4年2組からのトピック


「自然遊び(仮)」

 4年2組は今、自然遊びの研究を進めています。自然遊びとは、校庭や公園などにある草や花、石、砂等を使った遊びです。ボールやゲームなど「作られたもの」ではなく、自然の恵みを生かして遊びを考える事を楽しんでいます。
 テーマ決定までは、とても多くの時間を要しました。というのも、子どもたちそれぞれの願いがたくさんあったからです。中でも強かった願いは、多摩川に行って生き物を見たい、せっかく同じメンバーなのだから昨年度のテーマをパワーアップさせたい、劇で皆を楽しませたいなどの思いでした。
 そんな時に「ネイチャーゲーム」という遊びを見つけました。皆でやってみたいという願いがあったため、皆で遊んでみることに。すると、「たくさんの種類があるネイチャーゲームをもとにすれば、皆の願いがかなえられるかもしれない。」と子どもたちも気が付いたようです。
 もう6月のことでした。4年生の黒姫宿泊は目前。時期もぴったりであったため、大自然を感じながら、そして総合のことも少し考えながら宿泊を楽しんだ4年2組でした。

3年3組からのトピック


「すてきなおにわをつくろう!」

 3年3組の教室の前には庭のような場所があります。4月からみんなでその場所で、どろんこ遊びや鬼ごっこ、木登り、草花遊び、ダンゴ虫さがしなどをして楽しく遊んでいました。
 みんなで楽しく遊んでいる033前の特別な場所が、もっともっと素敵になるように、みんなで力を合わせてすてきなお庭を作ろう!と今年の総合が始まっていきました。
「教室から直接お庭にでるために、玄関(下駄箱)があるといいな。」
「どろ遊びの場所は作っておきたい」
「みんなが作った泥団子をおく場所も作りたいな。」
「遊んで疲れたら座れる休憩場所がほしいな。」
「ハンモックがあるといいな。」
「ブランコを作って遊びたい!」
 そんなことを考え始めていた6月の初め。給食でスイカが出た時に、「このスイカのたねをみんなで育てたい」というアイディアが出て、畑作りもスタートしました。また、同じタイミングで栄養教諭の先生から「給食でも出している神奈川県のまぼろしの大豆を3年3組さんで育てませんか?」というお誘いがありました。子どもたちはもちろん大喜びで、☆まぼろし☆の津久井在来大豆をお庭で育てることになりました。秋に収穫できたら、大豆をつかったお菓子やお料理(今のところ話題にあがっているのはきなこ、豆乳、納豆を使ったもの)をして、お庭をカフェにして食べたいな、という願いも出てきました。
 それから、昨年度植えた1年生をお迎えするお花(パンジー)のタネがとれたので、それを蒔いて育ててお庭にお花を咲かせるために、畑のとなりに花壇も作りました。夏休みの間も水やりのお世話をがんばります!

3年1組からのトピック


「ホウキ(仮)」

 「やってみたいことをやってみよう」ということで、チームワークが深められそうなドッヂボールをみんなで楽しむところから始まりました。その他にも、「秘密基地を作りたい」「カナヘビを育てたい」「こいのぼりなど月ごとのものを作りたい」など、いくつもやりたいことを並行してきました。

 『ホウキ』は、図書室にて「イチからつくる ホウキ」という本を見つけたところから始まりました。興味をもった子は、動き始めます。校内に生えている草を引っこ抜いて即席ホウキを作ってみたり、時期が過ぎてしまうからとホウキギとホウキモロコシのタネを撒いてみたり…。何十、何百というポットに土を入れ、クラスの前まで運び、休み時間に水をあげて…明くる日も明くる日も…としているうちに、周りの子も少しずつ雑草抜きのお手伝いをしてくれるようになっていました。その後、学校の近くにある雑草を使って皆でホウキを作ってみました

が、そこで、気付いたことがあったようです。
「これ、楽しい」
「これ全部自然のものでできるね」
「なんか総合感ある」
「自分で育てもするけど多摩川とかにも行ってみたい」
「ホウキって地味に見えるけど、実は一番チームワークを深められると思う」
これら実体験を出発点に考えを交わす中で、「ホウキ」を土台に一年間の活動を進めていくことに決定しました。

