3年1組からのトピック


「パラマニア 〜ボッチャのすばらしさをつたえよう〜」

夏休みに、ボッチャの大会を見に行ったり、選手にインタビューしたりして来た子がいました。その子たちから、ルールやコツについて教わり、試合がスムーズに行えるようになりました。
 9月に、川崎ボッチャクラブの新橋さんにお越しいただき、パラリンピックや選手のこと、ボッチャのことを教えてもらいました。最後に、新橋さんから「ボッチャの大会に出てみませんか?」という提案をもらうと、「出たいー!」という歓声が起こりました。そして、大会出場に向けての練習が始まりました。
 しかし、順調には進みませんでした。最初に直面した問題は、ボールでした。手作りのボールはガタガタしていて、思い通りの位置に止めることができないのです。そこで、貸してもらえるところを探すことになりました。自分たちが住んでいる区役所に問い合わせたり、家族に聞いたりして、ボールを貸してもらえるところを見つけることができました。
 次の問題は、コートでした。大会のコートは、バドミントンコートほどの大きさがあり、手作りコートの何倍もあります。そこで、算数で学習したメジャーの使い方を生かし、体育館にラインテープを貼ってコートを作りました。
 「大会のことを詳しく知りたい」という思いから、12月に、ユニバーサルボッチャ連盟の渡辺さんにお越しいただき、大会当日の流れや、練習方法について教えていただきました。渡辺さんのお話を聞いて、子どもたちの練習にも一層熱が入るようになりました。
 ある子の、「障害者の方と一緒にボッチャがやりたい」という思いから、地域活動支援センターの「いっぽ舎」さんに、交流をお願いすることになりました。そして、8名の利用者の方と一緒に試合をすることができました。子どもたちは、初めは緊張していた様子でしたが、ボッチャを通して次第に打ち解けることができ、「障がいをもつ方とも、仲良くなれた!」「また来て欲しい!」と、とても楽しい交流になったようでした。

3年1組からのトピック

「パラリンピックをつたえたい!(仮)」

3年生では、初めて自分たちで総合のテーマを決めます。「どんなことをやってみたい?」と投げかけてみても、最初はあまりピンとこないようでした。
しかし、「有平糖っていう綺麗な飴があるよ」「わら細工を体験してきたんだ」など、資料や実物を持ってくる子が増え始めると、「それいいね!」「やってみたいな!」と、みんなの意欲も高まっていきました。
いくつか候補が出たところで、「みんなでできそうなのは?」「一年間続けられそうなのは?」など、話し合いによって絞り込んでいきました。そして、残ったのは「パラリンピック」と「ジグソーパズル」でした。パラリンピックを希望していた子どもたちは、「オリンピックに比べると、パラリンピックはあまり知られていない。だから、みんなに知ってほしい」「パラリンピックは来年の夏だから、今年しかできないよ」など、強い思いをもっていました。その思いが伝わり、ほとんどの子がパラリンピックに賛成しました。ところが、「どうしてもやりたくない」という子がいたのです。理由をたずねると、「手や足がない人を見るのはこわいから…」と話しました。すると、みんなで「障がいをもつ人は、自分たちの周りにもいるよ」「障がいのことを知れば、こわくないよ。まずはやってみようよ!」と一生懸命説得しました。
まずは、たくさん話題に上がっていたボッチャをやることになりました。しかし、ある子が「ボッチャセットって、買うと8万円するらしいよ」と調べてきてくれました。「えー!そんなの買えない!」「作ればいいんだよ!」ということで、ボールとコートを手作りすることになりました。
用具がそろい、いよいよ試合です。みんな楽しみにしていたので、夢中でやりました。ところが、「点数のつけ方がわからない」「ボールの形がぼこぼこしてて、投げにくい」など、課題が出てきました。2学期では、さらにみんなで楽しめるようパワーアップしていきます。