5年1組からのトピック


「漬け物」

4月、今までにどんなテーマで活動してきたかを振り返り、テーマごとに分類してみました。「社会」の分野についてはあまり触れていないことがわかり、それに関連するテーマはどうかと子どもたちと模索してきました。幾つか提案されたテーマは、6月になって『食品ロス』『おつけもの』『多摩川の生き物』に絞られました。
『食品ロス』(→6月26日テーマの希望者がいなくなりました
『漬け物』神奈川県産の三浦大根などの野菜で、漬け物を作りたい。大根、ニンジ  ン、カブ、キュウリなどは定番だが、オリジナルの漬け物を考えたい。他の県の漬け物を調べてみたい。
『多摩川の生き物』 魚など外来種が増えているという。多摩川でも調べてみたい。生き物を保護し、増やして逃がす。
「話し合いばかりでも埒があかないから、テーマごとに活動し合って報告したらいい」という意見に皆が賛成しました。『漬け物』グループは、味噌漬け、塩漬け、ぬか漬けに挑戦し、『多摩川の生き物』グループの子たちは本などの資料で調べました。7月。全員で二つのテーマで活動してみることにしました。3日多摩川に全員で行って生き物探しを行いました。久しぶりに多摩川での活動の楽しさを味わいました。その二日後「漬け物」も全員で挑戦しました。「塩はどのくらいの量を入れていいのかな・・・」「ぬかの量を量りたいけど、秤が小さいよ」意外に悩みながら、夢中になって活動していました。さて、テーマはどうやって決めるかを話し合ったとき、多数決では決めたくないという子がいました。「それぞれのテーマの良さを出し合って、その良さの多い方で決めたら」と提案しました。テーマの活動の広がりを確認する意味で全員が一人ずつ自分がやりたいテーマの良さを訴えました。そして、最終的にどちらのテーマがよいか投票しました。多摩川(11票)、漬け物(21票)どちらもいい(4票)で、「漬け物」をやることを皆が受け入れました。

4年3組からのトピック


「未定」

4月には、昨年度までの総合を思い出すことから総合をスタートしました。

①次に各自やりたいな、いいなと思っていることやテーマを付箋に書いていつでも提案できるようにしました。すると、次々と18テーマが出されました。

②しばらくして、その中からテーマとして提案したいものを聞いて…詳しいことを質問したり答えたり…話し合いをしました。

③さらにまたその中から1年間の活動も考えてみて、数人でポスターに書いて提案。

④ポスターを書いて提案したテーマとなくしてしまうのはもったいないと意見が出たテーマと担任が提案したテーマで合計14テーマ。

⑤7月5日には、ひとり三票で投票して、そこから7テーマにしぼりました。

⑥その後、7テーマのいいところ、心配な点を話し合っていきました。
紙ひこうき・紙・あめ・アロマオイル・ボトルシップ・砂絵・けん玉の7テーマからまずは紙ひこうき・砂絵・あめの3テーマにしぼり…そこから砂絵とあめになって…わずかな差でみんなの希望はあめが多かったのですが…。

今まであめは高学年でたびたび提案されるテーマでしたが、熱さの問題で出来ないとあきらめてきたこと…家庭科室を使う授業がまだ始まっていないので、調理道具や教室を衛生的に準備することや片付けをきちんとすることに不安があること…水、水飴、砂糖をぐらぐら煮立てて、それを手早く広げて形作ることが安全面を考えると4年生にできるのか…、あめというテーマでやっていけるか決断することがとても難しいのです。

そこで、どちらも一度おためしをしてから決断してはどうか…という提案を担任からしました。夏休み中は両方を調べてみて、おためしの計画を子どもたちを中心に立てていきたいと思っています。二学期はお試しからスタートにしたいと思います。

4年2組からのトピック


「ライオンキング」

4月、昨年度までの総合では、どのようなことに取り組んだのか、お互いに紹介しました。

次に、今年度の総合をどのように取り組みたいか意見を出し合いました。「楽しいだけじゃなくて、学びのあるものにしたい」「話し合いでは、友達の意見のよいところも認めて聞きたい」「いつもあまり話さない友達とも協力したい」など、テーマや取り組みについての意見を交換しました。

