2年3組からのトピック


「さい後の一年 あかね・ゆき・きらら」

紡いだ糸から
手作りのスピンドルで 一生懸命糸を紡いだ子どもたち。その糸で何を作りたいのかを一人ひとり考えました。冬休みにダンボール織機の作り方やその織り方を調べてきた子が、みんなに教えてくれました。「私は家族全員分のコースターを作りたいんだ」「私はマフラーがいい」「ぼくはバッグにしようかな」この織り方だけでなく、指編みやリリアン編みなどで作品作りに取り組む子も出てきました。「学習発表会までに作り上げたい!」子どもたちの目標ができました。糸を紡ぐことやその糸で織ったり編んだりして作品を作る過程は、子どもたちの試行錯誤の連続です。子どもたちは失敗を恐れず対処法を考え、諦めず粘り強く取り組みました。

学習発表会
2月17・18日は学習発表会でした。今年はコロナ禍ということもあり、保護者に向けてオンラインで発表することになりました。今まで歩んできた活動の歩みをグループ毎に一生懸命伝えました。この日を目標にして作った作品も見て頂きました。

ヤギのあかねが赤ちゃんを産んだよ
3月9日 待ちに待ったこの日がやってきました。予定日は3月10日でしたが、1日早く出産したのです。この日、朝の動物当番だった子があかねの部屋に赤ちゃんが誕生していることに気づきました。駆けつけると、すでに真っ白で元気そうな2頭の子ヤギと、まだ羊膜がついて立ち上がれない子ヤギ1頭がいたのです。この子は寒さで震えていました。今さっき、生まれたばかりということがわかります。「立ち上がれない子はお乳を飲めたのかな・・・」皆心配そうに見ていました。福田牧場に電話すると、とにかくあかねのお乳を飲ませてと言われたので、抱いて子ヤギの口をあかねの乳に近づけました。はじめは口を開かなかったのですが、ようやく吸い付き飲み始めました。一番痩せていて立ち上がるのに時間はかかりましたが、少しずつ歩き始めました。日一日と生長する3頭の子ヤギ・・・。そのあまりの可愛さに子どもたちはメロメロです。
命の誕生は、子どもたちに大きな感動を与えてくれました。
「あかね じんつうものりこえて3頭もよくうんだね。大好き」
  「あかね よくがんばったね。ありがとう」
 出産したヤギのあかねに対しても、感謝の気持ちを伝えていました。

2年2組からのトピック


「ゆき・きららの毛で ゆき・きらら・あかね・クリームを作ろう!!」

3学期が始まりました。何だか毛の色がクリーム色(黄色い)のはなぜだろう?と思いながらゆきの毛ときららの毛を洗いました。そのうちクラスの友だちがスピンドルを作って持ってきました。今まで『糸』が気になっていた子どもたちは、紡ぐ様子に釘付けです!!その後みんなでスピンドルを作り、糸紡ぎをしました。そのうち紡いだ糸を巻いた糸巻きがだんだんヒツジに見えてきて・・・。それを生かしてヒツジ・ヤギの人形を作り、図工で作った「あつまれカリタスの森」の建物に飾りました。自分も作ってみんなでお互いの家を行き来して楽しみました。
また休み時間にオープンスペースで取り組んでいた「羊毛ボール」これを使ってマスコット(ヒツジ・ヤギ)が作れるとわかり、みんなで挑戦しました。出来上がった羊毛ボールと1年生の時に作ったそれ木のリースを組み合わせ、その中にヒツジやヤギの詩を飾ると・・・、あらら素敵な飾りができあがりました。そこでこれも学習発表会で飾ることにしました。その後ニードルを使ってゆき・きらら・あかね・クリームを作りました。
あかねは3頭のかわいい子ヤギを産んで、数日後に牧場へ元気に帰りました。
ありがとう あゆき・きらら・あかね!!!

