4年3組からのトピック

「(仮)うどん」

 「総合のテーマは、多数決ではなく話し合いで決めたい」という子どもたちの強い願いがあったからこそ、自分と違うテーマを推している人の意見もしっかりと聞き、受けとめられるようになりました。そして、6月8日に総合のテーマが「うどん」に決まりました。
 ちょうど国語で『新聞を作ろう』の単元に入り、子どもたちは「うどん新聞が書きたい」「グループで協力して書きたい」と言ってきました。総合のテーマが「うどん」に決まった理由の1つとして「協力出来る活動がしたい」という願いがありました。そこで、グループで大きな模造紙1枚にうどん新聞を書くことになりました。
 この新聞作りのおかげで、「かんざし」がいいと言っていた子どもたちが、うどんのことを調べたり、記事にまとめたりすることで、うどんに夢中になってきたように思えます。
 7月4日の「総合Day」では、カリタスの入学を希望する方がたくさん見に来てくれました。「うどん新聞」作りや出来上がった新聞の発表を見てもらう活動でしたが、なんと33人もの子どもたちが、来校者に何かしら話をしたことがわかりました。質問に答えたり、説明をしたりすることが出来たそうです。
 「うどん新聞」は何のために書いているのか確認したところ「自分達が、うどんのことをもっと知りたいから」「どれか1つのうどんに決め、みんなで作りたいから」と返事が返ってきました。
 2学期は、1つのうどんに絞って追究しながらのうどん作りが始まりそうです。

4年2組からのトピック

「ふっくらパンを作ろう!(仮)」

 2回目のパン作りでは、「カリタスの先生たちに、おいしいと言ってもらえるパン」を目指すことになりました。
 1回目のパンよりも、もっとおいしいパンを作るために、図書館で資料を探す子や、パン作りの本を買ってもらう子、家で練習する子が増えてきました。なんと、パン屋さんに取材に行った子もいました!
 それぞれが調べてきたことをポスターにまとめて発表し、「生地がドロドロだからって強力粉を足さないで諦めずにこねる」「発酵は30度で進むから、冷蔵庫で長時間発酵する」など、次に改善することがはっきりしました。
 そして、いよいよ2回目のパン作りです。その日は、ちょうど総合Dayで、たくさんのお客様が参観にいらっしゃいました!子どもたちは、作り方や、膨らむしくみなどをしっかりと説明していて、とても立派でした。
 どきどきしながら発酵状態を見ると…、どのチームも1回目より膨らんでいました。加熱するとさらに膨らみ、「前回より上手にできた!」と喜んでいました。食べてみても、「おいしい!!」とご満悦の様子。
 さて、いよいよ先生方に試食してもらいます。「緊張する〜」と言いながら、パンとアンケートを渡しに行きました。反応は…さすがカリタスの先生たち。「おいしいけど、なんかしょっぱい」「ふっくらはしていない。もちもちしている」など、なかなか手ごわい。確かに、子どもたちの作ったパンは酸味が強く、穴が詰まっていたのです。
 後日、アンケートの結果をみんなで点数化し、集計してみると、やはり目標点に到達することができず、がっかりしていました。しかし、そこでめげないのが4年2組の子どもたち。「うまくいかなかったのは、イーストの量が原因らしいよ」と調べてきました。さらに、「夏休みにパン教室に行くんだ!」という子もたくさんいました。一人ひとり研究や修行をして、2学期に、一層パワーアップしたパン作りができそうで、とても楽しみです。

2年2組からのトピック

「クローバーといつもいっしょ」

 “クロちゃんの毛で失敗したくない!”という思いから、去年の2年生が飼っていたキララとみらいの毛から洗い始めました。(羊毛の重さは、クロちゃんが0.8kg、みらいが1.4kg、キララが2.2kg!!でした。)

 洗うにはふつうの石鹸ではだめで、モノゲンという洗剤か、ウール用の洗剤を使って、お湯で洗わないといけないことを調べてあのね帳に書いてきてくれた子がいて、その通り洗ってみることになりました。早く洗ってみたい子どもたちは、次々とお家からエマールやアクロンを持って来ました。容器に水4リットルに10ミリリットルという分量がかいてあったので、その割合にうすめて、羊毛の重さの30倍の量のお湯につけて1時間〜1晩つけると、調べた通りにやってみました。

 重さを計ったり、かさを使ったりまだ算数では学習していない内容がたくさん出てきていますが、必要に迫られて体験しながら感覚を身につけていっています。

 そして、「洗った毛を手でよりよりしてみたら、こんなのができました。」という発表から、すごい!毛でも毛糸ができてる!とみんなで羊毛の繊維がからまりあって糸ができることを実感したり、「カーダーで、毛糸をとかすと残っているゴミも落ちるし、毛並みがそろうよ。」とカーディングに挑戦したり、スピンドルという道具で紡ぐことができると知って、手作りで作ったりしました。今は、どうやったら切れずに長い毛糸を紡げるのか試行錯誤しながら挑戦中です。

