「ダンボール工作」
ダンボール工作に決まり、いよいよ本格的に活動がスタートしました。…と思われましたが、「何を作るのか」が話し合いの中ではっきりと決まっておらず、まずそれを話し合うことになりました。遊具、シーソーなどのアイデアが出されましたが、怪我やダンボールの強度の不安があり、なかなか話し合いが決まりませんでした。各グループに分かれて、ダンボールで何を作りたいかを相談しました。すると、どのグループも「自動販売機」が多いことが分かり、まずは自動販売機を作ってみることになりました。
自動販売機を作りに取り組み、持参してきた資料や自販機の仕組みを思い出しながら、どのチームの子どもたちも夢中になって取り組むことができました。作ってみたあとでの話し合いでも、「ボタンの仕組みや中身を作るのに頭を使う」「達成感がある」などの「やりがい」がたくさんあることがわかりました。一方で、「自販機ではなく、もう少し実用性のあるものが良い」「家をつくりたい」など自販機以外のものを作りたい子どもたちの意見も出されました。ここから、「何を作るのか」という始めの議論に戻り、話し合いをすることになりました。そこで出された意見で多くの賛同を得たのが、「一つのものをグループにわけてつくる」というものでした。ただ、この頃から「時間」を意識する子も増え、完成まで活動するのではなく、活動時間を区切り、改めて話し合いをすることになりました。
各チームで活動してみると、前回の自販機を続けて作るチームだけでなく、「家」「クレーンゲーム」「両替機」など新しいテーマに挑戦するグループも出てきました。この多数出てきた「テーマ」によって、「一つに絞るのか」「各テーマでやるのか」という議論が行われることになります。
「一つに絞るのか」「そのままでいくのか」という新たに出てきた課題についてまた議論をすることになりました。「作る」テーマではありますが、一学期からたくさんの「話し合い」をしてきています。はじめは意見がまとまらなかったり、同じやりとりを繰り返すだけだったりしましたが、司会も聴く子どもたちも進め方が上手になってきました。こうした議論や話し合いの進め方を自分達で改善していくこともカリタスの総合のとても大切な道のりです。この話し合いをもとに、どのように決め、自分たちの総合を究めていくのか、担任としても応援していきたいと思っています。