕上げることができました。

  チョコちゃんは、きっと喜んでくれていることでしょう!

1年1組からのトピック


だいすき きらちゃん‼(3学期)

  ☆多摩川探検には、1月と2月に2回出かけました。探検前のグループでの話し合いも楽 しく進めることができるようになりました。冬の多摩川は、草が枯れて茶色の世界…。ハサミやひもを持って行って秘密基地を作って…ひもの代わりに長い葉っぱを使ったり、穴を掘って柱を立てたり、様々な工夫をするグループが見られました。大根のような植物が植えられた畑付きの基地や、大きな石で囲まれた温泉がついた基地もありました。他にも、きれいな石を探したり、石に絵 を描いたり、小川でエビや魚をすくったり…。時間が経つのがとても早く感じられました。「また2年生になったら、緑でいっぱいの多摩川に行きたいな~!楽しみだね~♪」

  ☆2学期に始まった羊毛洗い研究。3学期は、洗剤を使って温度と浸け置き時間を変えて洗うことに挑戦しました。前よりずっと白くてさらっとした手触りになってびっくり! その次には、シャンプーやウタマロ石けん、ボディーソープ、食器用洗剤など自分たちが使ってみたい洗剤を使ってみました。どれも白くはなりましたが、手触りが違うような…。 いずれにしても、チリチリにしてしまうとよくわからないので、「ふわふわ選手権」をして、とにかくフワフワに洗い上げることを目標にやってみました。それに、4人グループだと皆がさわりたくなって、順番にさわることでチリチリなってしまうかも…と考えて、2人グループで挑戦しました。みんなでよく見て判定して、「ふわふわ第○位」を決めました。 うまくいったグループ は 、「 もっともっとふわふわにしたい!」… 少しチリチリになってしまったグループは「何でなんだろう…」そこで「もう一回挑戦したい!」と3月 14日にもやってみました。そのままの2人グループを継続したところと、グループ内で2人を組み替えて、教え合うところがありました。修了式の日まで、判定をしていました。合計7回!羊毛洗いが相当上手になりました。「4月にきらちゃんが帰ってきたら…真っ黒の羊毛も洗ってみたいな…」

  ☆きらちゃんとの暮らしにもだいぶ慣れました。朝の当番には声を掛けあって行って、テキパキと働く…。お当番ではない子たちも、散歩や掃除を手伝って、時々は小屋の床に水を流して洗ったり、手が空いたら玉ネギやチューリップに水をあげたり、みんなで協力して頑張りました。きらちゃんも体調が安定して、食欲もあり、すくすくと成長しました。牧場に帰る日には、みんなで何度も何度も散歩をして、写真を撮って、手作りのおからと野菜のケーキを食べさせてあげました。しばらくのお別れ…。「また戻って来てね~2年生になって待ってるよ~♪」

  ☆秋に収穫したさつまいもを、2月に給食に出していただき、全校のみんなに味わってもらいました。「 今までで食べたさつまいもで1番おいしい!」と大満足。2年生やペア の6年生にも「おいしかったよ♪」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。「また何か育てて、全校のみんなに食べてもらいたいな…」