「よろこびあふれる つるしびな」
3学期になり、つるし雛作りがどんどん進むかと思っていたのですが、冬の宿泊活動がありなかなか作業がはかどりません。つるし飾りを1つ作るのに何日もかかるのです。難しい「七宝まり」を真ん中に吊したいと願う子もたくさん出てきました。このペースでは吊すところまでいかない。本当につるし雛が出来るのか。教師も子どもたちも少し慌ててきました。
自分一人で上手に作ってみたいという願いと、最低でも9個吊したいという願いがあり、最終的にはお母さんや友達に教わりながら9個以上のつるし飾りを作っていくことになりました。そこで、学習発表会の2週間前に、保護者の方に学習参加をしてもらい、お手伝いをしてもらいました。すると、一人、また一人とつるし雛が完成してきました。同じつるし飾りを作っているもの同士がコツを伝えあい、助け合うことでペースが上がってきたのです。出来上がった子どもたちの達成感はその笑顔で伝わってきます。
そして、学習発表会当日には、伊豆稲取かと思うほど鮮やかな教室になったのです。どの子も自信をもって1年間の歩みを語り、自分の作ったつるし雛の説明をしていました。
3月2日の金曜日には、再度教室につるし雛を飾りました。この日はクラスのみんなでひな祭りをする予定だったのですが、なんとカリタス幼稚園の園児さんたちとひな祭り交流もすることになったのです。この日のために練習した「ひな祭り」の歌とリコーダー演奏を披露したり、遊んだりして楽しみました。その後、ペアになった園児さんを連れて教室でつるし雛を見せたのです。園児さんたちの目がキラキラと輝いていました。
そして、この日にみんな自分のつるし雛を家に持ち帰りました。3月3日のひな祭りは家族でお祝いをしました。