6年1組からのトピック

「黒板アート」

 6年1組のテーマは「黒板アート」に決まりました。
 昨年度のテーマ決めの話し合いでは、最後の最後まで「わりばしアート」(5年時に活動したテーマ)と、どちらをテーマにしようか話し合ったテーマでした。今年こそ取り組みたいという熱意が伝わった話し合いでした。

 テーマが決まり、一学期は、まず「黒板アート」を思い思いに描いてみることから始めました。絵を描く子もいれば、デザインされた文字に挑戦する子もいます。描いてみて感じたことは、色の表現をどうしようか?(例えば、黒はどうする?)、影や立体を上手く描くにはどうすればいいのだろうか?そして、せっかく描いたものを消したくないなど、様々です。子どもたち一人ひとりが感じたことを出し合い、今後は、黒板アートで用いられる技術を磨いていこうと話し合いました。
 他にも、オリジナルのチョーク作り、黒板作りと、夢が膨らむ子どもたちです。

2年3組からのトピック

「とわちゃんといつもいっしょ」

〜楽しかったお泊まり会〜
 学年で取り組んだお泊まり会が無事終わりました。「YELL!」を合い言葉にみんなで協力し、励まし合って楽しいお泊まり会になりました。大成功でした。前日のスーパーの買い物からチームワークが必要でした。与えられた予算内で買い物をするのはなかなか大変でしたが無事にできました。学校で育てて収穫した野菜を使ったカレーとサラダはとてもおいしくできました。夜の学校探検、シュラフでの就寝、朝ご飯のしおむすび作りなど、どれもみんながいたから頑張ることができました。また、夜の動物見学では、「とわちゃんの目がまん丸になっていた!!」と驚きの声があがっていました。

〜総合デー とわちゃん人形作り〜
 たくさんのお客様が教室にみえました。参観のお母さまたちに自分たちの宿泊活動を説明したり、小さな子どもたちに人形の作り方を教えてあげたり、ごくごく自然に子どもたちは振る舞っていました。その姿に参観された方たちはみなさん驚いていらっしゃいました。仕掛けで手が動く人形やマリオネットなど、夢中で作っていました。初めてとは思えないほどの出来映えです。途中で話しかけても返事が返ってこないくらい集中していました。こんなに楽しんでいる活動を、これからも続けていきたいと思います。

1年3組からのトピック

「だいすき」

 7月になって二回目の多摩川探検に行きました。夏の多摩川は生きものの様子が大きく変化をしていました。草むらや水たまりに多くの生きものが見つかり、ウスバカゲロウやカミキリムシなどの珍しい虫も捕まえました。子どもたちは小さな命を細かく丁寧に観察して、たくさんの発見を楽しみました。

 ひまわりはみんなの身長くらいに成長してきました。夏休みの間に花が咲くでしょうか?さつまいもも順調に伸びています。夏休みも水やり当番を続けています。

 そして、みんなが飼いたい!と希望したひつじが、北海道の牧場から飛行機に乗ってやってきました。「ふわり」と名付けた小さなひつじと庭を駆け回ったり、エサをあげたり、小屋の掃除をしたり…と、「お母さん」を精一杯勤めていましたが、この夏の暑さで具合の悪くなってしまったふわりは、今、牧場に戻って療養中です。早く治って、1年3組のみんなのところに戻ってきてほしいです。

5年3組からのトピック

「切って びっくり ふたご みつごの きんたろう」

・段ボール工作 ・日本茶 ・うどん ・お菓子 ・和紙 ・琥珀糖 ・うんちペーパー ・もち ・トールペイント ・きんたろう ・食品サンプル

 出ていたテーマについて、質問したり、答えたり、アピールしたり…というように、フリートークをして、少しずつ絞っていきました。初めは1人3票投票して、他のものよりも票が離れて少なかったものをなくしていきました。11テーマ→→4テーマ

 さらに、このテーマならどんなことがやっていけるか…1テーマずつ考えていき、今度は1人2票で投票。10票離れた1つのテーマを無くして…。3テーマ

 もう今日こそ決めたい!と6月29日の総合の時間を迎えました。最後のアピールタイムを設けた後、第一希望と第二希望を投票して…最後は「和紙」と「きんたろう」で投票しました。2つのうちどちらかが第一希望で、もう片方が第二希望なので、この2テーマには、全員の思いが入っているから1票でも多い方に決定しようと確認しておきました。

 そして決まったテーマがきんたろう!!飴は熱くて難しそうなので、飾り巻き寿司やべこもち、アイスボックスクッキーやパンで“切っても切ってもおんなじ形”を目指します。

 1学期の残りで2回、紙粘土を使って模様作り研究をしました。1回目は、お気に入りの色でやろうと思ってのんびりと紙粘土と絵の具を混ぜていたら、すっかり粘土がかわいてしまい、思うようにくっつかないどころか、ばらばらの粘土になってしまいました。
 「紙粘土では無理だからもう食べ物でやってみよう」という意見もありましたが、「もっと計画を立ててから手早くやったら?」「かわかないようにラップや濡れ布巾をかけたら?」「接着面をぬらしてみたらできるのでは?」「違う粘土でやったら?」と意見が出て、2回目に挑みました。今度は色つき粘土を用意して、各グループの模様も少し簡単そうなものに絞ってやってみました。みごとに成功!!
 夏休み中も練習をして、もう少し難しい模様もできるようになったら食べ物に挑戦したい…と考えています。

2年1組からのトピック

「ひかりとともに」

・いよいよ、ひかりが来た!

