3年2組からのトピック

「人の中で生きるわたし」

 4月に「どんなクラスをみんなで創ろうか」考えました。「人に優しくできるみんなになりたい」「人のために自分ができることをしたい」と子どもたちは言います。「じゃあそんな学級にするために総合でできることはないか」みんなで模索を始めました。考えて動くのではなくて、動きながら考えるのです。「校区探検をしていたら老人ホームがあったよ。お年寄りに会えるかな?」「中野島駅の広場のお花が寂しいな。みんなで明るい色のお花が咲かせられないかな?」「この町に保育園や幼稚園はないかな?」と具体的なイメージがわき始めました。

 そんな矢先にカリタス幼稚園のチューリップ組さんがお散歩の流れで2組の教室にやってきました。興味津々の園児さんたちは小学校という器に驚きながらも大喜び。そんな訪問が続く中で子どもたちの関心はチューリップ組の仲間たちにフォーカスされていったのです。7月に入ってからも一緒に画用紙のバッグを作ったり幼稚園を訪問して園舎を案内してもらったり、今ではいつも“共に時を刻む小さな仲間”が小学生を待ってくれています。

 9月の再会が待ち遠しい子どもたちです。

4年1組からのトピック

「『劇』をみんなでつくっていきます!」

 前回は「みんなでつくる」というクラスの目標を掲げ、その目標に向かうにはどういうテーマがいいだろうかという具体的な話が始まったところまでお伝えしました。あれから約1ヶ月。その後、1組の総合はどのようになっていっているのか…。
 「つくる」という言葉を漢字にあてはめると「作る」「造る」「創る」と3つが考えられます。いわゆる工作などは「作る」。それが大きなものになってくると「造る」。また生み出していくという意味を込めると「創る」です。
 子どもたちから出された具体的な提案は「作る」と「創る」にあてはまるものでした。12個の提案がされ(うち1つは私からの提案です)、それをプレゼンしながら絞っていきました。提案の中には「それ『みんなでつくる』なの?」という疑問が出されたものもあり、そういうものは真っ先に候補から消えました。
 そこから「(残された候補の中から)いくつ挙手するか」「結果からどうまた進めるか」など子どもたちと相談しながら、最終的には「劇」と「オルゴール」の2つに絞られました。この時点で6月末。子どもたちはさすがに「決めたい」「活動に入りたい」という気持ちが強くなっていて、最後は二者択一の多数決になりました。その結果、22票と13票で「劇」に軍配が上がります(勝負ではないのですが)。ということで、1組は「劇」をみんなでつくっていくことに決定しました。
 夏休み前に、「どんな話をしたいのか」の案は出し合いました。いろいろ出たのですが、結局、『レンタル夢ショップ』『走れメロス』『世界昔話大集合(仮)』の3つが具体的に進みそうです。前述の2つは、既存の台本があります。後述の1つはまったくの創作もの。それでも提案した子どもたちは「何とか夏休みにでも…」とやる気を出しています。

1年1組からのトピック

「だいすき〜いのちのかがやき〜」

 6月中旬、いよいよ子羊がやってきました。1組はちょっとグレーがかった毛の子羊です。子どもたちとは実はこれが初めての対面ではありません。4月の移動動物園で一度会っていた子です。「きらきらかがやいてほしい」との願いを込めて「あかり」と名付けました。3週間近くたったころ、「あかりちゃんが大きくなっている」との子どもの日記から、あかりの身体測定を行うことにしました。子どもの調べから、「羊には体長と体高があること」、「前足と後ろ足用に体重計を2つ用意して、足せば体重が出ること」を知りました。実際にはかってみると、自分たちの体重より重そう!との子どもたちの予想に反して、「体重15kg、体長70cm、体高50cm、腹囲80cm」と意外に小さいあかりちゃんでした。あかりちゃんの名に込められた「かがやき」、そしてそんなあかりちゃんの命を慈しんで関わる「子どもたちのいのちもかがやいている」ということから、サブタイトルを「いのちのかがやき」としました。

