5年2組からのトピック


「民族楽器の力で みんなを元気に」

1月中旬にようやくカホン、レインスティック、アサラト、全ての楽器が完成しました。子どもたちは「民族楽器の演奏をして、みんなに元気になってもらいたい」という願いをもっていました。また、旋律に合わせた演奏ではなく、リズムのみの演奏をしたいと思っていました。残りたったの2ヶ月で、一からリズム譜を作り、覚えるなんて間に合わない…。そう思っていたときに出会ったのが「ドラムサークル」でした。「ドラムサークル」とは、みんなで輪になって座り、リーダーの合図に合わせて楽器を鳴らす即興演奏です。ゲストの先生をお招きし、ドラムサークルを体験しました。先生のリズムに合わせて、音を大きくしたり、速くしたり、まねっこしたり。一体感を感じることができ、みんなすぐにドラムサークルが大好きになりました。
自分たちでリーダーを決めて、ドラムサークルをしました。先生がやっていた合図を真似ることから始めましたが、パートごとの演奏を入れたり、動きをつけたり工夫できるようになりました。その頃、カホンやレインスティックチームの子もアサラトに興味を持ち始め、アサラトブームが起こっていました。アサラトをプラスチック製にした「パチカ」を作ったパーカッショニストの先生が、講師として来てくださいました。達人の技を見せていただき、パチカの人気はさらに過熱。全員が演奏できるようになりました。
在校生と保護者に聞いてもらうため、ドラムサークルで今までやってきたことをもとに、簡単なリズムパターンや構成を決めて、演奏の形にしました。発表を聴いてくれた子の中には、踊り出す子や、感想を書いてくれる子がいて、達成感を味わうことができました。先生や保護者の方からも、「元気になれた!」というお声をたくさんいただきました。
『民族楽器の力で みんなを元気に』という一年間の願いを、クラス全員で達成することができました。

5年2組からのトピック


「民族楽器の力で みんなを元気に」

 5年2組では、「コロナなどで悲しい思いをしている人に、自分たちの演奏で元気になってほしい」という思いから、「民族楽器作り」に取り組むことに決めました。作る楽器は「カホン」「レインスティック」「アサラト」に決めました。
 カホンチームは、材料となる木材集めに苦労しました。カホンに使う木材は面によって厚さや大きさを変えなければなりませんし、一人一個作るために購入するとなると予算が足りません。困っていたところ、保護者の方から会社の木材を譲っていただけることになりました。また、家にある板を集めたチームもありました。板が揃うと、次に穴あけ作業に入りました。電動ドリルを使うのは初めての子もおり、最初は苦戦している様子でしたが、経験を積むうちに上手になってきました。
 レインスティックチームは、ラップや模造紙の芯などで作りました。模造紙の芯は長い上に硬いので、螺旋状にたくさん穴をあけたり、つまようじを刺して固定したりするのが大変でした。「なるべく雨の音に近づけたい」と、入れる中身も工夫しました。「砂を入れたら、全然音がしなかった」「米とつまようじを切ったものを混ぜるといい音がするよ」など、試行錯誤しながら理想の音に近づけていきました。
 アサラトチームは、ガチャガチャのカプセルを2つ紐で繋げ、中に豆やビーズなどを入れて作りました。楽器を作ること自体にそれほど時間はかからなかったのですが、演奏が難しいのです。玉を持って振る「シェイク」はすぐにできましたが、腕を振った反動で玉同士をぶつける「ハングフリップ」などは簡単にはできません。しかし、家で練習してできるようになった子がみんなにコツを教え、できる子が少しずつ増えています。
 「みんなを元気にしたい」という目標達成まではまだ遠いですが、子どもたちはその願いを忘れずに持ち続けているようです。