6年3組からのトピック


「Welcome to SUNAE world」

夏休みに、作った砂絵額に入れて持ってきた子、着色して何十という色砂を作ってきた子、たくさんの自由研究が溢れました。いよいよ、本格始動です。

初の砂絵作りは、話し合いの末、絵柄を統一して作ることに。「統一した方が比べやすい」という理由で提案された意見でした。早速砂絵を作りたくなるわけですが、「さすが6年生」のこだわりです。材料となる砂に自分たちで色をつけることになりました。黄色みがかった砂に色をつけると温かみのある「日本のような色」になる、ホームセンターで見つけた金魚の水槽用の白い砂に色をつけると原色のような「明るい色」になる…と、自分でやることで気が付くことがありました。

2学期、全部で4~5つの作品を作る中で、上手くいったりいかなかったり…回数を重ねるからこそ分かることがありました。〈画用紙にのりをつけて作ると、つけたはずの砂がなんだか落ちていく…〉〈ならば、のり付き台紙を使ってみたらどう?〉〈台紙と砂にも相性があって、のり付き台紙は細かい砂がつきやすいみたい!〉など、よりよいやり方を見つけ出していきます。他にも、〈みんなの見てると、紙の真ん中に絵が一つドーンとある感じだから、背景みたいなのも必要なんじゃない?〉という提案が。自分でやってみることで、友達のやり方や作品とも比べてみることで、見える世界がありました。少しずつですが、でも確かに歩みを前に進めています。

現在、「プロみたいな砂絵を目指したい」という声があります。あとは、これまで一人ひとりが描く個々のテーマで製作してきたが故の「一生個人じゃない?」問題。テーマとして、「マリア様の絵をやりたい」「学校の何かをテーマにしたらどう?」などの提案もあります。ただ、2学期最後には、4~5名の班で取り組んだ例もありました。ストーリー(サンタの話でした)を決め、一人ひとりの作品を繋ぎ合わせて一つの作品になる…まるで“絵本”のような仕上がりでした。実はこれ、クラスの子の自由研究がヒントになっていたりして!?

友達同士、学び合う総合教育活動。1年間の集大成、どのような活動になっていくのでしょう。2020年が待ち遠しい、6年3組です。

6年3組からのトピック


「砂絵」

「先生、総合係って決めないんですか?」
から始まったカリタス小学校最後の総合教育活動。この瞬間から、テーマ決めの進行を3名の子が引っ張っていってくれました。これが、素晴らしい仕切りでした。

挙げられたテーマは11個。
「身近な科学/レプリカ/錯視/ディズニーの世界/練り菓子/レインボー/砂絵/つまようじアート/習字/宮沢賢治の劇/舞台」
6年目最後の総合で初めて提案したという子もいました。惜しくも選外となり叶うことはありませんでしたが、やり切ったその表情はすがすがしいものがありました。
テーマをしぼる過程で、「私は、自分のテーマのことだけを考えようとする思考をやめようと思います」という感想を書く子が。友達同士を思いやる気持ちも芽生えていきました。

最後に残ったのは、「砂絵」「映画」「砂絵×映画」。
各テーマの魅力を友達に伝えるための準備は創意工夫に溢れていました。
本から情報収集。インターネットやiPadの動画から発想を得たり、実際に作ってみたり……。発表の仕方も様々で、相談内容を書いた画用紙をもとに発表する子、動画を電子黒板に直接流して伝える子、中にはパワーポイントにまとめて伝える子も。無所属チームの子たちは、友達にインタビューして分析した結果を伝えてみたり。最後には質疑応答に話し合い。総合係の進行のもと、論点を洗い出していきました。テーマ選びの視点として「(砂絵)一つのことを極められる」「(映画)(砂絵×映画)違う役割だけれど一つのものが完成させられる」という違いにも目を向けながら……頭に汗をかき、考えてきました。自分の立場でできることを考え、友達と話し合い、一人ひとりが活躍する毎日は密度の濃いものでした。

投票の結果、6年3組の総合は……僅差で「砂絵」に決定。
練りに練ったテーマ。あれ、でも、美術館ではほとんど目にしない気がする「砂絵」。
ここからどのように展開していくのでしょう。2学期からの総合を占うのは、夏休みでの研究です。一人ひとりの力をクラスの力に!夏明けは、砂絵展覧会が開催されるとかされないだとか……。