![]()
「ホウキ(仮)」





「やってみたいことをやってみよう」ということで、チームワークが深められそうなドッヂボールをみんなで楽しむところから始まりました。その他にも、「秘密基地を作りたい」「カナヘビを育てたい」「こいのぼりなど月ごとのものを作りたい」など、いくつもやりたいことを並行してきました。
『ホウキ』は、図書室にて「イチからつくる ホウキ」という本を見つけたところから始まりました。興味をもった子は、動き始めます。校内に生えている草を引っこ抜いて即席ホウキを作ってみたり、時期が過ぎてしまうからとホウキギとホウキモロコシのタネを撒いてみたり…。何十、何百というポットに土を入れ、クラスの前まで運び、休み時間に水をあげて…明くる日も明くる日も…としているうちに、周りの子も少しずつ雑草抜きのお手伝いをしてくれるようになっていました。その後、学校の近くにある雑草を使って皆でホウキを作ってみました
が、そこで、気付いたことがあったようです。
「これ、楽しい」
「これ全部自然のものでできるね」
「なんか総合感ある」
「自分で育てもするけど多摩川とかにも行ってみたい」
「ホウキって地味に見えるけど、実は一番チームワークを深められると思う」
これら実体験を出発点に考えを交わす中で、「ホウキ」を土台に一年間の活動を進めていくことに決定しました。
それからというもの、クラス全員での本格的な活動の始まりです。
自分たちで、ホウキギとホウキモロコシのタネを植えて育てたい―。そのために、土を遠くから何度も運んだり、決してなくなることのない雑草を抜き続けたり、固くて全体重をかけてもなかなか入らない土に支柱を立ててみたり…、まさに「体当たり」で作業を続けました。まだまだ手元に残るタネを植えるために、新棟と体育館の間に小さな畑を作ろうという流れから、また土運びと雑草抜きと…という大変な作業を繰り返しました。
一つの目標に向かって、手分けして突き進む―。これぞ、まさに「チームワーク」でした。
総合デーでは、校内に生えている雑草で、二度目のホウキづくりをしてみました。
夏休みは、水やりと雑草抜き当番を決めて、クラスのみんなでお世話しています。また、夏休み中にはホウキモロコシを収穫し、干す作業を行う予定です。中には、神奈川県の愛川町が産地である『中津箒』さんの博物館を訪れて学んでいる子もいます。
これら一つひとつは全て、2学期以降に繋がっていくはずです。
一人ひとりのがんばりが、どのような一年を創っていくのか、これからも楽しみでなりません…!