5年1組からのトピック


「わりばしアート 〜遊園地・厳島神社・熊本城をつくろう!〜」

 わりばしだけで、アートをしよう!

 このクラスの願いが、クラスの力を合わせて実現できました。

 楽しい遊園地には、動く観覧車、メリーゴーランド。動かないけれども、動きを表現した空中ブランコ、バイキングなど。そして、楽しいお店がいっぱいです。

 熊本地震で被害にあった熊本城は、一足先にカリタスの教室に復活しました。小天守と大天守の二つの天守閣を持つ熊本城の勇姿が見事です。石垣の角度、屋根瓦、空いている窓の様子などに試行錯誤の成果が詰まっています。

 厳島神社のシンボル、大鳥居と美しい回廊も納得のいく出来映えで表現できました。回廊の曲がり角の板のようす、屋根の曲がり角の表現など、こちらも工夫がいっぱいです。

 これらの作った作品は分解して持ち帰りました。

 また、これらの作品を作るために、全校の皆からわりばしを集めたり、宿泊活動で使ったわりばしを洗って使ったりと、多くのご協力に感謝しています。わりばしの切れ端は、リサイクルしてくれる工場に送ることにしました。テッシュなどに生まれ変わります。全校の仲間からの協力を、最後まで無駄にしない。これが、5年1組全員の気持ちです。ありがとうございました。

4年3組からのトピック


「自然・火おこし 最高!」

 2学期の間、調べたことや夏休みに体験したことをもとに、子どもたちだけで挑戦してきた“火おこし”。火種はできるものの、その火が大きくならず、かまどまで移せないことに悩んでいました。

 そこで、火おこしの専門家の方に教えていただくことにしました。3人の子どもが夏休みに川崎市市民ミュージアムの小薬さんにご指導いただき、まいぎり式火おこし器を作ったり火おこしに挑戦したりしていたので、連絡を取ってもらいました。小薬さんは来校してご指導くださることを快く引き受けてくださいました。子どもたちはずっと挑戦し苦労してきただけあって、小薬さんのアドバイスがスーッと入ったようでした。その後は火種が大きくなり、かまどでその火を絶やさないことに成功しました。

 最終目的とした「自分たちで作った火おこし器で火をおこし、料理をする」に大きく前進しました。「料理」と言っても「べっこう飴」「スライス焼き芋」を作ることにしました。これも何人かの子どもが実際に家で「弱火でも簡単にできるもの」ということで実践し、みんなで決めました。

 学習発表会では、初めから最後まで食べ物を求め、長蛇の列が途切れませんでした。ただ、「火おこし体験」をたくさんのお客様にしてもらい、自分たちの歩んできたことを知ってもらいたかったので、少々悔いも残りました。

4年2組からのトピック


「よろこびあふれる つるしびな」

 3学期になり、つるし雛作りがどんどん進むかと思っていたのですが、冬の宿泊活動がありなかなか作業がはかどりません。つるし飾りを1つ作るのに何日もかかるのです。難しい「七宝まり」を真ん中に吊したいと願う子もたくさん出てきました。このペースでは吊すところまでいかない。本当につるし雛が出来るのか。教師も子どもたちも少し慌ててきました。

 自分一人で上手に作ってみたいという願いと、最低でも9個吊したいという願いがあり、最終的にはお母さんや友達に教わりながら9個以上のつるし飾りを作っていくことになりました。そこで、学習発表会の2週間前に、保護者の方に学習参加をしてもらい、お手伝いをしてもらいました。すると、一人、また一人とつるし雛が完成してきました。同じつるし飾りを作っているもの同士がコツを伝えあい、助け合うことでペースが上がってきたのです。出来上がった子どもたちの達成感はその笑顔で伝わってきます。

 そして、学習発表会当日には、伊豆稲取かと思うほど鮮やかな教室になったのです。どの子も自信をもって1年間の歩みを語り、自分の作ったつるし雛の説明をしていました。

 3月2日の金曜日には、再度教室につるし雛を飾りました。この日はクラスのみんなでひな祭りをする予定だったのですが、なんとカリタス幼稚園の園児さんたちとひな祭り交流もすることになったのです。この日のために練習した「ひな祭り」の歌とリコーダー演奏を披露したり、遊んだりして楽しみました。その後、ペアになった園児さんを連れて教室でつるし雛を見せたのです。園児さんたちの目がキラキラと輝いていました。

