5年1組からのトピック


レッツ手話 ~相手の気持ちを考えよう~

1学期は手話に親しむきっかけとして、「お話を手話で」と取り組みました。5人ずつのグループでそれぞれが選んだお話を手話で表現します。子ども達の吸収力はもの凄く、あっという間に手話での表現が出来るようになりました。大人はそのスピードにはついて行けない感じです。
そして2学期。1学期に自分たちが表現して動画に撮ったものをお互いに見てみました。すると「お話を簡単にし過ぎていて、お話が通じない」ということに気づきます。子ども達は自分たち委馴染み深い話を選んでいたので、頭の中で話の内容がわかっている分簡略化されてもて受け入れていたのでしょうが、改めて考えてみると?
そこで、2学期は「もう少し内容がしっかり伝わる形で」という目標を立てました。担任は「前の話を膨らませたら…」と考えていたのですが、子ども達の願いは別。「新たなお話でやりたい」ということで、そこから再スタートです。お話を膨らませると、5人という人数も手薄になるとなり、9人ずつのグループをつくりました。
う人数も手薄になるとなり、9人ずつのグループをつくりました。
グループ毎に選んだお話は、「ピノキオ」「マッチ売りの少女」「くまのプーさん」「浦島太郎」の4つ。1学期のもののふり返りを生かして「簡単にし過ぎない」と、本文は少し長めになりました。そうするとやはり覚えなくてはいけない手話が増え、「あれ?何だっけ?」と1学期より苦労する様子も見られました。それでも一緒に頑張る仲間と助け合い、少しずつ少しずつお話が流れるように手話を覚えます。
1学期同様、手にしているICT機器を上手に活用します。知りたい言葉を手話でどうやるかを調べたり、お話の背景を画像としてつくったり。さらに、自分たちの姿を撮りながら、流れがぎこちないところは撮り直して編集をするなんていう作業もし始めました。中には、映像としての仕上げに凝りだしたグループもありました。少し、当初の目標とは違う方向に行っている感じもしますが、ゴールが定められていないのが総合のよいところ。子ども達と試行錯誤しながら進んで行っています。
それでも、「そういう障害をもたれた方と直接出会って、何かをしてみたい」という願いは持ち続けているので、3学期は、そういう活動になっていけるよう模索中です。

1年2組からのトピック


だぁいすき!

9月末、まだ名無しだったひつじに名前がつけられました。名前は「ラメ」。ラメのようにキラキラかわいくて、みんなを優しい気持ちにしてほしいという願いをこめています。ひつじとであったときにはまだ動物に対して逃げ腰だった子も、今では散歩のときにも自然となでてあげる姿もあります。うんちのそうじやすのこ洗い、休日当番など、寒い日でも、雨の日でも、「ラメちゃんのためなら」と頑張っています。今ではすっかり、大切な学校生活の一部分として当たり前になっています。立派なラメちゃんのおとうさん、おかあさんになりつつあります。

多摩川たんけんも、二学期に二回行くことができました。冬の雰囲気を感じさせる多摩川からは、すっかり虫の姿もなくなり、冬らしい静かな多摩川でした。二組では、特に基地づくりがブームでした。石を積み上げる班、枝を組み合わせてお家のようにする班、わらをかぶせてテントのように作る班など、道具も使わずに自然のものだけでこれだけ多様なものを作れることにとても驚きます。自然の中で仲間と楽しさを共有することができました。

ほかにも、さつまいもほりやクリスマスマーケットなど、仲間と協力しながら活動する楽しさをたくさん感じています。また、二学期の終わりには来年度入学してくる一年生のためにチューリップの球根を植えました。二年生になる日もだんだんと近づいています。