 それからというもの、クラス全員での本格的な活動の始まりです。
 自分たちで、ホウキギとホウキモロコシのタネを植えて育てたい―。そのために、土を遠くから何度も運んだり、決してなくなることのない雑草を抜き続けたり、固くて全体重をかけてもなかなか入らない土に支柱を立ててみたり…、まさに「体当たり」で作業を続けました。まだまだ手元に残るタネを植えるために、新棟と体育館の間に小さな畑を作ろうという流れから、また土運びと雑草抜きと…という大変な作業を繰り返しました。
 一つの目標に向かって、手分けして突き進む―。これぞ、まさに「チームワーク」でした。

 総合デーでは、校内に生えている雑草で、二度目のホウキづくりをしてみました。
 夏休みは、水やりと雑草抜き当番を決めて、クラスのみんなでお世話しています。また、夏休み中にはホウキモロコシを収穫し、干す作業を行う予定です。中には、神奈川県の愛川町が産地である『中津箒』さんの博物館を訪れて学んでいる子もいます。

 これら一つひとつは全て、2学期以降に繋がっていくはずです。
一人ひとりのがんばりが、どのような一年を創っていくのか、これからも楽しみでなりません…!

6年3組からのトピック


「劇(仮)」

 5年生から持ち上がりのクラス。昨年度は「野球」をテーマに、皆で一つの目標に向かって努力することの心地よさ、チームワークを学びました。
 4月、総合に関してどのように考えているかをロイロノートに書いて提出してもらいました。
 5月の連休明け、一人ひとりの考えを聞き合いました。提出した内容で多かったのは、「劇」「映画」「星座」で、少数派として「野菜を育てる」「影絵」「野球」がありました。「野菜を育て、それを売り、収益は募金する」という活動は大変興味深かったのですが、場所や水、夏休み放置できないなどの問題でテーマから外れました。劇も映画も影絵も「表現活動」で、私は正直「チャンスだ」と感じました。なぜなら、クラスの課題は、人前で話すことに苦手意識があることだったからです。ただ、過去に表現活動を経験している子どももいて、幅広い分野に触れた方が良いのではとも考えました。少数派の「野球」は熱烈な希望者もいましたが、「5年時に目標は達成できた」という意見が大半で、テーマとしては考えないことにしました。他の分野で人気が高かったのは「星座」でした。プラネタリウムを手作りし始めた頃から少しずつ興味を持つ子が増え、理科室や体育館裏の暗い場所で自分が作ったプラネタリウムがどのように光を放つかを見て喜んでいました。
 6月。映画と影絵は劇に吸収され、劇と星座がテーマとして残りました。どちらも1年間の活動計画とテーマの価値について、テーマごとにじっくり考え伝えてくれました。話し合いを進めていくと星座に関しては「プラネタリウムだけ?」「テーマが広すぎて漠然としている」という疑問が出てきました。劇を支持している子どもたちのショート劇「金の斧と銀の斧」、自分たちが考えた「いじめをテーマにした劇」に惹かれ、劇を支持する子どもたちが少しずつ増えていき、多数決の結果「劇」にテーマが決まりました。
 内容、規模、劇で伝えたいことなど何も決まっていませんでしたが、「まずは演じてみたい」という気持ちが強かったので、5グループに分かれて自由に演じてみることにしました。「ヘンゼルとグレーテル」「シンデレラ」「おむすびころりん」「眠り姫」は脚本に忠実に演じましたが、「桃太郎」は脚本をアレンジしました。7月の総合デーで保護者や来校者、他チームに自分たちの演技を見てもらいました。課題が沢山挙げられ、それを「クラス全員で演じる劇に活かしていこう」と2学期に向けての方向性がはっきり決まりました。