5月、やってみたいなと思っているテーマを付箋に書き発表しました。33のテーマが出たので、似ているものを分類し、整理しました。6月、それぞれのテーマのなかで心配なことを話し合い、世界遺産、飴細工、日本の遊び、劇、動物、バルーンアート、スライムの7つのテーマにしぼられました。この時点では、クラスで流行していたけん玉に取り組みたい子が多かったのですが……。休校後、「みんながいないとできないことをしたい」ということから劇に取り組みたい子が増えてきました。その後、ひとり3票で投票したところ、日本の遊びと劇にしぼられ、それぞれに決まったら具体的にどのような活動をするのか話し合いました。日本の遊びは、クラスでも流行しているけん玉、百人一首、劇では今だからこそいのちについて考えるライオンキングに取り組みたいという意見がでました。7月、一人1票で投票したところ、ライオンキングに取り組みたいという意見がわずかに多かったのでそちらに取り組むことに決定しました。

夏休み前には、本・映画・ミュージカルを見て話の中でお気に入りの場面や台詞、歌を見つけてこよう、実際の動物を見て動きや声を研究してこよう、舞台や衣装作りに役立ちそうな工作に取り組んでみよう、演技の練習に役立つ体操や発声練習に取り組んでみようという話し合いで終わりました。9月には物語のどの部分に焦点を当てて表現していくか話し合うことからスタートしたいと思います。

4年1組からのトピック


「劇かミュージカル」

5月中旬、国語の「白いぼうし」を学習している時に、「劇のようにしながら読んでみたい」という声が挙がりました。すぐに、皆がその楽しさの虜になりました。
そして「1組劇場」と命名された寸劇を何度かやっているうちに、全員でやってみたいという想いを持ち始めました。それならば、「場面ごとに担当を決めて、全員が一度は舞台に乗ろう!」とKさんが提案し、数回練習を重ねました。ほとんどの子はナレーターですが、台詞がなく演技だけの子も必要になりました。
しかし、録画をした自分たちの作品を見てみると・・・声が小さくて聞き取れません。大きな声を出さないと全く興ざめしてしまうことに気付きました。すると、次の練習では体育館の端に立って舞台上の子の声が聞こえるかを調べる子どもたちの姿が見られました。
自信を持って迎えた第2回の発表では、自分の担当の文章を覚えていなかったり、間が悪かったりして、またも作品の良さを伝えきれませんでした。そこで、より良い劇にするにはどうしたら良いかを出し合いました。その中から、すぐにできることは何かを考えたところ、自分の担当する文章をしっかりと暗唱する事でした。
6月25日、全員が場面ごとに舞台に腰掛け、真っ直ぐに前を見ながら自分の台詞を言う発表会をしました。繋がった全員の発表を見た子どもたちからは、拍手が起こりました。大きな声で堂々と発表していたからです。
7月に入り、そろそろ総合のテーマが決まったクラスが増えてきました。1組もそろそろ決めなくてはいけません。大半の子が「劇をやりたい」と言っていましたが、数名は違う候補を挙げました。けれども数日すると、「やっぱりみんなで取り組みたいから劇でいいよ」と言ってくれました。ある日、Mさんが「アニーをやってみたい」と提案しました。つまりミュージカルです。でもほとんどの子が、一人で歌って踊ることには躊躇しました。夏休み直前、インターネットで自分たちと同じように「白いぼうし」を舞台で発表している4年生を見つけました。さらに他の学校の2年生が「スイミー」をみんなで群読したり、歌ったりしている動画を見つけました。一人で歌うのははずかしいけれど、みんなでなら楽しそう。「劇」「ミュージカル」に拘らずに自分たちの発表の仕方を2学期以降に見つけていこうということになりました。この夏休み、本物の劇やミュージカルを見たり、読書をしたりして、自分たちがやりたい演目を見つけられたらいいな、と思っています。

3年3組からのトピック

「かげ絵人形げき(仮)」

初めてクラス替えを経験した3年生。まずはこれまで各クラスで取り組んできた総合について発表し合いました。元1組は「ひかりの出産と遊び場作り」、元2組は「クローバーの毛染め」、元3組は「とわの出産とマリオネット作り」など、それぞれ生き生きと発表する姿が見られました。そして、今年度取り組んでみたいテーマを考えました。「かげ絵」「豆腐作り」「手もみ茶」「ドライフラワー」「ミニチュアの世界」など、どれをとっても1年間研究するのにふさわしいテーマばかりです。話し合いや投票を重ねて、「かげ絵」が一番人気あることが分かりましたが、あと一歩が踏み出せない人も数人いました。そこで「かげ絵」と次に人気があった「豆腐作り」の2つを体験しようということになりました。まずは、かげ絵体験です。人形を作ってスクリーンに映します。簡単だと思っていた人形作りでしたが、カッターで切り抜いたり、セロハンを貼ったりするのは技術的に難しいことが分かりました。また、スクリーンに映してみると、のっぺらぼうのおばけになってしまうなど、どこを黒くして、どこを白く切り抜くのか、人形をデザインするのは難しかったです。この体験がきっかけとなり、「豆腐作り」体験をやらずして、全員一致でテーマが「かげ絵」に決まりました。その後はグループごとに「ストーリーと背景を加えて、劇発表をして1学期を終えました。2学期は、もっと本格的なかげ絵人形劇をしたいと、みんな意気込んでいます。