6年3組からのトピック


映画制作~思っているだけでは始まらない~

2学期はオンライン授業でのスタートとなりました。話し合いの中で子どもたちが一番悩んだことは「全員で一つの映画を作るか、クラスの半数に分かれてそれぞれ映画を作るか」ということでした。皆の願いは「クラスの一人ひとりが夢中になって映画を作ること」です。できれば皆で一つの作品を作りたいけれど、一人一人が暇になることなく力を発揮する活動にしたい…そんな思いが交錯していました。
そのような中で「シナリオセンター」というシナリオ作りの学校の方に映画作りのアドバイスをいただけることになりました。映画制作の工程や役割分担などを教えてくださり、映画制作の流れや活動の方法が見えてきました。
同時に、企画案の検討も始めました。いくつかの案の中から「世界平和計画」という物語を映画化することに決めました。一度は二つに分かれて制作すると考えた子どもたちでしたが、魅力的な物語に出会い、クラス皆で「世界平和計画」の制作に取り組むことに決めました。その他の企画は、予告編として短い映画を作成して上映しようと考えました。
こうして、ようやく「世界平和計画」と「予告編」の制作が始まりました。活動に取りかかると子どもたちは勢いよく動き始めました。すぐに役割が決まりました。
この時、もう一度シナリオセンターの方に出前授業をしていただきました。「世界平和計画」の企画案を読んでいただき、その上でおもしろい映画にするためのコツを教えてくださいました。出だしの描き方、キャラクターの設定の仕方、絵コンテやシナリオの書き方…今まで知らなかった映画作りのコツをたくさん教えていただきました。
それらを生かして、早速キャラクターの性格を考えたり、脚本や絵コンテを描いたりと活動が進んでいきました。一学期の映画制作の経験を活かし、話し合いや意思の疎通を大事にして活動しています。2学期は撮影の途中で終わりました。映画の完成を楽しみにしています。

シナリオセンターのホームページで授業の様子を紹介してくださいました。
※10月1日 シナリオセンターの方との授業の様子
▼「みんなで映画を作るには /カリタス小学校6年生の映画作り」
※10月28日 シナリオセンターの方の出前授業の様子
▼「小学生がショートムービーを作るコツ/カリタス小学校6年生②」

2年2組からのトピック


ありがとう!ホイップ・ココア

9月はオンライン授業だったので、ロイロノートを活用して話し合い、羊毛を「毛糸に紡いで何か作る」「フェルトを作る」という二つの方向で進めることになりました。また、緊急事態宣言中で登校ができない間に、それぞれが家でできることをみんなで考えました。夏休みに糸を紡ぐための道具「スピンドル」を作った子たちがロイロノートに作り方動画や写真を送ってくれたので、それを参考にしながら各々がスピンドルを作ることにしました。

学校が再開してすぐに、ホイップとココアの毛のゴミを取り、専用の洗剤で洗いました。1学期に牧場の毛を洗っているので、驚くほど手際よく進めることができました。

そして、まずは試しに「ミニ羊毛ポシェットを作ろう」と意気込んだものの、動画で観たように思うように出来ず、ポシェットの形にもフェルトにもなりきらず、大失敗をしました。「誰かが助けてくれてどうにかなるだろう」という考えが、ここで打ち砕かれたようです。そこから、「どうしたらいいのか」、「何がいけなかったのか」失敗のポシェットを見ながら、語り合いました。また、疑問に思ったことを調べてきた子の考えを、みんなで聞きました。その聞く姿勢は、各々が次に向かって自分事として真剣に捉えていたことが印象的でした。

そのころ、「羊毛石鹸」を知りミニポシェットと同じような手順でできることもあり、再チャレンジは羊毛石鹸を作ることにしました。すると、「前回、2時間では時間が足りなかったです。調べてみたのは大人の人がやった時間です。私たちは子どもなのでもう少し時間がかかります。それに、こする時間が20分くらいですから、3時間授業時間が欲しいです。」との意見があり、3時間予定を作りました。

当日は、石鹸をくるむことだけで2時間かかりました。何度も何度もやり直して隙間なく羊毛をまきつけました。互いに教え合い、励ましあいながら自分の力で完成させました。見事な頑張りでした。

数日後、3組の子どもたちから「羊毛石鹸の作り方を教えてほしい」という依頼があり、教えるために「羊毛石鹸の作り方」の説明書を書き上げました。それをもとに3組のペアに説明し、羊毛石鹸作りを手伝いました。積み重ねた経験により、3組に教えた時には早いペアでは、20分程で羊毛を均一に石鹸にくるむことでき、全体でも完成まで2時間ですべてが出来上がりました。失敗からの成功体験が子どもたちに自信をもたせたと感じています。

その後は、毛糸を紡ぐ作業をしていました。それを知った5年生のペアクラスのお姉さんが、「先生、この調子では間に合わないかもしれませんよ。」と、自分たちが作ったスピンドルや作品を持ってきて作り方動画を休み時間に作製してくれたので、それを見ながら紡いでみたり、上手な友達に教えてもらったりし始めたところです。

