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「竹屋寄席~竹屋が噺家になったら~」




クラス替えなしで進級した最初の総合は、3年生のときにやり残したことから始まりました。「去年、手作りした竹炭がまだ残っている・・・どうしよう?」一部は畑の土壌改良で巻いて夏野菜を育てることに。残りは4月末に竹フェスが行われるということで、そこで一般の方に配布させていただくことにしました。また、「カリタスの森に作った竹の家で全校のみんなに遊んでもらいたい」ということで、整備して校内にアナウンスしました。竹フェスではいろいろな一般の方に質問されたり、竹の家で遊んでくれている低学年の子を見かけたり・・・自分たちがしてきた竹の活動を通して、たくさんの人とつながることができたのは大きな喜びでした。
4年生でも竹のことを発信したいという想いをもちながら、劇やお笑い、マジックなどさまざまな表現活動もしていきたいという意見が出てきました。それを聞いて、「落語(寄席)をやってみてはどうか」という案が出ました。「落語には竹が出てくる話があるし、寄席なら幕間でお笑いやマジック、演奏や劇など色々できるよ。」そんな言葉にみんなが惹かれて、今は落語を初めとする「笑い」を追究しながら、竹についてもどんなことが発信できるかと探りながらみんなで活動しています。総合ⅮAYで初めて寄席をやったときは、おうちの人にも観ていただき、やっている自分たちも手応えを感じました。
3年2組からのトピック
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「影絵」



休み時間に外で影絵遊びをしていたとある子の、「総合の時間にみんなでやりたい」という言葉から始まった影絵。総合のテーマにしたいと上がっていたダンスや紙飛行機に子どもたちの気持ちが動く中、手影絵練習のために見ていた動画がきっかけで、展開が大きく変わってきました。子どもたちが当初からこだわっていたのは手影絵。動画の中では手影絵を踊りながら披露したり、パソコンを使った演出がなされていたりしました。そこで、手影絵はただ劇をするだけではないということを知りました。音楽にのせてダンスをしながら手影絵をしたり、演出に紙飛行機を飛ばしたりと、動きのある影絵も考えることができそうだということで、2組の総合は影絵に決まりました。さっそく、4人一組で30秒手影絵劇の作成が始まりました。もちろん、ストーリーはオリジナル。歌を作ったり、新たな手影絵を生み出したり、お話を考えるのが上手だという特技を見いだされた子もいたりと、子どもの可能性に驚かされながら、1学期を終えました。
2年3組からのトピック
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「ゆきちゃんだいすき」



2年生は、育てたい野菜調べからスタート。6月の宿泊活動に向けて、すでに1年生の冬からタマネギとじゃがいもを育てて準備しているが、その他にも春から夏に向けて色々な野菜が育つことを知り、1人一鉢ずつ育てようということになった。それぞれミニトマトやエダマメ、オクラ、ナス、ピーマン、トウモロコシなど、自分が育ててみたい野菜について調べ、ミニトマト・ピーマンについては苗から、エダマメとオクラなどは、タネから育てることになった。他に、畑では中玉トマト、きゅうり、ナス、トウモロコシを植えた。
野菜を育てるために、畑やプランターの準備、観察、水やりや草抜きなどやることが次から次と出てきて、総合の時間がどうしても野菜のお世話中心になってしまう。そんな中、「2年3組の総合では、どんなことを真ん中にしてやっていこうか」となったとき、やっぱり子どもたちは、「ゆきちゃんと多摩川たんけんに行きたい」という、1年生の時からの願いをしっかり持ち続けていた。一方、ゆきちゃんも大きくなって(5/8時点で体重28.85㎏)力も強くなり、散歩の時に言うことを聞かずあちこち引っ張られて苦労している現状もあった。そこで、ゆきちゃんと私たち2年3組が安全に多摩川へ行くための練習、「ゆきちゃんの交通安全教室」を始めることになった。歩道のないところを広がらないように、よそのお家の草花を勝手に食べないように、車が通る場所で飛び出さないように…注意しなければならないことは山ほどある。まずは、学校の敷地の中でお散歩コースを作り、みんなで役割分担をして練習をした。ゆきちゃんをリアカーに乗せて運ぶ練習もした。けれど、まだまだ交通安全教室は、道半ば。夏休み明けもゆきちゃんとお散歩の練習に励まないといけない。2学期は、少しだけ学校の外にも出て練習することができたらいいな。
6月の宿泊では、学校の畑で採れたじゃがいもとタマネギ、きゅうり、にんじんをみんなで食べることができた。猛暑の続くこの夏休みも、毎日お当番の人が水やりをして野菜を収穫している。2学期になったら、秋冬に向けて新たな野菜調べが始まるかも!?
2年2組からのトピック
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「やってみよう!ワクワク!ドキドキ!」



