「Let’s make あめ」
1学期は、あめと砂、どちらも一度おためしをしてから決断しようという提案をして終えました。2学期に入ってから「あめ」はハイチューを使って飴細工体験、「砂」は2人グループでの砂絵制作を行いましたが、どちらも比較的準備が楽で時間がかからない活動を選んだために、この活動によって考え直したり、他方の良さに気づくには至らなかったようです。「おいしかったから…」とあめに流れる子も多く、わずかな差で「あめ」に決定!「早く決めて活動の時間をたくさんとりたい」と願いを持ってスタートしたにもかかわらず、テーマ決定が9月末までずれ込むことになってしまいました。
決定後は「どんなあめを作りたいのか?」を話し合いました。あまり時間をかけて意見を交換することは出来ませんでしたが『和飴のあめ細工』をイメージしている子が多いようでした。作り方を調べてみると「水あめと砂糖と水と色素を溶かして煮詰め、あたたかいうちに手早くこねて、形作る」ということでした。材料を溶かして形を変えるだけ??ということに疑問を感じ、以前に本で調べていた水あめ作りからスタートしようということることになったのです。
【第1回目】
保温には、クーラーボックスや段ボール箱とカイロ、湯たんぽなどを使いました。出来上がったものを恐る恐るなめてみると…「あまーーい!」「おいしーーい!」あめが出来たことに大感激でした。ふり返りでは、出来たことはうれしいけれど、あまりにも量が少ない…保温の仕方を工夫して、もっとたくさんトロリとした水あめを作ろうということになりました。
【第2回目】
湯たんぽを増やして、保温の時間も長くすることにして2度目の挑戦。量を増やしたくて一生懸命しぼったせいか、いも羊羹や焼き芋のかけらのような物体が出来てしまいました。味はまぁまぁ…でもこれはあめではない!!
そこで、お店で売っているサツマイモ水あめをみんなで試食してみました。そしてお箸に巻き付けることが出来るくらいトロトロで、透明感があって、コクのある水あめをもっとたくさん作りたい!と次なる工夫を考え始めました。
【第3回目】
湯たんぽの他にぽかぽかカーペット、ぽかぽか膝掛けも使って、保温の時間を間を長くし、こすときは絞らずに、自然に液が落ちるのを待つ…という作戦にしました。糖化のためのアミラーゼが足りないのでは…と考え、大根汁やいも汁ではなく、麦芽パウダーを使うことにしました。そして出来たあめは、トロトロでまぁ透明…麦芽パウダーを使ったグループは量も今までよりはたくさん出来ました。グループ毎に、色(黄金色)、透明度、トロトロ具合(棒でたぐることができる)、量(ビンに貯めた高さ)、味(甘み、コク)を評価し合いました。3学期は…なんとかこの水あめの作り方を完成させたい!リベンジしたい!と考えています。