5年2組からのトピック


コマ撮り放送局052

2学期は、コマ撮りの4つの手法「人形・クレイアニメ・パラパラ漫画・特撮」について、グループごとに作品を作ることで学びを深めるところからスタートしました。11月に入り、グループ作品作りで学んだ事を元に、念願のクラスみんなでひとつの作品を撮るということを始めることになりました。ストーリーは、4人の子どもたちが不思議な世界で冒険するというもので、タイトルは『5年2組コマ撮り~力を合わせればなんでもできる~』です。今は、パラパラ漫画で表現するシーンと特撮で表現するシーンの2つを、それぞれが自分の得意なことを生かし手分けをして同時進行で撮影しています。

3学期は、分業ならではの難しさに直面している子どもたちと、どのように進めて行くのかを考えながら、作品を仕上げていく予定です。

4年3組からのトピック


Let’s enjoy 寄木細工

2学期はZoomの授業から始まりました。始めに1学期末にやっと決まったテーマ名について、どんなテーマ名だとみんなの気持ちが一つになるのか話し合いをしました。だんだん絞られてきたテーマ名のキーワードは、「作って学ぼう・心を一つに・Let’s enjoy・みんなで・チャンピオン」です。これらのキーワードを組み合わせてアンケートと意見交換を繰り返して「Let’s enjoy 寄木細工」に決まりました。その後、総合でどんなことをしたのか話し合ううちに、始めは多摩川で木を拾って(流木)きて、それを生かしたからくり箱がつくりたいと考えていました。何度か調べるうちに流木は購入するとお金がかかるし、多摩川から拾ってくると使えるまでの加工が難しいことが分かってきました。以前話し合いをしていたとき、「廃材」という、使われていない木材があることを思い出し、それを学校内で探してみようという話になりました。「そういえば、この前社会の井戸水の見学に行ったときに、小学校の下にたくさん木(木材)が置いてあった!」先日行われた社会の校内見学の時、地下で見かけたとことです。早速みんなで地下へ捜索に行きました。「あれっ!ここに置いてあったはずなのに・・・」以前あった物がなくなっていました。みんなで廃材を見つけようと探すうちに、「学校のことだから、校長先生に聞いてみよう」「この前お話を聞いた、(管財の)森田さんに聞いてみるのは?」という声が出ました。そこで・・・。ここからまた新たな総合の展開がスタートしました。

3年3組からのトピック


学んで歩んでみつろうラップ

9月はオンライン授業。本格的なスタートは9月終わり頃からでした。
いよいよ本格的に取り組んでいくときに、どう進めていきたいか話し合うと、「材料は買わず、自然のものを、自分たちの手で手に入れたい」という気持ちが見えてきました。

大きく分けると、みつろうラップは[①布を草木染めする→②みつろうをアイロンで溶かして布にコーティングする]という2つの工程で出来上がります。調べ活動をしていくうち、「蜂の活動がそろそろ終わるらしい…」という情報が入ってきました。取り組むのは、②から!「よし、みつろうをとろう!」

「学校近くの稲城市に養蜂場があるんだって!」
子どもたちのこんな声と行動力から、養蜂場を見学するという運びになりました。蜂の巣を見させていただいたり、そこからみつろうをとらせていただいたり…お化けのような姿になり、ハウスに入ります。初めてミツバチを間近で見て…怖いと言っていた子が最後には「ミツバチ、かわいい!」とにっこり。多摩養蜂園の塩原さんは、後日、本校にご来校くださり、みつろうの精製にもご協力くださいました。自分たちの手で、念願のみつろうを…ゲット!『人との出会いから学ぶ』機会。かけがえのない学びです。

次は、①の草木染め!材料は買うのではなく、たまねぎの皮やコーヒーの余った粉等を持参し、『環境に優しいみつろうラップづくり』に努めました。

いよいよ、みつろうつけ!と思いきや、手に入れた黄色いみつろうをつけると、布も、黄色くなる…。当たり前のことですが、黄色くなる…。せっかく染めたきれいな色が台無しになってしまう…。1学期のおためし活動で使用したみつろうは、Amazonで購入した白いものだったしな…。

最後に大きな壁がやってきました。そこは子どもたち、すぐに方法を調べました。自由研究では「そこまで白くできず…」。紫外線に当てるとよいらしい、そしたら太陽に当てよう!でも冬の太陽じゃ半年かかるらしい…。紫外線と言えばUVライトっていうのがお家にある!冬休みは、自宅にUVライトを持っているという人で手分けして持ち帰り、ライトに当てたり、外で日光に当てたりして、できることをやっていくことになりました。

子どもたちの共通の願いは「早くみつろうラップとして仕上げたい」!大きな壁はありますが、37名で精一杯頑張っていきます!

