2年3組からのトピック


ゆめちゃんとみんな大すき

 今年度の総合は、1年生の時から育てていたタンポポの植木鉢の引っ越しからスタートしました。「たんぽぽさまのおと~り~」とお祭りのようににぎやかに移動しました。その後は、タンポポのつぼみ、花、軸、葉、種の観察や開花する条件などの実験も行いました。国語の「たんぽぽのちえ」の学習の後には、自分たちの発見をクイズにして隣のクラスやペアクラスの5年生に出しました。自分たちの発見が伝わって嬉しい時間になりました。
 山羊のゆめちゃんがもどってきてからは、掃除や散歩をがんばりました。引っ込み思案で怖がりだったゆめちゃんも、元気に走れるようになりました。食いしん坊は相変わらずで、みんなゆめちゃんの好きな草を見つけては「おやつにどうぞ」とあげていました。

 野菜の栽培にもチャレンジ。計画が遅れてしまったので、ほしい苗が売り切れというハプニングもありましたが、なんとか手に入れた苗と、種から育てた野菜を大切に育てました。みんなで食べたキュウリ、ミニトマト、枝豆の味は格別でした。その他の、モロヘイヤ、唐辛子、パプリカ、ポップコーンの成長も楽しみです。未熟だった枝豆については、大豆になるまで育てることになりました。もし大豆になったらどうやって食べようか想像すると心が躍ります。簡単だと思っていたシソの栽培には苦労しました。でも、7月になってやっと葉の形が分かるぐらいに成長しました。
 夏の暑さも乗り越えてほしいです。野菜のお世話で忙しくてもゆめちゃんのことも、忘れません。畑の雑草は、ゆめちゃんにとってはごちそうです。「一緒にくさむしり!」と抜いた草をせっせと運びながら頑張りました。今学期は”ゆめちゃんと多摩川に行く”という夢は実現できませんでしたが、引き続き散歩の練習やゆめちゃんとのかかわりを密にして実現させたいです。

2年2組からのトピック


アンといっしょに大きくなろう!

 4月に進級して上級生になった子どもたちは月末にアン(羊)と再会しました。その日に目の当たりにしたのは毛刈りです。「ウイーン」「ギュルルル」牧場のお姉さんがアンの身体をなぞるようにバリカンを動かし、音と振動に怖がるアン。その光景を瞬きもせず固唾をのんで見守る子どもたち…。期せずしてその場の空気が一つにつながったのです。
 この日のこの場面が今年度の暮らし、学び、そして総合の原点になっています。一頭の羊があんな思いをして贈ってくれた羊毛を大切に生かしていこうという想いは、学年当初から芽生えていたのです。
 羊毛のごみや汚れを除去することが毛糸づくりのはじめの一歩。まずは昨年度までカリタスにいたあんこちゃんの羊毛から着手しました。
 羊毛がとてもデリケートなことから優しく触り、一つ一つピンセットで取り除く作業は多くの気づきをもたらしました。根気強く継続して2ヶ月かけて羊毛を洗う前の段階に到達。いよいよアンの毛に挑む段階になったところで学期末を迎えました。
 9月以降はアンの羊毛のごみの削除、洗うこと、カーダーなどをかける、紡ぐ…という段階に入っていくことでしょう。夏休みに毛糸になるまでのプロセスを体験してきた子どもたちの経験が今後の指針になりそうです。アンとの暮らしが軸になった学期でした。
 1学期は植木鉢に野菜の苗を植える、観察する、手入れをする、収穫をする。雑草を抜く。ジャガイモを味わう。畑の野菜を育てる。味わう。多摩川探検に出かけてフィールドを走り回る。1年生と交わり飼育の相談に応じるなど、活動が連鎖していく学期をみんなで走り抜けました。9月の再会が待ち遠しいところです。

2年1組からのトピック


ふくちゃんとJamp 2 it

 子どもたちは昨年度と同じメンバーで、ヒツジのふくちゃんも2年1組の仲間のままです。でもクラス担任は代わりました。
 4月の移動動物園の日に、1ヶ月ぶりに会ったふくちゃんは、なんとヤギになっていたのです。間違えて先に毛刈りをされていたのです。それでも、ふくちゃんの毛刈りをした毛は自分たちのものになりました。

 「ふくちゃんの毛は牧場の匂い」「牧草の匂い」「優しい匂い」「大好きな匂い」と次々と意見が出されたのですが、「うーん 油っぽい匂い」「臭い」と言う子が出てきたのです。もう一度匂いを嗅いでみて、ついには「うんちの匂い」という発言が出てきました。
 どうやって毛をきれいにするのか調べる子が出てきて、日記に書く子が増えてきたのです。
 1学期は、校舎の改修工事などもあり実際に毛をきれいにする活動は出来ませんでしたが、2学期には、きれいな毛にする活動が始まることでしょう。