 そして、この日にみんな自分のつるし雛を家に持ち帰りました。3月3日のひな祭りは家族でお祝いをしました。

4年1組からのトピック


「みんな大好き! 大豆広場!!」

 月1回のペースの豆腐と納豆づくりに挑戦している1組の子どもたち。9月に決めたグループをずっと固定し、それぞれのグループで常に「拘り」を意識して続けています。豆に拘ったり、水に拘ったり、にがりに拘ったり…。そうすることで、回を重ねていく中で「この方がいいと思う」という進捗が見られました。

 2月末に行われた学習発表会では、クラスとしての総合の歩みを一人ひとりお客様に語ったり、自分のグループの試行錯誤の様子を語ったりしました。「こういうテーマ候補からこの『大豆』に決まり、それからこうやって作り続けて…」「私たちのチームはここにこだわり…」と自分で取り組んできたことを具体的に語っている様子が見ていると、「ことばの力」を大切にしている本校の子どもたちの成長を感じます。

 また、自分たちがつくった豆腐や納豆をお客様に味見をして頂く機会にもなりました。お客様に目の前で試食して頂き、その反応を直に頂きます。「美味しい」「豆の味がしっかり出てる」「すごいね」などの声は子どもたちの励みになりました。

 3月の年度末まで、計6回(学習発表会を含むと7回)の試行錯誤をくり返しました。どのグループも自分たちの力で豆腐や納豆をつくりあげることができ、「売っているものに近づく」という目標は達成することができました。回を重ねることで手際もよくなり、グループ内で協力する姿もよくなりました。

 『大豆』という食品は、私たちの食生活の中の様々なところにあります。「畑の肉」と言われるように栄養も豊富です。この総合で、子どもたちが今まで何気なく口にしていたものへの見方や感じ方が少しでも変わってくれたらと思います。

 そうそう、11月に仕込んだ醤油と味噌は今もみんなの思いを込めて熟成中です。完成まではまだ少し掛かりそう。5年生になったらまたこの仲間で集まって、味わってみることにしています。

3年3組からのトピック


「アンサンブル 〜幸せの音色〜」

 クリスマスに「鳴らない鐘」の舞台を作り上げたことが大きな自信となって、子どもたちは「次もぜひ劇をやってみたい」と言っていました。「アンサンブルだから音楽もやりたい」という発言もあり、それなら総合芸術である音楽劇「魔笛」にチャレンジしようということになりました。モーツァルトの3時間の大作を大胆にカット編集しました。それでも、やはりモーツァルトの音楽の素晴らしさは充分に感じられるものとなりました。18人の役設定でダブルキャストを組み、インフルエンザで欠席が多くてなかなか思うように進まない中、一人一人ができる限りのことをしてがんばりました。それぞれの役作り、音楽、歌(アリアとアンサンブル)の練習などなど。毎日毎日待ったなしの真剣勝負だったと思います。当日は本当に素晴らしい舞台になりました。力強く、美しい子どもたちの姿に感動したという声を沢山いただきました。公演終了後も、子どもたちは歌を口ずさみ、台詞を語っています。みんなの心に、一人では絶対に得られない達成感と充実感と満足感を得たことでしょう。この経験をこれからの総合に活かしていってほしいです。また、土鈴作りは今回、半磁器粘土で作りました。ピンポン球で空洞をつくる方法で作りました。色がポップでかわいい土鈴ができあがりました。1年間で4回も土鈴にチャレンジして、うまくいったところ、いかなかったところいろいろありましたが、だんだん音が出る土鈴を作れるようになりました。この試行錯誤の中での様々な発見も、次の総合の学びにつながっていくと思っています。

3年2組からのトピック


「こまっぷ!」

 年明け早々、子どもが「お正月なのでこま回し大会をしませんか?」と日記に書いてきました。早速開催すると「私のはまだ3秒しか回らない」「どうしたら長く回るんだろう」という声があがる中、「私のこまは62秒回るよ」と言う子が。「え!どうやって回してるの?」と興味津々。その後、「どんな回し方をすれば長く回る?」「どんな心棒をさせば長く回る?」と改善策を考えるようになり、試行錯誤していきました。各々のこまに合った心棒を見つけると長く回ることに気付き、子どもたちは喜んでいました。