1年1組からのトピック


「だぁいすき!」

9月になり子どもたちと羊さんとの日々が流れ出しました。1組の羊さんはアンと命名されました。アンは仏語の「1」・・・ 1年1組のみんなに囲まれて安心して暮らしてほしいという願いがあります。小屋の中のお掃除、散歩、休日当番も力を合わせて一生懸命にします。時には失敗するときもアンの動きが思い通りにならないこともありますが仲間と協力しながら頑張りました。

アンの眼を写生する、お話しする、身近な人に説明をする文章を書く、遊ぶ、散歩をしながら糞の回収をする・・・ それらのいとなみを共有しながらクラスの関係が築かれつつあります。アンがクラスの一員として大切な存在になった2学期でした。

また秋祭りに代わるクリスマスマーケットを1年生みんなで楽しみました。親子遠足に出かけて木の実を拾い、オーナメントや写真立てゲームコーナーなどを手作りで制作し小さな力が集まると大きな喜びを分かち合うことができることを知りました。

栽培活動ではタマネギの苗を植え、サツマイモを収穫し、植木鉢にチューリップの球根を植えました。2年生になる日につながる活動も増え、気持ちは新年度にも向きつつあります。

更には多摩川にも探検に出かけました。秋から冬にかけての季節の変化を活動に没頭しながら肌で感じています。沼の生きものを捕まえ、基地づくり、木登り、草滑りなどを経験するなかで五感を駆使しています。いつの日かアンと探検に出かけることがみんなの夢です。

5年3組からのトピック


SDGsを広げよう~生き物が住みやすい多摩川を~

11月の4回目の多摩川ごみ拾いのときから、学校内の先生方にも「一緒にごみ拾いをしませんか。」と呼びかけて、一人でも多くの人に私たちのSDGsの活動のことを伝えよう、広げようとしてきました。先生方からは「身近でSDGsのできることを考えるきっかけになった。」とか「家族に伝えて広めたい。」等の感想をもらいました。誘ってみてよかったなあと実感できたので、5回目のときにも声かけを続けました。
また、5回目はこれまでの場所よりも少し下流に移動して、ごみを探しました。河川敷の土の中にはたくさんのマイクロプラスティックを見つけました。お弁当のからのプラごみの多さにも驚きました。
3学期は、さらにどう広げ、深めていけるのか、みんなで考えながら進めます。

4年2組からのトピック


愛がいっぱい!カリタスパンフレット

2学期は取材・話し合い・ページ作りを重ねてきました。

取材…新しく入ってくるカリタス生はどのようなことを知りたいのか。そのヒントは現1年生に話を聞くことで得られるのではないかと考えました。各グループが担当ページに分かれて、テーマごとに1年生にインタビューをし、生の声を集めました。他にも、グループによって、校長先生やコパン、クラスメイトにもインタビューをしました。校長先生から「あなたたちにしか作れないものを作ってね。そして子どもの言葉を大事にしてね」という言葉は、これからのページ作りの一つの指針になります。

話し合い…ページを作るに当たって、「どのようなレイアウトにするのか」「ページごとの統一感を出すために工夫できることは何か」を話し合ってきました。ちょうど国語でメリット・デメリットに分けて考える学習をしたので、分析的に話し合うことができました。また、1学期に、テーマ決めの話し合いを十分経験しているので、クラスの中に何となく「このあたりが決め所/落とし所だな」というものが感じられるようになっています。ロイロノートの投票機能も使いながら決めています。

ページ作り…この総合の目標は「新しく入るカリタス生にとって読みやすく分かりやすい、楽しい学校パンフレットを作ること」です。ページレイアウトの話し合いの過程でも、どのようなレイアウトが読みたくなるか、読みやすくなるかを(上記のインタビューとは別途で)1年生にインタビューをして決めました。「読む人にとってどうなのか」という読み手意識が育っていくように思います。いまはiPadの描画アプリを使ってのページ作りの最中です。写真・言葉・見やすさなど、クラスで推敲・校正を重ねながらよいものを作っていけるとよいです。