かがやけ夜空の阿波おどり
3学期。大きな柱となるのが「学習発表会」です。
「自分たちで考えたと分かる踊りにしたい―。」
「遊行寺」という大舞台を経験した子どもたち。次の踊りの内容は、自分たちで考えてみたいという提案が出発点となりました。原案を湘南なぎさ連の方に提案。軽重のつけ方など、経験のある「プロ」だからこそなせるわざで調整いただき…なんと、翌月曜日には、踊りのサンプル動画とお囃子の音楽が届いたのでした。大切なバトンを受け取りました。
「踊り漬け」の毎日の始まりです。いただいた動画を何度も再生し、新しい動きを覚えていきます。友だちと合わせて何度踊ったことか。何度話し合ったことか。
加えて、入退場の方向、踊りの立ち位置、挨拶や掛け声の担当、手持ちちょうちんづくり、自分たちでの着付けなど、決めることは盛りだくさん。でも、「遊行寺」の経験が生きました。やるべきことは分かっていたので、段取りよく進めていくことができました。「高張り(ちょうちん)」も、高さ3.5mの最長サイズに。木は、2年3組でお世話になっているご近所の工務店に数名が出向き、譲り受けることができました。多くの方のご縁とご協力を、『カリタス夜空連』の力にかえられたから、晴れ舞台に立つことができたのです。
学習発表会当日は、立ち見も出る超満員のお客様の中で、何より楽しんで踊ることができました。なぎさ連の方もお越しくださり、一年の学びの過程と感謝の気持ちを、言葉にして伝えることができました。
学習発表会を終えてもなお、「踊りたい」の声が止みません。近場では老人ホーム、さらには神奈川や東京のどこかでも踊りたい、来年もやりたい、など。その中でも最後は、カリタス中高とカリタス幼稚園で“踊り納め”をして、一年間の幕を閉じました。
仲間と数えきれないほどコミュニケーションをとって歩んだ一年間。
「クラスっていいなぁと思いました」
「阿波おどりに出会って、こんなに楽しいものがあるんだと知りました。提案してくれた子にありがとうと言いたいです」
皆と歩んだ『カリタス夜空連』の一年間。湘南なぎさ連をはじめとした皆さまとのご縁に、心より感謝申し上げます。そしてそれを力にかえ、『阿波おどり』を心から楽しんで踊った37名は、夜空の星のように輝いていました。(高張りを持って一緒に参加できた私も、なんて楽しかったことか…)
時代を、世代を、老若男女を超えて、その全てを繋いでくれる『阿波おどり』。3組の子たちにとって、きっと、人生の「原体験」になることでしょう。皆さま、今年の夏は、ぜひ、『阿波おどり』!『阿波おどり』を味わいに、夏の夜に出掛けてみてくださいね。