3年2組からのトピック

「草木染め(仮)」

4月、クラス替えがあった後の緊張した空気を感じました。そこで、それぞれのクラスが今までどんな総合活動をしてきたのかを発表することにしました。すると、自分たちがやってきたことは、多摩川たんけんや野菜作りを通して自然や命を大切にしてきたことに気付き、今までやってきたことを生かして3年生の総合も自然や命にかかわっていきたいというみんなの想いが一つになりました。そこから、学年目標の「心のとびらを」や、みんなで考えたクラス便りのテーマである「心をひとつに」から、「みんなで力を合わせて何かを作りたい。」という声が上がりました。この声に、全員が賛同しました。具体的には、劇・料理・押し花・うちわ作り・籠作り・染め物の意見が出されました。子どもたちは、時折「自然・命」「みんなで力を合わせて」という芯となるところに返りながら、互いに指名し合って議論をしていきました。すると、毎日のように興味を持ったテーマについて調べてきて、それを発表させて欲しいという子がでてきました。朝や帰りの時間や、昼食の時間に発表できる時間を作っていきしました。同時に、調べた物や持って来た物を掲示するコーナーを教室の中に設置しました。
最終的に残ったのは、「染める」と「編む」でした。「染める」に関しては、2年生の時に羊の毛を染めたことがあるクラスがあり、それを見て「やってみたかった。」という子や「さらにもっといろいろ試してみたい。」という想いを持っていた子たちが多くいました。けれども、「多摩川に行くと多くの蔓があるから、染料で使った葉や花の残りの蔓で籠を編んだら蔓も無駄にならずに生かせる。」という、意見にも多くの子が共感し、「染めて編む」にテーマがほぼ決まりだしました。この話し合いの次の日の日記に「染めることや編むことの発表を聞いていてどちらも楽しそうだけれど、どちらも色々な方法があるから、それを二つやるには、時間が足りないと思う。」と、書いてきた子がいました。この不安をみんなに聞いてもらうと、「確かに・・・。」と、考えはじめました。子どもたちは、悩みました。そして、最後にまた立ち返ったのは、「みんなで力を合わせて何かを作りたい。」でした。籠は個人の作業が多くなるけれど、「染める」は、「みんなと力を合わせないとできない。」「自然との関わりが四季を通してできる。」ということでした。
「草木染め」(仮称)は、「みんなとつながっていたい。」「自然の恵みを大切にしたい。」という、2組の子どもの想いから歩みだしたテーマです。

3年1組からのトピック

「パラリンピックをつたえたい!(仮)」

3年生では、初めて自分たちで総合のテーマを決めます。「どんなことをやってみたい?」と投げかけてみても、最初はあまりピンとこないようでした。
しかし、「有平糖っていう綺麗な飴があるよ」「わら細工を体験してきたんだ」など、資料や実物を持ってくる子が増え始めると、「それいいね!」「やってみたいな!」と、みんなの意欲も高まっていきました。
いくつか候補が出たところで、「みんなでできそうなのは?」「一年間続けられそうなのは?」など、話し合いによって絞り込んでいきました。そして、残ったのは「パラリンピック」と「ジグソーパズル」でした。パラリンピックを希望していた子どもたちは、「オリンピックに比べると、パラリンピックはあまり知られていない。だから、みんなに知ってほしい」「パラリンピックは来年の夏だから、今年しかできないよ」など、強い思いをもっていました。その思いが伝わり、ほとんどの子がパラリンピックに賛成しました。ところが、「どうしてもやりたくない」という子がいたのです。理由をたずねると、「手や足がない人を見るのはこわいから…」と話しました。すると、みんなで「障がいをもつ人は、自分たちの周りにもいるよ」「障がいのことを知れば、こわくないよ。まずはやってみようよ!」と一生懸命説得しました。
まずは、たくさん話題に上がっていたボッチャをやることになりました。しかし、ある子が「ボッチャセットって、買うと8万円するらしいよ」と調べてきてくれました。「えー!そんなの買えない!」「作ればいいんだよ!」ということで、ボールとコートを手作りすることになりました。
用具がそろい、いよいよ試合です。みんな楽しみにしていたので、夢中でやりました。ところが、「点数のつけ方がわからない」「ボールの形がぼこぼこしてて、投げにくい」など、課題が出てきました。2学期では、さらにみんなで楽しめるようパワーアップしていきます。

