「うちわ」
6月末の金曜日、とうとう5年2組の総合のテーマが決定しました。7つもあった候補を順に絞っていき、残ったテーマは「食品サンプル」と「うちわ」。“研究しがいのあるテーマがいい”というこだわりと、“形に残るものを作りたい”という願いが合わさり、残った2つでした。
様々な意見が出た中、決め手となったのは実際の作成現場を映した動画。食品サンプルとうちわ、どちらもプロの職人がその腕をふるって作品づくりを伝える手仕事です。それぞれの魅力を語るのに、実際の職人の姿に勝るものはないことを、改めて知ることができました。特に注目が集まったのは、うちわ職人の見事な手さばき。竹を割り、何本にも切り込みを入れて割いた部分を手でバッと広げて骨を作る動き、広げた骨をスルスルと糸で編み固めていく動きに「すごい!」「かっこいい!」「気持ち良さそう〜」と、教室のあちらこちらから歓声が挙がっていました。
その後再び意見交換を行い投票した末、14対23という票差で、5年2組の総合テーマは「うちわ」に決定しました。柄や骨を竹で作るところから、貼る和紙を作るところから自分達で作り、うちわを仕上げることが目標です。また、蚕をうちわの骨に這わせて「シルクうちわ」を作ることにも挑戦していきたいと話しています。
テーマ決定後、まずはうちわの構造を知ろうということで、各々持ち寄ったうちわを観察する時間を取りました。「骨は29本あった!」「大きさによって、本数が違うのかも」「骨なしうちわもあるよ」「柄が丸いのと、平たいのがあるみたい」発見が、好奇心を高めます。2学期からの製作に向けて、竹の種類や調達方法、うちわや和紙の作り方など…調べなくてはならないことはまだまだ山のよう。手を使い、足を使い、研究と準備を進めていきます。