022の総合教育活動は、本校で取り組んでいる「学びのサイクル」の中の「発意」から始まりました。まずは、子どもたちの「やってみたい!」「こうしたい!」「どうして?」「なんで?」を表出するために、みんなでイメージマップを作成しました。
クラスで一人1意見として、全員に聞きました。子どもたちの考えは幅広く、本当に色々な考えが出てきました。大きくまとめると、「工作グループ」「探検グループ」「多摩川グループ」「宿泊グループ」「動物グループ」「探しグループ」の6つになります。例えば、先日は「探しグループ」の活動で、木の実を集めてきました。集めていると、子どもたちから「え~っ、この実は何の実だろう?」「名前は何!?」という疑問や困り感があります。また、スケッチをして木の実の形や色、特徴などをじっくりと観察すると、それぞれの実の違いにも気付きます。その疑問や困り感・気付きが大切で、「この実を調べるためにこの後はどうするのか?」「何をしたら良いのか?」と、学びのサイクルでいう「構想」に繋がっていきます。
まだ、考えて決めなくてはいけないことがたくさんあります。しかし、子どもたちの考えや想いを大切にして、自分たちで1番「発意」を感じられたものを、022の総合教育活動としていければ良いなと考えております。
2年1組からのトピック
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「Jump Together」キラキラきらちゃん




☆おかえりきらちゃん 2年目のくらし
4月の移動動物園で、きらちゃんが牧場から帰ってきました。牧場に帰って少し大きくなって、毛もふわふわになっていました。さっそく毛刈りをしました。きらちゃんの毛はまっ黒だけど、内側の方はもっともっとまっ黒!「なんか…かっこいいね!」と言いながら見守りました。毛の量は、2.1キログラムありました。この毛を使って何をしようかな…楽しみです。
1年生の時にも7回、洗い方を研究してきて、だいたいのことはわかっていますが「まずはもう少したくさんの毛を上手に洗えるようになりたい!」とルンちゃんの毛を引き続き洗うことになりました。ほぐして、ゴミをとって…25グラム~30グラム。モノゲンを使ったつけ置き洗いで、二人組で行いました。まぁまぁふわふわな洗い上がり♪1学期の後半には、カーダーを使って毛をとかすことにも挑戦しました。ゴミはとれるし、ふわっふわになるし…楽しくて仕方がありません。
2学期には、いよいよキラちゃんのまっ黒な毛を洗ってみます。
☆もっと行きたいなぁ~ 多摩川たんけん
多摩川には、4月と6月に2回行きました。グループが新しくなっても、計画の話し合いを上手に楽しく進めることができるようになりました。
チョウや虫を追ったり、エビや魚、アメンボをつかまえたり…秘密基地にピッタリな場所を探したり、斜面をよじ登ったり、キレイなシーグラスを探したり…思いきり活動しました。川の近くを渡る風が心地よく、小川の冷たさが長靴ごしでも気持ちよかったです。冬はまっ茶色だった景色が緑でいっぱいの草むらになって…季節の変化を感じることができました。宿泊後の7月にも行ってみたかったのですが、気温が高くて計画できませんでした。
☆やさいを育てて、Jump Together お泊まり会!
1年生の時から玉ネギとジャガイモ、にんじん(これはほんの少し)を畑で育てていました。他に育ててみたい夏野菜を調べ、みんなの希望をグラフにしてみて…畑にはきゅうり、中玉トマト、なす、とうもろこしを植えました。各自の鉢には、ミニトマト、えだまめ、ピーマン、オクラ、ししとう、モロヘイヤなど一人一人が育ててみたい野菜を選んで植えてみました。ミニトマトやピーマン、ししとう、オクラはできた人から持って帰って家族で味わいました。枝豆は夏休み中にできそうです。暑さであっという間に水涸れしたり、虫が葉っぱを食べてしまったり、どれも簡単には育たないことがわかりました。
6月には、楽しみにしていた「お泊まり会」をすることができました。大きな数の筆算やおつりの計算、時間の計算を頑張り、カレーの作り方を調べて家で練習して、準備をしました。自分たちでスーパーで買い物をして、自分たちで育てたジャガイモと玉ネギとにんじんを使って、自分たちで作ったカレーを食べて、暗い学校の中でスタンプラリーをして…自分たちで作ったランタンの明かりの中、みんなで寝袋に転がって寝て…楽しい、楽しい宿泊になりました。
宿泊が終わってからキュウリやなすがたくさんとれ始め、順調に収穫できるようになり、夏休みまでに、学年の108人が2回ずつ野菜を持って帰って、おいしく食べることができました。
1年3組からのトピック
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「みんなだいすき」