2年3組からのトピック


「命とともに生きる」

牧場から帰ってきた3頭の羊たちとの暮らしが流れ出したのは4月22日でした。
クラス替えがあったので、学年で協働して育てるのです。
お当番の仕事は勿論のこと、散歩、大雨の予報の直前に動いた排水溝の掃除、校内の塀の工事に伴う小屋のお引っ越し、1年生との交わりなどを経て、羊への想いや願いが日々広がっていった1学期でした。夏の登校日から春に毛刈りをした羊毛を洗おうとベクトルの向きが定まっています。学期末にはその前段階として毛についた糞や藁、泥の塊などを取り除く作業にも挑みました。この羊毛を活かした2学期以降の活動に期待している子どもたちです。
畑の野菜(玉葱、キュウリ、ナス、トマトなど)もぐんぐん生長しました。苗を植え、雑草を抜き、スケッチをして日々変化する野菜の姿を瞼の裏に焼き付けてきました。浅漬けや炒め物などにして、旬の味を堪能しました。土の温かさ、新鮮な味、収穫の喜びを身体全体で味わうことができた1学期の総合です。

2年2組からのトピック


「大好きな羊さん、おいしい野菜」

 4月に帰ってきた大好きな3頭の羊。春の魅力がいっぱいの多摩川探検。心を込めて育てた野菜。1学期の総合活動では、常に自然と触れ合い、命を感じ、それを共に分かち合う友人の存在を感じました。
羊のお世話は、毛刈りを見守ることから再スタートし、今年は小屋の掃除の仕方、お散歩の時のコツ、3頭の羊の性格や特徴を1年生に優しく教える姿がありました。夏休み前最後の総合では、羊毛の掃除(ゴミ取り)をしました。夏休み明けには、その羊毛を洗い、何を創るか話し合うところから始まります。
多摩川探検で植物と関わることに慣れている子どもたちは、野菜のお世話もとても上手です。雑草を抜き、傷んでいる葉っぱを上手に取り除き、真心を込めて育てました。たくさんできた美味しい野菜を使い、簡単な調理もしました。「きゅうりの浅漬け」は少ししょっぱかったけれど、自分たちで作った野菜で作った料理に、とても満足そうでした。この経験を生かして、秋に行う宿泊の時には、もっと上手に料理をしよう!と張り切っています。

2年1組からのトピック


「動物・野菜・交流」

動物
 4月の移動動物園では、3月に福田牧場にお返しした「あかり」「マロ」「ふわり」の3頭の羊が戻ってくるという約束になっていました。ところが、「クラス替えをしたから別の動物を飼いたい」という子どもが半数を超え、再度、話し合いをすることに。「1年生の時に山羊を飼いたいと言ったけれど飼えなかったから子やぎを飼いたい」「じゃあ、飼っていた羊は?お父さん・お母さんになるって約束したのにどうするの?」子どもたちも真剣に話し合いました。その結果、この1年も引き続き羊を飼う、また今年度は「3頭の羊を学年108人で飼う」ことに全員一致で決定し、飼育を続けています。1年生に、羊の散歩や小屋掃除の仕方を教えてあげています。

野菜
 お泊まり会に向けて野菜を育てることになりました。まずは自分の育てたい野菜について、資料を使って調べました。冬野菜があること、収穫時期があることを知った子どもたち。その中から選ばれた野菜がトマト、きゅうり、ピーマン、なす、ズッキーニです。現在収穫し、浅漬けや炒め物にして少しずつ食べています。1年生の3学期から育てていた玉葱、個々で育てていたミニトマトも収穫できました。

交流
 カリタス幼稚園ゆり組と交流を始めました。6月に粘土遊びで園児さんを招待した際「遊びに行きたい」と担任の先生に話したことがきっかけです。1回目の交流は幼稚園へ行き、2回目の交流は、小学校に遊びに来てもらいました。国語で学習中の「スイミーの世界を作ろう」と張り切って制作を開始。当日は、教室掲示、スイミーの暗唱や歌のプレゼントを園児さんは喜んでくれました。幼稚園からのプレゼント「あんずジャム」と「梅ジュース」もみんなで一緒に食べることができました。