5年1組からのトピック


世界の食と平和

 2学期は初めに夏休みに個人で作った食品サンプルを発表しました。給食も始まったので、そのメニューや、バングラデシュの料理の食品サンプルも作ってみようと計画しました。そして全校児童の協力で集まった蝋燭を溶かして食品サンプルを作っていきました。しかしこれがなかなか思うようにいきませんでした。まず蝋がなかなか溶けないことが問題でした。設定温度を高くしたり、熱湯を足したり、ドライヤーで熱を加えたり、あらゆる工夫をしました。蝋を削って細かくすると溶けやすくなることにも気付いて、おろし金で削る作業も続きました。何度か活動を重ねていくごとに、子どもたちもコツをつかんできたようです。豊かな発想力と協力で、デザートやごはん、パスタなどそれらしくできあがってきました。
 バングラデシュの料理は、自分たちの支援先の子どもたちの食べているものだから、まず自分たちで作って食べてみようということになり、ESAの辻さんと一緒に、チャパティとキチュリを作りました。とても楽しく美味しくできました。そして今度はその食品サンプルを、紙粘土と蝋を使って絶賛制作中です。
 また、中高の「バすけっと部」のお姉さんたちからフードバンクの活動にお誘いの声がかかりました。調べ活動で日本の食品ロスについて年間500万トンもの食品が廃棄されることを知った子どもたちはすぐにこの活動に参加したいと申し出ました。全校のご家庭に向けてその趣旨を説明するポスターを作りチラシも配布しました。集まった食品は大きなダンボール7箱にもなりました。中高に運び入れたこれらの食品は、フードドライブの事務所から食べるのに困っている人々に届けられるそうです。この活動でも子どもたちは食の大切さを学びました。
 自分たちの活動資金作りとしてレジンで作った小物や雑貨を販売する準備も進めています。

5年1組からのトピック


世界の食と平和

 初めに子どもたちから出された案としては10個のテーマがありました。「コマ撮り」「寄せ木細工」「黒板アート」「ハンドメイド」「本作り」「プログラミング」「食品サンプル」「万華鏡」「映画・ドラマ編集」「靴」ここから、5人の総合リーダーを中心にプレゼンテーションと話合いを進めていきました。大事にしたことは、「クラス35人が1年かけて みんなで作り上げる 総合にしたい」ということでした。「食品サンプル」「モザイクアート」「本作り」まで絞れましたが、自分の支持するテーマに固執して譲らず。そのとき、「万国博覧会」という新たなテーマが提案されました。「そんな壮大なテーマ、1年かかったってできない!」という反応でしたが、話をよく聴いてみると、自分たちの暮らしている日本やアメリカのような先進国ではなく、もっと発展途上国、たとえば自分たちがしおむすび募金で支援しているインドやバングラデシュなどの経済的には厳しい状況にある国に目を向けて、平和について考えたいということでした。なるほど。「平和」というキーワードで、お互いのテーマを一緒に考えていくことはできないだろうかとみんなが知恵を出し合いました。すると、「食品サンプルを作って表現するにしても、食べ物の大切さを伝えたらいいのではないか。」「カリタスの愛の大切さを伝えたい」「食べることは笑顔になるし、愛に繋がる!」「食について考えて、食品サンプルで表現して平和を伝えたい!」「しおむすびも食品サンプルで表そう!」「モザイクアートでも食事と平和を表せると思う」と次々に意見が出され、最終的に『世界の食と平和』というテーマで取り組んでいくことに決定しました。
 そこから食品サンプル作りにチャレンジしていきながら、世界のあらゆる地域の食について、本やネットで調べています。支援しているインドやバングラデシュの子どもたちの食生活について詳しく知るために、ESAアジア教育支援の会の辻さんからお話を聞きました。また、品川にある『ユニセフハウス』を見学させていただいて、世界の様々な貧困の環境に置かれている子どもたちの現状を教えていただきました。一人ひとりそれぞれが考えたことを新聞の形にしてまとめ、発信しています。
 9月から始まる給食の食品サンプルも作りたいと思っています。自分たちで持ち寄った材料には限りがあったので、全校児童に向けて、お家で使わなくなった蝋や紙粘土などの材料を寄付してほしいと呼びかけると、次々に持ってきてくれました。感謝です。
 地球上どこにいても食事はとても大切なこと、平和に繋がることを伝えていきたいと思っています。