2年1組からのトピック


「みんなと愛でむすばれているよ。きらら・ゆき・あかね・クリーム」

◆きららとゆきの毛で思い出の作品を作ろう
きららとゆきの毛を洗い終わった子どもたちは、「きららとゆきの思い出を残すために作品を作りたい」と願いました。そこで話し合い、「きららとゆきの人形」と「毛糸を使った作品」を作ることになりました。
きららとゆきの人形は、モールに羊毛をまきつけニードルで仕上げました。初めて使うニードルを慎重に使いました。なかなか難しい作業でしたが、かわいいミニきらら・ゆきができました。そして、一人ひとりが「ミニ牧場」を作り、その中にミニきらら・ゆき・あかねを置きました。
次に、羊毛をスピンドルで紡ぎ、毛糸にしました。3組の友だちに教えてもらって一足先に活動を始めていた人たちが、紡ぎ方やこつを伝え、みんなで紡ぎました。スピンドルを回して、羊毛を伸ばして、という作業はなかなか難しいようでしたが、友だちと協力しながら練習するうちに長く紡げるようになりました。その毛糸を織機で編んだり、ゴットアイを作ったりしました。きらら、ゆきとの思い出が詰まった作品となりました。

◆あかねの赤ちゃん誕生!!
3学期になり、ヤギのあかねのおなかが大きくなりました。「あかねのおなかをさわったら動いたよ!」という人もいました。予定日が近づいた3月9日、その日は1組が多摩川探検に出かける日でした。朝一番に動物小屋に行った子どもたちが「あかねが赤ちゃんを産んだ!!!」と知らせてくれました。大急ぎで小屋に向かうと、そこには、3頭の赤ちゃんが生まれていました。2頭は毛が乾き、立っていたのですが、最後に生まれたらしい1頭は、小さくてまだ毛も濡れていました。まだしっかり立ち上がっていません。牧場の方に教えてもらって、体を拭き、お乳を飲ませました。子どもたちは、3頭目の赤ちゃんをとても心配しましたが、3頭とも日に日に元気に成長しました。
子どもたちは、かわいい赤ちゃんたちを、とろけるような顔をして幸せそうに抱っこしました。「あかね、よくがんばったね」と声をかける人もいました。
きらら・ゆき・あかねと3頭の赤ちゃん、たくさんの楽しく幸せな時間をありがとう。

1年3組からのトピック


「だいすき」

学習発表会に向けての準備が、1月から着々と始まりました。今年はオンラインでの開催でしたが、初めて学習発表会を経験する子どもたちはワクワクドキドキの塊でした。やりたいことを出し合うと大きく4つに分けられ、①ともこ劇場、②ミニチュア、③多摩川作り、④冬祭りが挙げられました。①「ともこ劇場」は2学期にミニ秋祭りで行ったペープサートの劇です。4つのグループに分かれて活動しました。早くできたグループの劇を見て、人形や声の大きさを確認し、注意されたところを直してビデオに撮り、映像を配信しました。②「ミニチュア」は動物3頭と行きたい世界を作り上げる活動です。動物と自分は紙粘土で作りました。ダンボールを切り、空き箱を重ねて、海や草原を作りました。③「多摩川」は探検で見つけた虫や魚をクラフト紙で作り、拾ってきた石に絵を描きました。ビニールシートを敷いて、その上にスズランテープで水の流れを出しました。④「冬祭り」は、秋祭り、ミニ秋祭りで行ったお店の再現です。スノードーム・ネックレス・くちばしマスクを作り、電車は秋祭りのものを並べ線路も描きました。作品作りで頑張ったことを、一人ひとりがオンラインで紹介、発表しました。後日、1年生同士で作品の紹介をし、伝え合い、学び合いもできました。

1年2組からのトピック


「だいすき」

ホイップ、ココア、メルルとの暮らしは子どもたちの生活の一部になってきました。
深まる絆は子どもたちの作品にも映し出されていきます。
指絵の具で動物の姿を表現した際は、画用紙の中央から腕を回転させ命の塊がうねりのように広がっていきました。指の動きの大きさが三頭への思いの深さなのでしょう。
また、先学期から話題になっていた動物たちを寒さから守るための具体的な動きに転じたのです。杉の板に羊や山羊の絵や表札を表現して小屋の周りのフェンスに吊しました。
動物はいったん牧場へお返ししました。牧場主の福田さんにお願いをして快諾を得たのです。春の再会を首を長くして待っているのでしょう。
極寒の庭を吹き抜ける北風を防ぎたいという願いはゆっくりと形になっていたのです。
3学期は学習発表会があり、自分の言葉で今までの足跡を語りました。
川の探検にも出かけて、春の足音を肌で感じることができた学年末でした。
子どもたちは4月に上級生の仲間入りをします。

