5年2組からのトピック


「ダンボール工作」

ダンボール工作に決まり、いよいよ本格的に活動がスタートしました。…と思われましたが、「何を作るのか」が話し合いの中ではっきりと決まっておらず、まずそれを話し合うことになりました。遊具、シーソーなどのアイデアが出されましたが、怪我やダンボールの強度の不安があり、なかなか話し合いが決まりませんでした。各グループに分かれて、ダンボールで何を作りたいかを相談しました。すると、どのグループも「自動販売機」が多いことが分かり、まずは自動販売機を作ってみることになりました。
 自動販売機を作りに取り組み、持参してきた資料や自販機の仕組みを思い出しながら、どのチームの子どもたちも夢中になって取り組むことができました。作ってみたあとでの話し合いでも、「ボタンの仕組みや中身を作るのに頭を使う」「達成感がある」などの「やりがい」がたくさんあることがわかりました。一方で、「自販機ではなく、もう少し実用性のあるものが良い」「家をつくりたい」など自販機以外のものを作りたい子どもたちの意見も出されました。ここから、「何を作るのか」という始めの議論に戻り、話し合いをすることになりました。そこで出された意見で多くの賛同を得たのが、「一つのものをグループにわけてつくる」というものでした。ただ、この頃から「時間」を意識する子も増え、完成まで活動するのではなく、活動時間を区切り、改めて話し合いをすることになりました。
 各チームで活動してみると、前回の自販機を続けて作るチームだけでなく、「家」「クレーンゲーム」「両替機」など新しいテーマに挑戦するグループも出てきました。この多数出てきた「テーマ」によって、「一つに絞るのか」「各テーマでやるのか」という議論が行われることになります。
 「一つに絞るのか」「そのままでいくのか」という新たに出てきた課題についてまた議論をすることになりました。「作る」テーマではありますが、一学期からたくさんの「話し合い」をしてきています。はじめは意見がまとまらなかったり、同じやりとりを繰り返すだけだったりしましたが、司会も聴く子どもたちも進め方が上手になってきました。こうした議論や話し合いの進め方を自分達で改善していくこともカリタスの総合のとても大切な道のりです。この話し合いをもとに、どのように決め、自分たちの総合を究めていくのか、担任としても応援していきたいと思っています。

5年2組からのトピック


「未定」

4月、5年生での総合活動がスタートしました。まず、クラスの中から総合係を決め、いよいよスタートです。
どんな総合をやりたいのか、クラスで話し合いが始まりました。「食べ物関係」「カフェ」「ロボット」「秘密基地」などの総合のテーマが出されました。ここで、クラスとしてどうやってテーマを決めていくのかを話し合うのも総合の大切な過程です。多数決を取ってみたり、図書室で調べて発表してみたり、話し合いを進めていきました。そうした中で、出てきたテーマの一つに「スライム」があります。
「スライム」は子どもたちにとってとても楽しいもので、総合の時間になると多くの子どもたちが「スライム作り」を楽しむようになりました。しかし、スライムには楽しいあまり、なかなか「やめられない」誘惑があります。没頭することは大切ですが、メリハリが無さすぎるのもいけません。そこで、担任から「メリハリがつけられないならテーマとして無くす」とういうことを伝えました。すると、子どもたちから「わたしたちの総合のテーマは先生には無くせない!」という言葉がありました。総合は失敗しても成功しても自分たちの力で追究していくもの。一番大切なことを意識できていることにとても嬉しく思いました。しかし、担任として安全性や授業への影響などを考えてできないこともあります。それも含めて「そこからどうするのか」が総合です。様々な場面で「スライムを触らない」というルールの意見を出す子たちを見ていて、素晴らしい姿勢だと感じました。
総合の話し合いが進められていくと、新しいテーマが出されたり、多数決で無くしたりしながらもなかなかテーマが絞り切れません。話し合いも煮詰まってきました。「何を極めるのか」ということが絞り切れず、話し合いが進まない場面も目立つようになってきました。話し合いがうまく進まない中で、「体験みたいにやってみて決めるのは?」という意見が出され、取り組むことに。いざ、取り組み始めると、どのテーマも楽しそうに時間があればあるだけ活動に取り組んでいます。
テーマを絞り切ることはできませんでしたが、「焦って決めないほうがいい」という自分たちの「考え」があって進めていることもさすが5年生だと感じます。実際にやってみるという活動を通して、テーマの深みも増してきた今、テーマ決めへの道も開きつつあるように感じます。