「作ろう!学ぼう!日本のうちわ」
本格的なうちわ作りが始まった2学期。まず取りかかったのは竹を手に入れることでした。「学校にある竹を切ろうよ!」「私の家の近くでもらって来られるよ」すぐさま動く行動力が光りました。入手した竹は余分な枝を落とし、ほど良い長さに切り、さらに縦に割っていきます。「何を使ったらいいかな…」「のこぎりとか“なた”とか、使うといいんじゃない?」どちらも、普段は使わない大きな刃物です。果たして5年生の子どもたちに扱えるのか…と心配しましたが、そこはさすが、カリタスの5年生。「4年生の総合で使ったから大丈夫だよ!」「お父さんと使ったことがあるから使えるよ!」豊富な経験を生かし、さらにそれを友達に伝えていける子どもたちです。
初めはおっかなびっくりだった子も、見て学び、一緒にやって教わり、慣れていきます。その後の作業でも、それは同様でした。彫刻刀を使い、竹を薄くけずっていきます。和紙を貼る部分となる、細い骨(穂骨)を作っていくためです。試しに分厚いままの竹を細く割いてみた子たちもいましたが、竹はぐいんと反り返ってしまい、あのしなやかで柔らかい骨にはほど遠い状態になってしまいました。「やっぱり、薄くけずってからやるのが大事なんだね」「その前に、やすりをかけるとツルツルで気持ちのいい手ざわりになるよ。」「じゃあ、私はやすりがけを頑張る!」「じゃあ私は細く割くのを練習するね」やりたい作業に各々が取りかかるうちに、自然と得意分野を見つけたり、作業を分担したり、する子たちも出てきました。
いよいよ、3学期には穂骨を開いて糸で留め、かまを付けたり、和紙を貼ったりしていきます。目指すは、手作りうちわの完成!どこまで行けるか…今年は冬も、うちわを身近に過ごしていきます。