 また、野菜の栽培が始まりミニトマトやキュウリ、ナスの収穫を楽しみました。採れたての野菜はひと味違います。苦手だった子どもたちも食べていました。
 あまりにも暑い7月には、大好きな多摩川探検に行けなくなりました。その代わりにプチ参観日にして、保護者の方々に収穫したジャガイモを茹でてもらって美味しくいただくこともありました。

1年3組からのトピック


だいすき

 小学校生活で出会う、様々な初めてのもの・こと・ひとを「だいすき」になってほしいという願いをこめて、1年生は学年目標「だいすき」でスタートしました。
 子どもたちは、学校探検をして学校にいる先生や上級生のお兄さんお姉さんと仲良くなったり、多摩川探検では、多摩川の自然の中で思いっきり遊んで、自然が大好きになったり、ヒマワリやサツマイモを育てて、大きくなっていく様子を見守りながら身近な草花や生き物への関心を深めてきました。

 1学期、子どもたちが一番心を動かされ、夢中になったのは、ヤギのゆきちゃんとの出会いでした。ヤギのゆきちゃんを迎えるまでに、子どもたちは、飼いたい動物について調べてきたことを発表し、3組のみんなで飼えるかどうかを相談してきました。最終的に、ヤギか羊かどちらをお世話するかとなったとき、ヤギの好奇心が旺盛なところや活発なところが自分たちに似ているという意見が出て、ヤギに決まりました。
 ヤギに決まって、はじめに伝えたのは自分の家族でした。休日当番に一緒に来てくれるかをお願いするためです。おうちの方からは「決まって良かったね」「(決まるのを)待っていたよ」と言ってもらえたと、嬉しそうに報告してくれました。次は、学校で飼うための許可を校長先生にもらいました。福田牧場の福田さんに、ヤギを連れてきてくださいとお手紙を書いて、7月はじめに白い子ヤギが学校にやってきました。
 真っ白な体を見て、ゆきちゃんという名前になりました。ゆきちゃんは走るのが好きで、お散歩も上手です。柵の隙間から抜け出して、庭の外で1頭だけ草を食んでいたこともありました。元気で物怖じしない3組にそっくりな性格です。これから、ゆきちゃんともっと仲良くなって、ゆきちゃんのことをもっともっと大好きになっていきたいです。

1年2組からのトピック


だいすき

 毎日たくさんの出会いがあり、いろいろな「だいすき」を見つけられました。入学式当日から、6年生ペアのお兄さんやお姉さんにお世話になり、たくさん甘えさせてもらって、優しく大切にしてもらいました。みんな「6年生、だいすき!」です。すると、大切にすることの喜びを、他の誰かにもお返ししたくなります。

 5月、ひまわりの種をよく見て画用紙いっぱいの絵に描いてから、種蒔きをしました。芽が出るまで、ひまわりの育ち方や性質などを調べ、楽しみに待ちます。「高さが2~3メートルになるって書いてあるよ!」「お日さまの方を向いて回るから、ひまわりなんだって!」と、班ごとにひまわり調べをしました。そして、大きくなあれ!と願いを込めて水やりを続けます。「ひまわり、だいすき!」

 5月と6月、多摩川探検に出かけました。川エビや小魚をとったり、虫をつかまえたり、石拾いに夢中になったりして、自然の中で好きなだけ、自由に遊びました。大人も子どもも・・・「多摩川探検、だいすき!」
 同時に、どんな動物を飼おうかと話し合いを続けました。はじめはうさぎやモルモット等の小動物が挙がりましたが、2年生の羊と山羊に触れ、お散歩させてもらうと、自分たちも飼ってみたくなりました。小動物と違って羊・山羊のお世話は大変です。でも、みんなで一生懸命「お母さん」「お父さん」になろうという気持ちが固まっていきます。羊か山羊かの話し合いは、数えきれない程繰り返しました。羊を飼いたい人が多かったけれど、山羊がいい人の気持ちも大事にして、全員が納得しないと決められません。多数決で決めるのはよくないという人に、みんなが賛成したからです。最後は、「どっちもかわいいから、羊でもいいよ」と言ってくれた山羊希望の友だちに「ありがとう!」と言って決定しました。

 7月、羊がやってきました。2組は、茶グレー色と黒の小さい羊です。名前を考えるのにも5日間かけて話し合い、「チョコちゃん」に決まりました。チョコレート色で、チョコチョコ歩くからです。お散歩は楽しいし、糞の掃除だってとっても楽しいという1年2組のみんなは、「チョコちゃん、だいすき!」です。