1年1組からのトピック


「だいすき」

1月、それぞれの冬休みの過ごし方を話していたところ、「すごろく」で遊んだ、という話が出ました。すごろくで遊んだことのない子どもたちがいたので、せっかくなら自分たちで作ったもので遊びたい!という思いを持ちました。名前は「1組すごろく」。楽しいすごろくにするため、まずは自分たちで好きなテーマでお試しすごろくを作りました。いよいよ1組すごろくを作ります。1年間の1組の思い出をすごろくのマスに書くことにしました。グループで話しながら1年間の出来事を振り返りました。「学習発表会で飾りたい」という思いを持ち、みんなが遊んでくれるくらい大きなすごろくを作ることにしました。模造紙を何枚も貼り合わせ、出来事が書かれたマスを貼ります。隙間には川を描いたり、立体的な橋をかけたりしました。遊ぶためのコマも紙粘土で作りました。自分の形や一緒に暮らしている3頭の動物など、思い思いに作りました。学習発表会ではたくさんの上級生や友だちが遊んでくれました。

6年3組からのトピック


「モザイクアート」

友だちの作品から、モザイクアートで「立体感」と「色の工夫」をしたい、そして「社会に向けてメッセージ性のある作品を作りたい」という希望をもって総合を進めることにしました。
4人の総合委員さんを中心に、印刷物の色の出し方を顕微鏡で調べたり、丸シールを使って作品を作ったりと活動を中心に進めました。途中、丸シールアートに魅せられる子が続出しましたが、校長からの「ただ丸シールを買って貼るだけの総合でいいの?」というアドバイスを受けて、材料から自分たちで作るのが総合だと気づくことができました。
目標であるメッセージ性のある大きな作品を作りために、もう一度「モザイクアートとは何か」「モザイクアートの美しさとは」「自分たちの作品で工夫できること」などを皆で調べました。その中で、モザイコとしてペットボトルのキャップや石、ビーズなどのアイデアも出ましたが、トイレットペーパーの芯を広げて色付けをし、1㎝角に切ったらよいのではないかと、この冬休みにトイレットペーパーを各家庭で集めることにしました。
また、コロナはひとまず置いておいて、自分たちが考える社会の問題点を全員がロイロに提出し、それについて発表しました。そのうちのSさんは、気象庁からの気温の変化のグラフと、地球温暖化による海水面上昇の範囲の地図を示しながら、自分たちの生活が脅かされていることを力説しました。また、Mさんは、自分の家でも行っている保護犬の世話の話と殺処分の現状について報告していました。
そうした社会の問題点をまとめていくと、今話題になっているSDGsに行き着くのではないかと気づき始めました。そこで改めてSDGsについて調べてみると、確かにそうです。そこで、3学期に向けてSDGsの17個の目標のうちの一番伝えたいことを4人グループでモザイク画に表現してみました。
3学期はこの作品の振り返りといよいよ目標であった大きな作品の構想、実践に入っていきます。

6年2組からのトピック


「見立ての世界」

ミニチュア作家の田中達也さんの作品のように、身近にある文房具や生活用品を別のものに見立てながら、ミニチュアの街を作っています。田中さんの作品には、「えー、これがこんなものに置き換えられるのか?!」と驚いたり、「なるほどねえ。」と感心したりで、その発想の豊かさ、視点のユニークさに本当に驚かされます。私たちもそのような作品を目指して、想像力を豊かに働かせて見立てようと努めていますが、これがなかなか難しい……。
しかし、「見立て」がないと、ただの工作になってしまうので、やはりそこは6年生らしく難しいことはやりがいがあると考えて、みんなで持ち寄った材料や100均ショップの素材とにらめっこしながら、アイディアを出し合って取り組んでいます。
また、細かい作業はとても時間がかかり、思うようにははかどらないことも悩みの種です。
今年は新型コロナウィルス感染拡大のため、どこにも行けずにステイホームを余儀なくされた私たちですが、こんな所に行きたいな、こんなところで遊びたいという思いを、せめてミニチュアの世界で叶えられるように、見てくださる方が楽しめるような街作りをめざして3学期も励みます。

6年1組からのトピック


「It’s a small CARITAS」

1学期末、最後のオンライン授業で決まったテーマが「ミニチュアで伝えよう 私たちのカリタス」。のちに「It’s a small CARITAS」と名前を変えます。1学期、オンラインで会えない日が続いて、“当たり前”の尊さを知りました。『これまでみんなで過ごしてきたカリタス小学校での思い出をミニチュアで表し、さらに動画をコマドリで撮影して編集して、カリタスのホームページに載せたい。多くの方にカリタス小学校での思い出を、魅力を伝えたい!』という夢を描いて、6年1組の総合が幕を開けました。

