だいすき
1年生も残りわずか、ヤギのしろちゃんとの交流を、3学期はさらに様々な角度から深める3か月となりました。
まずは、2学期から取り組んでいる“しろの遊び場(遊具)づくり計画”。ビールケースで作った階段に板を載せてみたところ、大きさが合わずにガタガタ…そこで「ちょうどいい大きさの板を使おう!」と計画しました。しかし大きさを揃えても、端に足を掛けると、てこのように板が斜めに跳ね上がってしまいます。びっくりして、ちょっと怖そうにするしろちゃん…「このままじゃダメだ、どうにかしよう!」と、すぐにみんなで解決策を考えました。「ガムテープで留めてみようよ」「あとは、前に使った段ボールも並べて、遊び場を広くしてみたいな」「段ボールにも、へこまないように板を貼ろう」今回も、実験を繰り返すたびに新しい作戦がどんどん出てきました。2学期から数えると合計7回のチャレンジ!イメージしていたような大きな遊び場とは少し違うけれど、元気いっぱいなしろちゃんに、たくさん楽しんでほしいという願いを込めた、遊具を作ることができました。
遊び場づくりと並行して取り組んだのが“しろちゃん絵本づくり“です。クラスの一人が夏休みの自由研究で作った絵本に影響を受けて、一大ブームが巻き起こりました。自分やクラスの友達が登場したり、しろを家で飼うことになったり…どのストーリーも、しろやみんなが幸せに暮らす結末で、3組のみんなの優しい気持ちのこもった作品でした。
図工では、しろの姿を指絵の具でダイナミックに表現。学習発表会に向けた活動では、説明をする際の指示棒として、紙粘土と割り箸で作った“しろちゃん棒”がみんなのお気に入りになり、焼き物粘土でしろちゃんを作る活動にも発展していきました。
その他にも、多摩川たんけん、2年生のお泊り会に向けたじゃがいも植えなど、季節ごとの自然を肌で感じながら、どの活動にも笑顔いっぱいで取り組んだ1年生。学習発表会当日は、家族はもちろん、教室にいらした方へも説明をしていました。堂々と一年間のあゆみを語る姿はとても頼もしく、かっこよかったです。
しろちゃんへの愛情を深め、それを様々な形で表現し、伝えた一年間。春休みの間、牧場へ里帰りをするしろを見送るのはやっぱり少し寂しそうでしたが、それ以上に、期待に胸を膨らませています。2年生でも一人ひとりのペースのびのびと、しかし仲間と良い影響を与え合いながら、成長していくに違いありません。