 その後、絵付けもしたのですが、(絵付けをすると、もうこれ以上やすりがけをすることができないことに気付いて)「どうしよう〜〜!緊張して塗れない!」という姿が。こまに対する愛着があふれていました。

 日本地図の方も進んでいきました。まず100枚に分割された紙をパズルのように組み合わせて作った地図を、どのようにして別の大きな紙に等倍で写し取るか話し合いました。結果、組み立てたほうの地図の形をポリヒモで縁取り、その上に大きな紙をかぶせて指で探りながら、鉛筆でなぞっていくという地道で確実な案に決定。完成後は地方ごとに色を塗り分け、海も水色一面にしました。その海上部分に「どの都道府県に○○こまがあるか」を調べてまとめた紙を貼って、教室に飾りました。

 学習発表会ではこれまでの歩みを来ていただいたお客さんに説明しました。こまを実際に回してもらったり、小さい子には折り紙や方眼紙で作るこまを一緒に作ったり。他者との関わりの中で自らの歩みを語る子どもたちの目は真剣でした。

 その後、それぞれが調べたことをクラス内でも発表して「どんなこまを回してみたいか」を決めました。「とにかくこまのことを知ってほしいの!こまの楽しさを知ってほしいの!」と言ったある子の思いが、学習発表会のお客さんにも、そしてクラスのみんなお互いにも、伝わっているといいなと思います。

3年1組からのトピック


「ビッグどろだんご プロジェクト」

 3学期は、クラスみんなで巨大などろだんごを作ろうとチャレンジしました。どうやって作るかは、秘密・・・だったのですが、活動を終えた今、公表します!
 ひとつは、小さなどろだんごにさらにどろを貼り付けていって、育てる感じで大きくしていく方法。
 ふたつめは、サラダボウルにどろを入れたものを2つ作り、乾いたら取り出してどべで合体させる方法。
 みっつめは、サラダボウル2つを貼り合わせ、そこにどろを貼り付けていく方法。
 グループごとに、やりやすそうな方法を考えながら取り組みました。

 これだけの大きさのどろだんごを作るには、相当な量のさらすなが必要です。土をちゃこしやふるいでこして作るさらすな、大量生産するにも地道な作業をこなさねばならず、苦労しました。またそのさらすなも日によって質が変わってしまうのか、何日かに分けてしまうとうまく乾きません。さらに、早い段階で乾いてしまうとすぐにぽろぽろと割れていってしまいます。どのグループも、何度も失敗をくり返し、時にはケンカもしながら、それでもあきらめずに取り組みました。

 学習発表会ではビッグどろだんごコンテストも開催し、自分のグループの良さやがんばってきたあゆみを来場者にアピールすることもできました。票を集めたグループもそうはならなかったグループも、みんなよくがんばりました。「どろだんごが作れるようになった!」ということも嬉しかったのですが、そこに至るまでの過程で、あきらめない気持ちや、グループの仲間と活動を進めていくコミュニケーション能力などが養われ、大きく成長したことに感動しました。

2年3組からのトピック


「つくろう!大すきな竹で」

 12月に送られてきた竹筆を1月に袋から開けてみたところ、白いカビが生えていました。子どもたちは、「竹筆があわれな姿に」と言って悲しみました。しかし、挫けずに木槌で叩いて完成させようと、意気込んでいた子もいました。

 殆どの竹筆が堅くなってしまって、木槌で叩くと割れてしまいます。「どうしよう」と子どもたち。教師がもう一度竹筆を送ってくださるように富士竹類植物園の柏木さんに連絡を取ると、すぐに送っていただけました。子どもたちに竹筆材を見せると、一気に木槌で叩きます。「もう、失敗はできない」と何人もの子が思っていました。ブラッシングをかけたり、水をつけたり子どもたちが協力し合いながら作業を進めました。見る間に薄黄緑色の繊維が出来上がってきました。子どもたちは、大喜びで「出来た!」そこかしこから声が上がりました。次に字や絵を描きたいと考えたので、机の大きさの和紙に好きに字や絵を描きました。「楽しいな!」顔を見合わせながら時間を考えずに取り組んでいました。次の日には、138cmの長さの和紙に4〜5人のグループで竹林を描きました。子どもたちの中から「全部集めて見た方がすてきです」と意見が出ました。学習発表会では、並べて見せようと考えました。