5年1組からのトピック

「そば」

 4月からはじまった5年1組の総合活動。クラスの約束は「高学年らしいテーマを考えよう」「1年間、2年間追究できるかどうかを考えよう」そして、「友だちのやりたいテーマは、みんなもやりたいと思える」ということでした。1学期の総合は、何かの活動をするというよりも、「決めること」を学ぶ学習の期間です。35人の気持ちをひとつにまとめ、ひとつのテーマにしぼる、ひとつのテーマにしぼったら、そのテーマに全員で向かっていくという、まさにクラス作りの時間です。まず、一人ひとりがやりたいことを発表し、気持ちを共有します。もし自分の希望したテーマが落選してしまったら、今度は友だちが希望したテーマに心を寄せます。その切り替えは、ときに話し合いの中で、ときに投票後です。最初に21種類あったテーマは最終的には「そば」「チョコレート」「ジオラマ作り」にしぼられました。ここまで来ると、興味本位で「ただやってみたい」という気持ちの子はいません。自分なりに思いをもっています。そこで、担任として伝えたことは「テーマから派生することをたくさん考えてみよう」でした。「そば」からは、そばの栽培、そば打ちのみならず、そばつゆ作り、そばのおちょこ作り、ざる作り・・・、「チョコレート」からは、フルーツを入れたチョコ、砂糖作り・・・、そして「ジオラマ」からは、自然のもので作りたい・・・。この中で、長い期間追究できるもの、派生していくものが多く楽しそうなものという視点で投票をした結果、1組のテーマは「そば」に決定しました。学校の裏にある土地にそば畑を作りました。毎日水やりをし、観察をします。種から育てたそばの実でそばを打つことを、まず第一の目標とし、夏休みの調べ学習から、さらにそのそばを食べるために必要なものに活動を広げていきます。

6年3組からのトピック

「歴史劇」

 6年3組の総合のテーマは「歴史劇」に決まりました。テーマ決定までの話し合いの様子を紹介します。
 テーマの候補に挙げられた物は「おばけやしき」「釉薬作り」「はにわ」「支援・ボランティア」「オリジナルソープ」「砂糖」「多摩川図鑑」「歴史劇」でした。まずは、それぞれのテーマについてアピールをしました。どのチームもとても熱心でした。そして、各々が興味を持ったチームに入って調べたり用紙にまとめたりして、もう一度発表や質疑応答をしました。まだ迷っている人はそれぞれのテーマについて良いところや悪いところについての考えを率直に出しました。このように進め、最終的に興味を持つ人が多くなったのは「砂糖」と「歴史劇」でした。
 どちらの総合になっても全員が頑張れるように、もしテーマに決まったらどうするかという案を出したり、疑問点を解決したりして話し合いを進めました。そして・・・今日決めようと臨んだ総合で、最終的に興味を持つ人が多かったのは「歴史劇」でした。皆で歴史劇を頑張ろうと気持ちを一つにしました。この話し合いでは、子どもたちの最後の総合にかける真剣さと熱意を感じました。色々な人の思いの上で決まったテーマなので、皆で真剣に目標に向かって歩んでいける総合にしたいです。
 夏休みはそれぞれ劇や歴史について学んできます。それを生かして、2学期以降本格的な活動が始まります。

1年2組からのトピック

「未定」

 第一回多摩川探検!「たまがわ たんけん うれしいな~♪」音楽で歌った「たまがわたんけん」を口ずさみながら出発しました。多摩川では生き物を捕まえたり、鳥のさえずりに耳をすませたり、たけのこをとったり、ひみつきちを作ったり…。グループで計画したこと・していなかったこと全てを楽しむことができました。
教室横の花壇にはひまわりの種をまきました。まずは花壇の雑草抜きから。うじゃうじゃと出てくる虫をつかまえる子がたくさんいてたくましかったです。本葉が出てきたところで観察しスケッチブックに記録しました。背丈は15㎝~20㎝くらいになったところです。どこまで大きくなるのかな?
動物飼育は「ひつじを育てるか、やぎを育てるか」の話し合いの大詰めです。話し合い当初から、ひつじを育てたいと言っていた子が多かった2組。ですが、「わたしはどちらになってもちゃんと大切に育てられるよ」と言った子に共感し、「どちらでもいいよ」という子が多くなりました。みんなで一つのことを決めるのがどれだけ難しいことか、1年生なりに味わっている今日この頃です。