1年1組からのトピック


だいすき

 「そうごうってなにするの?」
 国語でもない、算数でもない、音楽でもない授業…どの教科でもないけれど、みんなで考えて、いろいろなことをなんでもできる授業…??
 総合はまずは、校内の探検やチューリップの絵、草むしりから始めました。5月からは、学校探検をスタートし、たくさんの先生を訪ねて歩き、お話や質問をしてシールを集めてきました。

 「かだんになにかうえたいな…」
 教室前の花壇の草むしりをして、スッキリすると、ここになにか植えたいな…と、みんなでヒマワリの種をまきました。夏に向けてどんどん大きくなって、学期末にはみんなの背を追い越すまでになりました。
 また、畑ではサツマイモも育てています。こちらも元気な葉っぱで畑が埋め尽くされるようになりました。秋が楽しみです。

 「たまがわってどんなところ?」
 上級生から聞く多摩川探検。行ってみたいな…どんなところかな…。
多摩川探検には、1学期中に2回行くことができました。草むらでちょうちょを捕まえたり、湧き水の小川でエビや小魚、アメンボを捕まえたり、石で遊んだり…1回目からグループの友だちと相談をして、いろいろな楽しみ方を見つけていくことができました。グループには、お父さん先生、お母さん先生がついてくださり、皆安心して河原をあちこち歩き回ることができました。

「わたしたちもどうぶつかいたいな~」
 移動動物園が終わってから、2年生のやぎやひつじのお当番やお散歩にちょくちょく参加させてもらう子が増えていきました。
 「飼ってみたいけど、飼えるかな…」「飼うなら何がいいかな…」はじめは、うさぎやモルモット、ひよこも提案されましたが、37人みんなで飼えて、家ではなかなか飼えない動物を…と次第に山羊か羊かという話し合いになっていきました。それぞれ家で羊や山羊について調べて、総合の時間に発表し…話し合いの結果、ひつじを飼うことに決まりました。牧場から迎えたのは、まっ黒なこひつじ…🐏
 目がキラキラしているから…きらちゃんと名付けました。朝の小屋掃除当番やお散歩当番が始まり、みんなは登校すると自分の支度をいそいでやって、当番に行くようになりました。休日もお父さん、お母さん、家族と一緒にお当番に参加しています。当番が終わると「やだーーもっとやりたい!!まだ帰りたくない~」と暑さで顔を真っ赤にしながらうれしそうな笑顔を見せてくれました。

6年3組からのトピック


我ら6-3コマ撮り隊

3学期は、まずは作品を完成させること。そして、12月に開いた中間発表会でクラスメートや保護者や先生から指摘してもらった点を重点的に手直することから始まりました。手直しすることを「リテイク」と呼び、こうすることで作品としてのクオリティが上がっていくのだと、1学期から講師としてお世話になっている竹内泰人先生から教わりました。内容がしっかり伝わるための「間」の取り方、アップとルーズのカメラの調整の仕方、呼び動作を入れてコマ撮りらしい表現の工夫、作品としての統一感や完成度など、さすが6年生ともなると、これまでに学んできたことを総動員させて、協力して作品を完成させる姿がありました。昨年の劇の総合であったような大きなもめ事はなく、2年間ともに過ごしてきたクラスメートとの協力体制は素晴らしかったです。雪のオンライン授業を利用して、ほぼ完成した4作品をクラス全員で鑑賞する機会がありました。そこでももう一度、感想を述べ合う機会がありました。どのチームも2学期よりもさらに良くなっている出来映えに称賛の声を掛け合うとともに、互いにもらったアドバイスをできる限りいかしてさらにリテイクしたいと意欲が高まりました。学習発表会では、完成したコマ撮りを教室で流し、たくさんの人々が楽しむ表情を目の当たりにできました。また音楽室では1チームずつ時間枠を設け、作品の解説をして作品をご覧いただきました。その際にいただいた保護者の方からのねぎらいの言葉は子どもたちの心に染み入り、達成感を得ることができました。3月は、これらの経験をいかして、卒業動画のオープニングとエンディングを担当させてもらいました。グループで作品のイメージを共有し、手順をさっと打ち合わせし、動画に仕立てる姿に1年間の成長を感じさせられました。

6年2組からのトピック


見て楽しい 食べておいしい 金太郎あめ

二学期の終わりにグループで振り返りをした時、金太郎あめ作りの2つのポイントについて5点満点で点数をつけました。すると、「飴を練って長くのばすこと(あめ引き)」は4.13点、「飴を組んで絵柄を作ること」は3.14点という結果でした。あめ引きのコツは概ねつかめたけれど、あめ組みはまだまだ修行が足りないと感じたようです。