 子どもたちの竹の作品も盛り上がってきて「鹿の親子・小物入れ」など1人〜3人位で作り続けました。

 学習発表会当日は、音楽発表会の中に竹の活動の様子を入れて演じました。教室でもグループで活動のあゆみや竹筆の苦心惨憺の様子を来た方に説明しました。来てくださった方が熱心に聞いてくださったので嬉しかったと感想を述べていました。子どもたちにとって、大変満足した発表会でした。

 最後の多摩川たんけんは、親子遠足のような形で秘密基地を作ったり温泉のような池を作って小屋を建てそこで昼食を食べたりして楽しみました。

 3月に入りヒツジのキララとの別れが近づくと、子どもたちはキララにプレゼントの王冠や足や首に巻く毛糸の輪を持ってきて巻きました。福田牧場のトラックが来ると子どもの代表がお礼の手紙を読んで別れを惜しみました。大泣きした子どもたちは、「キララ私たちを忘れないでね。私たちも忘れないよ」と思いながらその場を後にしました。竹筆で試行錯誤しながら取り組んだことや想像力高める多摩川たんけん、ヒツジのキララを育て育んだ温かい心、どれもずっと忘れられない活動になりました。

2年2組からのトピック


「大きなゆめをのりこえよう 〜ユキは2組のたからもの〜」

 3学期になり、ユキちゃんのおなかは、だんだん大きくなっていきました。子どもたちは、3学期の総合のも目標を「ユキちゃん100%」に設定し、何ができるかを話し合いました。そこで、「遊び場作り」「母子手帳作り」「お散歩の工夫」「産小屋作り」「ユキちゃんと赤ちゃんへのプレゼント作り」に専念しました。毎朝のおそうじのときに、すずらんテープでユキちゃんのおなか周りを計測しました。お散歩も、ユキちゃんのペースに合わせます。でも、栄養あるチモシーを食べているので、お散歩に行くことは欠かせません。遊び場として、ユキちゃんが乗る台、遊ぶはしご、赤ちゃん部屋着小屋を作りはじめました。1月の終わり、ユキちゃんのおなかのエコーを見ました。すると、心臓のがドクドクドクドク!赤ちゃんがいることが、このとき100%分かりました。そして、3月6日、9:51。ユキちゃんは、2匹の可愛い子ヤギ姉妹を産みました。お姉さんの名前は「ほし」。夜空の星のように、キラキラかがやいてほしいから。妹は「ユメ」。ユキちゃんの「ユ」をとったことと、2組の総合のテーマが「大きなユメをのりこえよう!」だからです。ユキと3頭で仲良く遊ぶ姿は、子どもたちの心の中に「愛」を感じさせてくれました。一緒にいられたのは、1週間だけでしたが、2年間一生懸命お世話をしてきた子どもたちへ、ユキからの最高のプレゼントとなりました。

2年1組からのトピック


「大すきなみらいの毛で」

・糸紡ぎ〜作品作り

 手作りのスピンドルで、糸紡ぎが始まりました。2月の学習発表会を目指して、紡いだ糸で作品を作ることになりました。

 ふわふわな羊毛の端から毛を引っ張って、スピンドルで撚りをかけていくことは簡単なようで実はとても難しいです。糸の太さが一定せず、太くなったり細くなったり、すぐ切れたり・・・。子どもたちは試行錯誤しながら、糸を紡いでいきました。1月後半やっと、「10mいったよ」「20mになった!」という声が上がるようになりました。

 そして、「みらいのことを感じられるようにマフラーを作りたいな」「いつも持ち歩けるようにポシェットがいい」「みらいの人形を作りたい」…それぞれの思いを胸に、紡いだ糸で作品作りが始まりました。それもどのように作っていくのかを子どもたちそれぞれが調べ、教え合い、助け合って活動しました。何度も失敗を繰り返し、完成したときの喜びは大きかったです。

 学習発表会では、今まで試行錯誤しながら歩んできた一年間を実際に活動しながら説明しました。