「城ピタ〜姫路城を舞台に〜」
「作ろうよ!」9月、この声から、活動の幕開けです。段ボール、色鉛筆、お菓子箱、わりばし…普段そこにあるモノたちが、「城ピタ」では大活躍。4人班で、お城にある仕掛けを一つ取り上げて、いざ活動です。「こことここを繋いで…」「行った〜!」ビー玉がゴールに辿り着くたびに、あちらこちらで生まれる拍手と笑顔。この感動が、きっとピタゴラの醍醐味です。「でも、ただの道感が…」「ただ、ビー玉が転がっているだけのような気がする…」ゴールに着かせたい。でも、これじゃ“ピタゴラ”ではない…。課題が分かってきました。「連続する仕掛けにしたい」試行錯誤のピタゴラ作りが続いていきました。
「話し合いたい」ピタゴラ作りを何度か重ねるうち、このような声が挙がります。設計図を作ってから始めると、丁寧に話し合ってから始めると、納得のいくものができたからだというのです。「何のお城を舞台にするのか決めたい」という声も。決まった舞台は『姫路城』。白鷺城と呼ばれるお城は優美で壮観で、仕掛けの数や複雑さも圧倒的。『城ピタ』の舞台にふさわしいお城です。鉄砲を撃つために開いている「狭間」、敵の侵攻を遅らせ味方は死角から攻撃をしやすくすることのできる「90度や180度の道」をテーマにした仕掛け作り…“姫路城のあの時”を再現できるように、取り組んでいる最中です。大天守へ向かう「上り坂作り」にも取り組んだ際は、ビー玉が転がる→板が倒れる→次の板→次の板→ビー玉が転がる→ゴール!連続した仕掛け作りにも成功、大盛り上がりでした。『城ピタ』ですから、姫路城の情報を知ることも重要です。「姫路城内の“るの門”はこういう仕掛けだから…」という説明にも、熱がこもります。
『班の仕掛けを全部繋げて一つにしたい』『城ピタだから城らしさも出したい』これが、クラスみんなの思いです。
冬休み前、これまで作ってきた各班の仕掛けを繋げてみたところ、新たな課題も見つかりました。手強い敵ですが、36人全員で攻めきっていくつもりです。未知なる『城ピタ』を築き上げるぞ!3学期の開戦が、今から楽しみです。