 「ひかりが早く来てもどってきてほしいな」・・・1組のひかりに対するヤギ愛は素晴らしいです。「ひかりちゃんはね、おてんばなの。くろちゃんとかをゴーンと押しのけるの」あのね帳にひかりのことやひかりが戻って来ることを待ち望んでいる様子がたくさん綴られていました。そこで、校長先生に一人ひとりが手紙を書いて、「ひかりを大切に育てるので飼わせて下さい」とお願いしました。「しっかりお掃除も頼みますよ」と皆に声をかけられ、許可を頂きました。

 いよいよ移動動物園の日。20分休み子どもたちは教室から駆けだしていきました。ひかりとの再会に、胸がいっぱいのようです。カリタスの子は動物大好きです。ポニーやウサギ、モルモット、ヒヨコ、リクガメなど他の動物ともいっぱい触れあいました。子どもたちが動物たちと触れあっている表情はいきいきとしています。

・おとまり会に向けて野菜作り

 6月28日のおとまり会で夕食にカレーとサラダを作ります。そのために、野菜を育てることになりました。何を育てようか・・・子どもたちは調べたことを皆に発表して決めました。今年はゴールデンウィーク前に苗を植え付けたので、6月に入り、野菜の収穫が始まりました。

3年2組からのトピック

「人の中で生きるわたし」

 4月に「どんなクラスをみんなで創ろうか」考えました。「人に優しくできるみんなになりたい」「人のために自分ができることをしたい」と子どもたちは言います。「じゃあそんな学級にするために総合でできることはないか」みんなで模索を始めました。考えて動くのではなくて、動きながら考えるのです。「校区探検をしていたら老人ホームがあったよ。お年寄りに会えるかな?」「中野島駅の広場のお花が寂しいな。みんなで明るい色のお花が咲かせられないかな?」「この町に保育園や幼稚園はないかな?」と具体的なイメージがわき始めました。

 そんな矢先にカリタス幼稚園のチューリップ組さんがお散歩の流れで2組の教室にやってきました。興味津々の園児さんたちは小学校という器に驚きながらも大喜び。そんな訪問が続く中で子どもたちの関心はチューリップ組の仲間たちにフォーカスされていったのです。7月に入ってからも一緒に画用紙のバッグを作ったり幼稚園を訪問して園舎を案内してもらったり、今ではいつも“共に時を刻む小さな仲間”が小学生を待ってくれています。

 9月の再会が待ち遠しい子どもたちです。

4年1組からのトピック

「『劇』をみんなでつくっていきます!」

 前回は「みんなでつくる」というクラスの目標を掲げ、その目標に向かうにはどういうテーマがいいだろうかという具体的な話が始まったところまでお伝えしました。あれから約1ヶ月。その後、1組の総合はどのようになっていっているのか…。
 「つくる」という言葉を漢字にあてはめると「作る」「造る」「創る」と3つが考えられます。いわゆる工作などは「作る」。それが大きなものになってくると「造る」。また生み出していくという意味を込めると「創る」です。
 子どもたちから出された具体的な提案は「作る」と「創る」にあてはまるものでした。12個の提案がされ(うち1つは私からの提案です)、それをプレゼンしながら絞っていきました。提案の中には「それ『みんなでつくる』なの?」という疑問が出されたものもあり、そういうものは真っ先に候補から消えました。
 そこから「(残された候補の中から)いくつ挙手するか」「結果からどうまた進めるか」など子どもたちと相談しながら、最終的には「劇」と「オルゴール」の2つに絞られました。この時点で6月末。子どもたちはさすがに「決めたい」「活動に入りたい」という気持ちが強くなっていて、最後は二者択一の多数決になりました。その結果、22票と13票で「劇」に軍配が上がります(勝負ではないのですが)。ということで、1組は「劇」をみんなでつくっていくことに決定しました。
 夏休み前に、「どんな話をしたいのか」の案は出し合いました。いろいろ出たのですが、結局、『レンタル夢ショップ』『走れメロス』『世界昔話大集合(仮)』の3つが具体的に進みそうです。前述の2つは、既存の台本があります。後述の1つはまったくの創作もの。それでも提案した子どもたちは「何とか夏休みにでも…」とやる気を出しています。