6年2組からのトピック


「自然の中で泊まろう!!」

 昨年度に引き続き「総合」の題材は、「自然」になりました。題材決定までにいろいろなことを考えて話し合いを重ねました。「生きる力」って何?「心を動かされることを伝え合おうよ!」など、子どもたちなりに最後の総合にふさわしい題材を考えて選びました。
 たくさんの話し合いを重ねった結果、昨年度に引き続き「自然」が題材になりました。「自然」が題材に決まりましたが、活動内容は多種多様で、「ジオラマ」「食品サンプル」「植物」「生き物」「天気」「星」「遊び」があります。そして、グループ内の移動も自由にしています。とりあえず、1学期は、子どもたちが考えるやりたいことをたっぷりとやらせてあげる時間をとりました。ただそれぞれの活動がどんなことをしているのかということをお互いが知る機会も大事だと考えていたので、各グループの情報共有の時間も月に数回取りました。
 すると、ある子から「このままだとクラスがバラバラの方向に行く気がする」とロイロノートで送ってくれました。それをクラスみんなに投げかけると、「確かに」「みんなで一つの目標をつくろうよ」となりました。「みんなが自然に関わって一番やりたいことって何?」となると、「奥多摩に泊まってないから、みんなで泊まりたい!」とか「今度は違う場所で泊まりたい!」という意見が出てきました。「自然の中で泊まりたい!」を目標にしようとなったのです。「そのためには、また稼がないといけないよ」と投げかけると、「それぞれのグループで稼げばいい」となり、それぞれのグループで稼ぐ方法を考えることになりました。
 「植物グループ」は、押し花やハーバリウムボトルを販売したいと「生き物グループ」は、昆虫を捕まえて標本にして販売したいと意気込んでいました。
 今後どうなるのか、2学期の活動が楽しみです。
 またこの1学期に、昨年度の総合の活動で稼いだ資金で、「奥多摩」に宿泊してきました。昨年度の総合の目標が、これで達成できました。

6年1組からのトピック


「書道パフォーダンス」

 6年1組の総合のテーマは「書道パフォーダンス」に決まりました。
 7月3日、19回目の話し合いでやっと決まりました。「もう話し合いの総合になってしまう」と心配する声が上がっていましたのでみんな安堵の表情でした。初めに子どもたちから出された案としては、「お祭り」「ダンス」「書道パフォーマンス」「ラクロス」「自然保護」「0から○○を作る」「カップラーメン」「ランタン」「生ゴミを肥料に栽培する」などが候補にあがっていました。書道パフォーマンスとダンスとラクロスについてはお試し体験をしました。その時間、体を動かして表現することはとても気持ち良いことで、楽しそうな笑顔がたくさんありました。
 でもやはり、何かを作りたいという気持ちを持っている人と、平行線のまま話し合いの時間が続きました。それでも根気よく話し合って、書道パフォーマンスでダンスを充実させるという合体案が出され、それを支持する人が増えていき、最終的には書道の道具は奥が深いので、紙や筆や墨について調べて作る活動もできるのではないかと全員が納得して、テーマは「書道パフォーダンス」に決定しました。ダンスや書道の楽しさ、周りの人への感謝を伝えていこうというメッセージが込められています。総合デーでは外部の方や、お家の方に見てもらうこともできました。これからやりたいことがたくさんあります。昨年の食品サンプルでは、世界の平和を考え、カリタスの愛の大切さを伝えたいという気持ちで取り組んでいきました。2学期からダンス、書道ともに本格的な活動が始まりますが、今年も、クラス全員で協力して、周りの人に愛を伝えていける活動になるようにがんばっていきたいと思います。

