「見立ての世界」
3学期も「見立てる」ことに苦しみ、悩みました。見立てには本当に豊かな想像力が必要です。しかし、田中さんの作品を参考にしながら、同じ素材を使っても違う建物に見立てたりして、少しずつ自分たちのオリジナルの見立てが入れられるようになりました。ホチキスの針で作ったフジテレビのビルや納豆パックの国会議事堂、コーヒークリームで表現した浜辺のテトラポット、三角定規を家に見立てた団地、コーヒーフィルターで作ったテントやヨット、ファスナーがぴったりとはまったジェットコースターのレール等々、062の自信作も生まれてきました。
6つのエリアに分かれて作っていたものを、最後にすべてつなげて街を完成させ、そこにプラレールで見立てた川を、山から海へと流しました。その川の存在が、バラバラだった各エリアを一つの街としてより強くつなげてくれ、一体感が生まれてきました。
学習発表会では、見に来てくれた低学年の子が「ずっとここにいたい。」「このまちに、入ってみたい。」と喜んでくれ、5年生は「6年生のレベル、やばいですね。」とほめてくれました。見てくれた人に、外に出ること、旅に出ること、の楽しさを少し味わってもらえたのではないかな?6年2組の願いが叶ってうれしい時間になりました。
見立てることに取り組んで、一つのものを別の見方で見ると全く違うものに見えることの深さ、おもしろさを学ぶことができました。