5年3組からのトピック

「未定」

 5年生で初めての総合の時間(4月13日)には、今まで4年間の総合を簡単に振り返った後、今やりたいと思っているテーマを提案してみましたが、あまり強い気持ちを持って提案しているようすが見られませんでした。そこで、次の週には図書館で各自調べる時間をとって、5月1日には一人ひとりがやりたいと思っているテーマを付箋に書いて順に貼っていく形で提案をすることにしました。そこで出てきたのは…

 おばけやしき  迷路  和菓子  お菓子  そば  うどん  麺  段ボール工作 木彫り  石  顕微鏡  雑草  劇 

 そして、連休後には、追加としてトールペイントやロケット、琥珀糖が提案されました。

 話し合って決めていく前に、今年は5年生として「時間をかけてやるもの、少々難しいもの、みんなとやるもの…できれば新しいもの」に決めようとみんなで確認をして、質問したり、答えたりする時間を持ちました。決め手が無いまま運動会の練習に突入してしまい、総合の時間がとれないまま5月が終わってしまいました。そこで運動会後には、仕切り直して、「やっぱりこれを提案したい」と思うものを一人でポスターにまとめてきて再提案する形をとりました。

 

 6月8日現在出ているテーマは14テーマ。まだ絞ることはしないでみんなで話し合いを進めています。

4年3組からのトピック

「うどん(仮)」

 4月、1階から2階に上がり高学年の仲間入りをした子どもたち。クラス替えはありませんでしたがクラス担任は変わりました。
 総合のテーマについて話し合う前に、テーマ決めのルールについてみんなで考えました。
 ①何に決まっても、楽しんで取り組むこと。
 ②1年間本物を目指して追究できる1つのものを選ぶ。
 ③場所、大きさ、危険、お金などのことも考える。
『昔のおもちゃ』『からくりやしき』『劇』『和菓子』『スクイーズ』『レジン』『カリタス小学校の模型』などたくさんのアイデアが出ました。そして、テーマとしてふさわしいか話し合いが進み5月の半ばには、『かんざし』『うどん』の2つに絞り込まれ、それぞれが数人のグループになりポスターを書いて皆にアピールをすることにしました。
 『かんざし』は、つまみ細工を使って「成人式で使える」「作った物をとっておける」という意見でしたが、個人作業で簡単に出来てしまうという意見も出されました。
 『うどん』は、実際に作った子から「何回もやらないと上手にできない」「でも自分で作ったからおいしいんだけど」とか、「日本にはうどんの名産地がいっぱいある」「たくさんのうどんから1つの目標を見つけたい」「みんなで協力して作れる」「みんなでうどんの生地を踏んでみたい」と次々と意見が出されました。
 6月に入り『かんざし』がいいと言っていた子も「うどんでも1年間追究できそう」という意見が出てきました。そして6月8日に36人全員が 『うどん』をテーマにすることに賛成しました。これからどんな『うどん』を目指して活動するか楽しみです。