「もう終わり?」
こだわりの作品にしたいわけです。制作に熱中すると、時間の過ぎるのが早いこと早いこと。時間との勝負でもありました。
ミニチュアを本物のようにリアルに作るには、実物をよく見るところから始まります。散り散りに校内を歩いては、目的の場所で写真を撮り、ミニチュア作りに役立てます。これまでミニチュア作りの舞台としてきたのは、[教室・宗教室・オープンスペース・イチョウ並木・羊小屋・グラウンド・運動会・秋祭り・多摩川探検]…多摩川班は、実物を目で見ようと、多摩川まで出かけたこともありました。羊小屋班では、2年生のときにここちゃんの毛で作った宝物“ここちゃん人形”を登場させました。舞台となるのは、カリタスの特徴がよく分かる場所。自分たちの思い出をたくさんつくってくれた場面たちなのです。

そして、動画作り。iPadにアプリが入るまでは、できる人が家で自主制作という流れ。061の映像クリエイターのみなさんによる個性豊かな作品が、ロイロノートにアップされては味わい、味わってはまたつくり…の繰り返しでした。また、「総合係」の活躍も忘れてはなりません。授業の司会進行に加え、貴重な休み時間に話し合ったり、(副)校長先生のところへHP掲載の依頼へいったりアプリインストールの交渉をしたり…。

2学期は、総合係を中心に話し合って検討してきたこともたくさんありました。最後に話し合ったのは「著作権問題」。
「それなら、カリタスのオリジナル曲を自分たちで演奏したらどうですか?」との呼びかけから話が一気に前進。「ピアノ演奏できる人?」「いっぱいいるじゃん!」「ハーモニカももってるよ」「Aちゃんはギターも弾けるよ!」「あ、そしたらBちゃんも!」「Cくんはいっそのこと無邪気に歌ったら?」「フルートにチェロに謎の楽器もある!」…と話は尽きません。やりたいこと、山積み。夢、山積み。課題も山積み…?

2学期、学校に来られたことに感謝をしたいと思います。6年間の総決算を、残る2ヶ月の総合に込めていきます。みなさんへ、私たちが、カリタス小学校の魅力を、お届けします!公開日まで…もうしばらく、お待ちくださいませ。

5年3組からのトピック


「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」

 このコロナウイルスによる感染症が広がる中、カリタス小学校では、7月末までの1学期の間は、オンラインによる授業が展開されました。画面越しにお互いに顔を合わせながらの日々。今までに経験したことのないことがたくさんでしたが、子ども達の対応能力の高さには驚かされました。
総合も、例年であれば教室で顔を付き合わせて「これがいい」「あれがいい」と話し合い、徐々にテーマを絞っていき決まります。話し合いの日が近づくと、教室のあちらこちらで同じテーマを推す子ども達が集まり、相談や準備を進めている姿が目に入りました。でも、今年はそれが難しそうです。いったいどう進んでいくのか…。
 ところが、想像していた以上に子ども達はそんな中でも話を進めていく力がありました。
画面に顔を並べ、お互いに考えていることを出し合います。また、オンラインで進める手段として得たものを駆使して、今まで以上に資料の提供やプレゼンの仕方に工夫がなされたような気がします。共有の画面には、いつでもお互いのものが見合える環境もあり、それを見合いながら高め合っていたような気がします。
 そんな経過を経て、決まったテーマが「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」。最初は「とび出す絵本」だったのですが、敢えて「しかけ絵本」になりました。そこにはテーマについて話し合っていたときに「モザイク」というのがあったので、「それも生かそう」という子ども達の思いがあります。
 1学期の末にテーマが決まっていたので、夏休みに自分なりに作ってみた子どもがたくさんいます。実際にやってみたり、調べてみるといろいろな「しかけ」があります。2学期はそれらをお互いに発表し、そして全員が何らかの「しかけ」を生かした1ページを作ってみるとことから始まりました。
その後、いよいよ本格的に絵本づくり開始。5人1チームとなり、既存のお話、創作話を自分たちで選んで、1冊の絵本づくりに取り組みました。各チーム、メンバーの構成によって進め方や役割分担が違いましたが、多くのチームでは文章、作画、しかけ、装飾などの役割分担をしていたようです。取り組んでいる様子を見て回っていると、「この子、こういうことが上手だったんだ」「こういうところ一生懸命考えるんだ」と、普段の教科学習とはまた違う1人ひとりの姿が見られ、驚きや感心がたくさんありました。
「2学期末までに今の作品は完成させよう」という目標を定めていたので、終業式の日も必死に仕上げに取り組んでいるチームもありました。