入学後に総合と出会った子どもたちのささやかな物語です。4月以降校舎内の見学から学校探検に発展。たくさんの先生方と触れ合うことができました。1組の仲間からの提案を受け、ヒマワリの種を蒔くことにした子どもたち。その一粒を写生するときに瞬きもせずに見つめました。サツマイモの苗を植えたのもこの頃です。ふと気がついたら土ともすっかり仲良くなっていました。
2度の多摩川探検では河川敷の草花や昆虫…沼のエビや稚魚、大きな石に生い茂る樹木、真上の青空と風がみんな感性を包み込みます。
そして動物の飼育について4月の移動動物園以降、約2ヶ月半にわたってみんなで話し合ってきました。命を預かるには子どもたちなりの覚悟が必要だからです。草食動物について調査し、それもまた参考にしました。お母さんが自分のためにしてくださっている日常にも目を止めました。育てる覚悟が芽生え始めます。また前述の小学校の先生方や上級生、種、川の生き物などもまたみんなを取りまく「命」だったのです。
命の大きさはみんな同じ…。だからこそ育てるにあたっては山羊でも羊でも注ぐ愛情は等しい…。こうして7月の最終週に羊さんがやってきました。願いを込めて「つむぎ」と名づけ、1年3組は38人かぞくになったのです。つむぎとのドラマは幕を開けました。夏休みにこの物語は延長されています。
1年2組からのトピック
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「みんなだいすき」




入学式のあと教室で読み聞かせに選んだ本の内容は、ちょっと面白く、次の展開を思うとワクワクどきどきする絵本。そう、小学校には「どきどき」「わくわく」するものがいっぱいです。子どもたちは様々な「どきどき」「わくわく」に出会います。お友だちできるかな?授業ってなに?教室を移動するって?持って行くものは?勉強って?宿題!楽しみはおいしい給食!
1年2組の子どもたちは総合でヒマワリやイネ、カブトムシなどを育てながらいろいろな「こと」に出会いました。ヒマワリの芽が折れてしまわないように雨の日に傘をさして守り、ヤギやヒツジにヒマワリの芽が食べられてしまい悲しむ友だちに代わりの苗をもってきて植えました。バケツでイネを育てようと、クラス全員で協力して重い土の袋を運んで事前に調べた土の配合をし、よく混ぜて無事植え付けました。そしてある日の朝は学校へ登校したらカブトムシが脱走していて、教室で網を使ってカブトムシたちを捕まえました。なんと次の日まで脱走して隠れていたカブトムシも!毎日「びっくりすること」が起きても、みんなで知恵を出し合い気持ちを寄せて、「みんなだいすきだから、何とかしよう!」の気持ちで乗り越えてきました。
そのような1年2組のみんなは7月半ばに子ヒツジを迎えました。輸送のトラックから出てきた子ヒツジは怖がり、大きな声で鳴いたり立ち止まって動かなくなったり、走ろうとしたり。ヒツジってこんな暴れん坊?!そんな時は、落ち着いて調べてきたことを思い出して、子どもたちと子ヒツジの気持ちを考えてみました。「歩きやすいように道を作ってあげよう」「(周りに)立たないで座ってみよう、ヒツジはさびしがりやだから」「同じ声で鳴いてみよう」そのうちに子ヒツジも落ちつき、小屋へ案内することができました。ここからはじまる子ヒツジ「あいちゃん」と2学期どんな生活がまっているのか、「みんなだいすき」の気持ちで向き合っていきます。
1年1組からのトピック
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「みんなだいすき」



カリタス小学校に入学して、子どもたちはたくさんの「いのち」に出会い、考えてきました。20匹ものアゲハ蝶を幼虫から育てたり、畑を耕してひまわりやさつまいもを植えたり、お家の人に自分が赤ちゃんだった時のことや生まれる前のことを聞いてきたり、移動動物園でたくさんの動物たちと触れ合ったり。もっといえば、友だちとの出会いや先生たちとの出会いも、「いのち」に出会ったということです。その一つひとつを丁寧に丁寧にみんなで経験してきました。時には、アゲハ蝶がなくなってしまったり、さつまいもが大きく育たなかったりと、順調にいかないこともありましたが、それも「いのち」を考える機会となりました。
そんな経験の先に、一学期の最後にはやぎの「サランちゃん」を迎えました。韓国語で「愛」という意味のサランから名前をとり、みんなに愛される子になってほしいという願いを込めました。毎日、お散歩に小屋掃除に、自分たちがサランちゃんのお父さんお母さんとして頑張っています。また、2組、3組にやって来た羊たちに怖がってごはんを十分に食べることができないサランちゃんのことを心配して、サランちゃんが健康に育つようみんなで考え、夏休みはお部屋を別々にし、毎日自作の健康チェック表で健康観察をすることになりました。やぎの「サランちゃん」とともに育っていく子どもたちが二学期も楽しみです。