このことを受けて話し合い、三学期は飴を組む練習を重ねながら正確に時間や分量をはかっていくことにしました。飴作りをする度に、各グループがレシピを残し、『量・手順・役割・時間、そして完成度』を検討していくことで、成功率をあげようという作戦です。まずは、という目標に向けて活動しました。練りやすかったレシピ、うまく組んで伸ばせたレシピを比較しながら、ついに6年2組の鉄板レシピを見つけました。
学習発表会ではお客様鉄に鉄板レシピでの実演を見ていただいたり、手作り金太郎あめの試食をしてもらったりして、感想をいただきました。「すごいね」「みんなのがんばりがよくわかりました。」と温かい言葉をかけていただきながら、失敗しながらも一歩一歩成長してきたことを伝える事ができました。
3月、最後の金太郎あめ作りでは、これまでの活動の集大成として二学期にサトウキビから手作りした黒蜜を使った金太郎あめを作りました。

6年1組からのトピック


思い出の校舎を残そう ミニチュア作り

2学期の終わり頃、ようやく各担当箇所のミニチュア模型の形が見えてきました。しかし、スチレンボードで作った白い箱の形だけでは教室らしくありません。すると「机や椅子も作ろう」「本物そっくりの色を塗ろう」「黒板やロッカーも作ろう」「窓やドアも本物そっくりにしたい」など次々と目標が生まれました。9つのグループに分かれていたのですが、色を作って塗る人、机や椅子を作る人とグループの枠を超えて手分けして作業を進める人たちが出てきました。
そして、カリタス小学校の改築・新設工事を請け負っているSOU建築設計室の方々がアドバイスに来てくれ、カッターの使い方や細かい部品を接着させる方法などを教えてくれました。
2月の学習発表会までに、完成出来ませんでしたが、それぞれが目標を持って、進んで製作に没頭することが出来、学習発表会当日は来校者に、苦労したことや工夫したことに自信を持って伝えることが出来ました。
最後の総合の日は、自分のiPadで製作した作品を撮影していました。ところがiPadは大きすぎてミニチュアの内部に入れませんでした。私のスマートフォンだと中まで動画が撮影できたことから、保護者会の日に保護者の皆さんにスマートフォンで撮影していただき、思い出の校舎を動画で残すことにしました。
「この校舎のミニチュアをどこかに飾ってほしい」「新入生に前の校舎はこうだったんだよと教えたい」などの思いを残して36人は卒業していきました。

5年3組からのトピック


ペットボトルで作るエコの世界

●作る その2 「これってエコ?」疑問と違和感
何を作るか決めるのに時間がかかりましたが、理想と現実のギャップを感じたのはこの時です。作りたいものを優先したので、素材の形を無理やり変えようとしたり、くっつかなければ茶色のガムテープでぺたぺた張ったり、ビニールテープをぐるぐる巻きつけたりと、ペットボトルである意味が感じられませんでした。作っている最中には、気づかなかったことも、振り返りをしてみると自分たちが目指すものとは違うことに気づきました。

●作る その3 「共通の注意事項が確認」
・ペットボトルそのものを活かす。
・作りたいものが同じもの同士が集まる。
・最後は、ペットボトルがリサイクルできるように、色や接着剤をできるだけ付けない。

●作る その4 「関わるごとに素材を活かす発想力・技術力がup!」
このテーマに決まってから、子どもたちは作りたい気持ちがあふれて夢中になっていました。当初のリサイクルについて学ぶために「リサイクルセンターや工場、多摩川や海に行ってみるなどはどうするか」を12月の作品ができた時点で話し合いましたが、時間的なことを考え「作る」に絞ることになりました。
制作に集中できたことは良い結果となりました。初代の作品と比べると素材を生かす力、加工技術、特に協力の仕方(関わり方)が見違えるよう上達しました。同じ目的のために率直に意見の出す姿、また折り合いのつけ方がうまくなり、笑顔が絶えず、目を輝かせて活動していました。
一見、おしゃべりが多いと感じることもありましたが、仲を深めていく時間でもあったので見守ってきました。たっぷりとペットボトルと向き合う時間、たっぷりと友だちと話し、協力して完成を目指す時間は小さいころの失われていた時間(コロナ禍等)を埋める貴重な時間だったと思っています。

●一つの物とたくさん関わると、物を大切にする心が生まれる!
不要と思われるペットボトルを処分しました。すると、慌てて教室から飛び出していく子たちがいました。理由を聞くと、「記念に一つ持って帰りたかった」というのです。「まだ、使っていないきれいなものがあるよ」というと、「違うんです!使ったものが記念になるんです!切ったものとか!」というではありませんか。純粋な子どもの気持ちに胸が熱くなると同時に、物を大切にする心は素材とたくさん関わるから生まれることに気づかされました。
ペットボトルは出来上がったものですが、子どもたちの前にあるペットボトルは素材としてのペットボトルです。真剣に「エコ」を考えることができるのは、ここからかもしれません。