5年3組からのトピック


「ビオトープ(仮)」

選りすぐりの総合 「ビオトープ(仮)」が決まるまで〜想いを受けとめ合うということ〜
 総合的な学習の時間で話し合い活動を行ってきました。それぞれが考えてきた提案を持ち寄り、どれをみんなで取り組むかを決めたいという子どもたちの希望でした。
 しかし、話し合いが進む中で、自分の案を通したい気持ちが強くなり、相手の意見に対して否定的な言葉が飛び交うようになりました。クラスの空気が少しずつ重たくなっていったのを、私だけでなく、子どもたち自身も感じ取っていたようです。
 そんなとき、ある子が静かに言いました。「お互いを蹴落とすような質問は、どうかと思う。」その一言がきっかけとなり、自分の経験を語った子がいました。「自分の案にならないのは仕方がないと思っている。でも、かつて一生懸命考えたことを、否定され続けて何も伝わらないまま終わってしまったことが、今も心に残っている。」
 一人ひとりの発言には、それぞれの思いや過去の経験がありました。私は子どもたちに、こう問いかけました。「ここに出された提案は、どれも一人ひとりが一生懸命に考えてきたもの。批判するより、想像力を働かせ、その提案の良い面を探しながら話を聴いていくことで、5年3組が考え抜いた『選りすぐりの総合』だったら、やる気につながりませんか。」
 すると、子どもたちの中からも自然と声が上がりました。
「多数決をするとき、ダメなものに手を挙げるんじゃなくて、いいと思ったものに手を挙げたら、一番良いものが分かる。」
残念ながら、選ばれなかった案の提案者の中には、涙をこぼす子もいました。でもそのとき、教室には「よくがんばったね」「いい発表だったよ」と、あたたかな拍手が響いていました。こうして、話し合いを重ね、5年3組の総合は「ビオトープ(仮称)」になりました。
 一人ひとりの想いを大切にしようとする姿。結果だけでなく、そこに至るまでの過程や気持ちを受けとめながら、公正な視点で自分たちの総合について話し合う姿。子どもたちは、話し合いを通してまた一つ、大切なことを学んでいると感じました。
 これからも「自分の考えを伝えること」「相手の想いを受けとめること」の両方を大事にしながら、話し合いを深めていきたいと思います。
 児童の振り返り ・・・・自分の意見。先生の言った「選りすぐりの総合」という言葉が私の心に残りました。確かに、みんな一人ひとりの意見があって、一人ひとりやりたい事があります。でも、これから選りすぐりのテーマを決めていく総合は、とても良い総合になると思います。なぜなら、こんなに悩んで決めて、でも、悲しくて、やっとやりたい事が見つかるからです。まだ、決めていくことはあるけれど、沢山悩んで、みんなが納得する総合にしていきたいです。今日、外に出て気分転換して、少し未来が見えてきました。泣いちゃった子もいるけれど、だからこそ、同じ環境で話せば意味があるんだなと思いました。

5年2組からのトピック


「お米づくり(仮)」

 始まりの4月。新しいクラスでの社会科の授業でお米のことが話題に挙がりました。今年話題に挙がっているのは、お米の価格高騰の問題。その授業での「お米の総合をやりたい」という一人の声からみんなへの投げかけになり、活動がスタートしました。カリタスの5年生は毎年社会科でバケツ稲を育てているので、それを学校で種もみから育てることから始めました。他方で、クラスの子の親戚や知り合いの農家さんからお米の苗をいただけることになり、余るくらいたくさんの苗が学校に集まりました。
 やがてバケツ稲だけでなく、「学校の中に田んぼを作って育てたい」という思いが生まれ、校内の使っていない池や畑を大改造して田んぼに作り変える作戦が決行。水を抜いて土を入れ、少しずつ混ぜながら水を入れ、肥料を混ぜて・・・。相手は植物ですから時期を選んでいられません。ゆっくりとしていると田植えの時期も逃してしまいます。田んぼができると急いでみんなで田植えを開始。何人か田植え体験をした子どもたちが自身の経験をいかして、より上手にできる田植えの方法を見いだしながら横一列になり、もらった苗を丁寧に植えていきます。靴を脱いで入る田んぼはなんだか不思議な感触。泥の感触が少し気持ち悪い。でもしばらくすると「気持ちいい」という声も聞こえてきました。一方で、暑い中、腰をかがめてする田植えは骨の折れるような作業です。手も泥だらけになります。ですが、体を動かすことで感じることができる米農家の方々の苦労がそこにはありました。
 田植えが終わっても、そのままという訳にはいきません。植えた苗が立派に成長できるように守っていかなくてはいけないのです。害虫対策、ボウフラの駆除、水の管理、病気の対策、鳥対策。考えないといけないことはまだまだ山積みです。また夏休みも、田んぼを放置することはできません。交代で当番を作り、水やりや田んぼの手入れを欠かさずおこなっていきます。どのくらい上手く成長してくれるか分からないのも含めて総合の醍醐味。これからみんなのお米がどのように育っていくのか楽しみです。