2年2組からのトピック


「クローバーといつもいっしょ」

 昨年、お散歩をしながら、毎日の小屋掃除や休日当番といったお世話をしながら、クロちゃんに心を寄せてきた子どもたちは、2年生になっても引き続きクロちゃんと一緒にいたいという願いをもっていました。担任が変わって迎えた4月、クロちゃんのことを聞くと、口々にクロちゃんが好きなこと、いやがること、心配していることなど、たくさん教えてくれました。その話を聞く中で、クローバーを再び学級に迎えるにあたっての子どもたちの願いは大きく2つあることが分かりました。1つは、「クロちゃんが元気に大きくなれるようにお世話したい。」ということ、2つ目に、「クロちゃんのふわふわな毛で○○を作りたい。」ということです。
 羊を飼うと決めた時から、クロちゃんの毛刈りをし、いただいた羊毛での作品作りはみんなの願いでした。4月23日に毛刈りをしてもらうことになって、念願の羊毛での活動が始まることに喜びつつも、
 「クロは、毛刈りをすると裸になっちゃうから、少し残しておいてあげたい。」
 「クローバーが毛刈りをして嬉しいのかちょっと心配です。」
 「毛を刈って、冬までにのびなかったらどうしようって思います。」
 「心配です。クロちゃんあばれて、できなくなるかもだからです。」
という心の葛藤も聞かれました。「夏は暑いから、毛刈りをしないと病気になってしまう。」という友達の発言から、毛刈りは必要だとわかっていても、クロちゃんにとって初めての体験である毛刈りを無事に終えることが出来るか心配していました。
 毛刈り当日、子どもたちは楽しみな気持ちと不安な気持ちが入り交りながらクロちゃんを見守っていました。そして、予想外にお利口に、大人しくジョリジョリされる姿にほっと安心した子が多かったようです。

◆先生、あのね、
 4月23日、クロちゃんがかえってきました。さんぽしたらクロちゃんは一年生の小やまでもうダッシュ!(足がはやくなったな。)とおもいました。毛がりのあとでクロちゃんはくびすじとわきばらの二かしょがすりきずのようになっていたので、(だいじょうぶかな。)とおもいました。でも「このくらいならだいじょうぶ。すぐなおるよ」とふくだぼくじょうの人が言いました。わたしはその言ばをきいてほっとしました。毛がりをしたあとの毛をさわってみました。あぶらものをさわったあとのように手がベタベタしました。

 クロちゃんの毛をいただいた子どもたちは、それを見ながらクロちゃんのどの部分に生えていた毛なのか予想したり、毛先と根元の方の違いに気づいたりもしていました。羊毛一本は「すごく細い」「髪の毛より細い」「透明みたいな白」「パーマヘアーみたいにくりくり」だとわかりました。そして、ゴミが付いていること、油でべとべとなことに気付き、作品作りのために羊毛を洗う活動が進んでいます。

2年3組からのトピック


「おかえり、とわちゃん!」

 4月、1年生のときに一緒に過ごした山羊のとわちゃんが牧場から帰ってきました。2年生も、とわちゃんと一緒にいたい、お世話は自分たちでする!と決意し、校長先生にお願いに行きました。「いいですよ。お世話を頑張って下さい。その時の気持ちを作文にしたり詩を書いたり表現してみてくださいね。」とのお言葉で許可をいただき、また今年もとわちゃんと一緒に過ごせることになりました。
 とわちゃんと生活していると、「とわちゃんは大きくなって大人になったみたいだね」と発見がいっぱいあります。今年もとわちゃんのことをよく知り、更に仲良くなれる一年になりそうです。運動会ではサウンド・オブ・ミュージックの「ひとりぼっちの山羊飼い」の音楽で踊りました。歌が大好きになったので映画を観ました。その中で、操り人形の楽しい動きに子どもたちは目が釘付けになりました。とわちゃんとずっと一緒にいたいからとわちゃんを作ってみたいと願いを持っていましたので、今 少しずつ、人形作りが始まっています。一方、仕掛けで動くちょうちょの作り方を、読書の時間に教えていただきました。人形作りのヒントになって、これからの活動も拡がっていくと思います。

〜お泊まり会に向けて野菜を育てよう〜
 6月末に2年生のお泊まり会があります。そのときにみんなで育てた野菜を使ってカレーやサラダを作る予定です。そのために、1年生の頃から、じゃがいも、たまねぎを育てています。また、新たに畑を耕して夏野菜の苗を色々植えました。さらに個人の植木鉢にミニトマトを植えました。お泊まり会でいただくことを目標にお世話をしています。毎日ぐんぐん生長する野菜たちを見るのは楽しいです。