「未定」
4月、5年生での総合活動がスタートしました。まず、クラスの中から総合係を決め、いよいよスタートです。
どんな総合をやりたいのか、クラスで話し合いが始まりました。「食べ物関係」「カフェ」「ロボット」「秘密基地」などの総合のテーマが出されました。ここで、クラスとしてどうやってテーマを決めていくのかを話し合うのも総合の大切な過程です。多数決を取ってみたり、図書室で調べて発表してみたり、話し合いを進めていきました。そうした中で、出てきたテーマの一つに「スライム」があります。
「スライム」は子どもたちにとってとても楽しいもので、総合の時間になると多くの子どもたちが「スライム作り」を楽しむようになりました。しかし、スライムには楽しいあまり、なかなか「やめられない」誘惑があります。没頭することは大切ですが、メリハリが無さすぎるのもいけません。そこで、担任から「メリハリがつけられないならテーマとして無くす」とういうことを伝えました。すると、子どもたちから「わたしたちの総合のテーマは先生には無くせない!」という言葉がありました。総合は失敗しても成功しても自分たちの力で追究していくもの。一番大切なことを意識できていることにとても嬉しく思いました。しかし、担任として安全性や授業への影響などを考えてできないこともあります。それも含めて「そこからどうするのか」が総合です。様々な場面で「スライムを触らない」というルールの意見を出す子たちを見ていて、素晴らしい姿勢だと感じました。
総合の話し合いが進められていくと、新しいテーマが出されたり、多数決で無くしたりしながらもなかなかテーマが絞り切れません。話し合いも煮詰まってきました。「何を極めるのか」ということが絞り切れず、話し合いが進まない場面も目立つようになってきました。話し合いがうまく進まない中で、「体験みたいにやってみて決めるのは?」という意見が出され、取り組むことに。いざ、取り組み始めると、どのテーマも楽しそうに時間があればあるだけ活動に取り組んでいます。
テーマを絞り切ることはできませんでしたが、「焦って決めないほうがいい」という自分たちの「考え」があって進めていることもさすが5年生だと感じます。実際にやってみるという活動を通して、テーマの深みも増してきた今、テーマ決めへの道も開きつつあるように感じます。