5年1組からのトピック


「茶道」

 クラス替えをして初めての総合では、いくつかやりたいことがあがりましたが、茶道が大切にしていることや、必要な道具類など、Kさんは資料をたくさん作ってそれはそれは熱くいかに茶道が総合に適しているかを発表しました。
  皆もその熱意に押されて、「まずはお茶を点ててみよう」ということになりました。茶筅やお茶碗はお家にある人が持ってきてくれたものや学校にあるもので足りました。お茶を点てて飲むだけのつもりでしたが、Kさんはお茶菓子として金平糖を持ってきてくれました。いざ体験・・・ちょっと難しいけれど、自分で立てたお茶の味は格別でした。さらに一粒の金平糖でも、甘みが入ると全くお茶の味が変わることにも気づきました。一気に「茶道」の虜になりました。そのままテーマ決定かと思われたのですが・・・。
  よくよく聞くと、「映画をやってみたい」という人が数人います。でもその想いを皆に伝える様子が見られません。仕方がないので、「取り敢えず映画をとってみよう」ということになりました。初めに「ストーリーには起承転結が必要だよ」と担任から伝えられました。6人組に分かれて、いざ撮影スタート。とった本人たちは、とても楽しそう、自信満々に皆に映像を披露しました。でも、画面がゆれすぎて観客が目を回したり、台詞が聞き取れなかったり、何が言いたいのかさっぱりわからないままなぜかエンディングだけは凝っていたりと、見ている方は全く面白くありませんでした。担任から、昨年度の6年生も同じように映画を撮ってみたという作品を見せてもらいました。皆のような画面の問題や、台詞の問題、ストーリーの問題、全てが見られず、短いけれど起承転結のはっきりとした作品でした。すると、当たり前のようにもう一度撮りたい、という声が上がりました。
  同じメンバーで再挑戦です。どの班も前回の失敗を生かして工夫していました。映画は楽しい、協力しないとできない、ということを実感できた挑戦でした。
  映画作りにたくさん時間を費やしてしまったので、Kさんは「茶道にも時間をください。きちんと体験をさせてください」と皆に伝えました。さらに、体験をさせてくれる団体があることも調べてきました。自分から交渉したい、というので、学校からNPO法人喫茶去さんに連絡を取りました。その後担任が調整役となり、6月29日に中高の和室での体験となりました。皆で懐紙入れも作りました。当日、お茶を点て、お客さんに飲んでいただく。お客さんはおいしくそのお茶を飲み、器を愛でる、といった具合です。その一連の流れの中には、「おもてなし」の心が詰まっているのだそうです。子どもたちは緊張しながらも、一生懸命にお作法に従いました。
  両方のお試し活動が終わりました。どちらをテーマにしよう・・・悩んだ人もたくさんいました。映画の「協力」と茶道の「おもてなし」との戦いのようでした。意見を出し合っていく中で、途中で移動する人も現れました。でも結局23対13で茶道に決定しました。映画派の人たちの中には、涙する人もいました。それだけ熱い想いを持てたことが、この1学期の大きな収穫だったのではないでしょうか。

4年3組からのトピック


「お化け屋しき」

 「先生、総合の話し合いがしたい」043の総合はそんな子どもの声から話し合いがスタートしました。総合の話し合いを先生が進めていくか、自分たちで進めていくかも、話し合います。その結果、子どもたちで総合係をつくり、人数を決めて総合を進めていくことになりました。
 早速、総合で何をやりたいかを出し合います。黒板アートやいろいろな命を助ける活動などたくさんのアイデアが出されました。話し合いを進め、最後にクレヨンとお化け屋しきが残りました。多数決をとることになり、お化け屋しきに決まりました。4月中に決まるのはあまりなく、みんなの早くテーマを決めて総合に取り組みたいという思いが感じられました。
 クラス36人を「こわいチーム」「たのしいチーム」「やさしいチーム」に分けて活動を始めました。お化けの設定を考えたり、飾るものを考えたりお化け屋敷を作り上げる工程を一から考えて実際に教室に作り上げていきます。「こわいチーム」がお化け屋しきを作り上げ、保護者の方々にも来ていただきました。残り4月に決まった良さを生かして、みんなで納得のいくお化け屋しきを作り上げたいと思います。
 最後に、総合係の子が今学期を振り返って話してくれました。「クレヨンをやりたかった子はお化け屋しきのことをよく思えてなかったと思うけど、みんな楽しくやれるようになってよかった」と聞き、周りを見ながら、友だちの気持ちを考えて大切にできる子どもたちに感謝です。