5年3組からのトピック


劇団流星群

1月、黒姫の宿泊活動から帰ってきた私たちは焦りを感じ始めました。学習発表会まであと三週間ほどだというのに、音楽や効果音、天使の羽や岩などの大道具もできていませんでした。総合リーダーの子たちも、もう少し作業のペースをあげないといけないと思い始めていました。

学習発表会まで残り二週間。どうにか音楽や効果音を劇に取り入れることができました。校長先生や教頭先生たちに劇を観てもらう機会があり、アドバイスをもらいました。「聞こえにくいところが早口になっている」「速いテンポで言われると全然分からない。もっとゆっくりはっきり言わないと・・・テレビと劇は声の出し方が違う」自分たちだけでは気がつかないことも細かくアドバイスを頂きました。その日から、台詞を言うテンポや間を意識するようになり、演技もぐんと良くなりました。

学習発表会の日。子どもたちはやや緊張しつつもたくさんの観客の前で劇をすることに、興奮と喜びを感じていました。今まで練習してきた成果を精一杯表現しようと舞台に上がったのです。二つのグループとも無事発表を終えることができました。

3月、活動の締めくくりに隣接している幼稚園で劇を行い、幼稚園生全員に観てもらいました。幼稚園生の笑い声や「楽しかった」という感想に子どもたちは達成感を得ることができました。

5年3組からのトピック


劇団流星群

一学期の終わりに、どんな劇に取り組むのかを皆で考えました。アイデアをそれぞれ出し合い投票した結果、「天使と悪魔の流星群」に決まりました。このお話はクラスの一人の子がオリジナルで創作したもので、何でも願い事が叶う天使の流れ星を見つけに行く冒険ファンタジーです。夏休みに、その話をもとに台本作りを行いました。希望した5名の子がオンライン上で集まり、台本を2場面まで作成しました。9月になってから台本作りの続きを1ヶ月かけて完成させました。その間、みんなはジェスチャーゲームなどの表現遊びの活動を行い、身体で表現する楽しさを味わいました。

10月には台本がざっと完成したので、みんなで読み合わせをしました。すると、「早く役や係を決めたい」と声が上がりました。子どもたちの中で「この役やりたいな・・・」「照明の仕事をしたいな・・・」とイメージが具体的に湧いてきたのでしょう。役は何があるか、仕事はどんな仕事が必要か皆で確かめました。そして、役や係を決めていったのです。役や係が決まると、11月からはチームでセリフの練習や、係毎に活動を行ってきました。日々練習を重ねていくうちに、少しずつ台詞も覚え、自信を持って言うことが出来るようになってきました。でも、まだまだ皆の声が小さく、動作や動きも試行錯誤しながら考えているところです。

12月になってからは、体育館の舞台を使って練習をしたり、アクションシーンをどうするかを検討したりしています。照明係は場面に合わせて色や光の強弱を考えたり、音楽係は場面に使う音楽や効果音を考えたり、道具係は岩や扉、天使の羽などの作成に夢中になって活動しています。劇の完成に向けて頑張っています。

5年3組からのトピック


劇団流星群

最初の授業で、総合教育活動とはどんな活動かを話し合いました。「みんなで協力して活動する」「みんなでできる」「達成感が最後に味わえる」「1つのことに向かって作業する活動」「まだ、知らないことを学べる」「1人または家とかではできないこと」「深め合って、試行錯誤できるもの」・・・子どもたちが、自分の総合観を今までの経験から述べ合いました。その話し合いの様子から、子どもたちに安心してテーマを考えさせてみようと思いました。

次に、具体的に今年取り組みたいテーマを考えました。提案されたテーマは幾つかありましたが、何度か話し合いを重ねていくうちに、「劇」と「ウクライナの国のために」が残りました。「今まで、私たち劇に取り組んだことがないのです。だから、今年是非取り組みたい」「ロシアとウクライナの戦争のことを学んでいて、私たちはウクライナの国のために募金をしたい」・・・どちらも子どもたちの強い思いがありました。合体案も一度は出されましたが、結局決定には至りませんでした。6月、両方のテーマを全員で体験してみてテーマを決めることになりました。「劇」は、過去に行われた学芸会(劇)を見たり、実際に自分たちも「みつばちみつひめ」の台本を見ながら台詞を言ってみたりしました。「ウクライナの国のために」の方は、募金のお礼に渡そうと考えていた米ぬか石けんを作りました。「3票以上差がついたら、そのテーマに決めてもいい」という意見に全員納得したので決を採りました。「劇」19票「ウクライナの国のために」10票、「どちらのテーマでもいい」6票で、「劇」に決定しました。今、クラスでどんな作品に取り組もうか考えています。お楽しみに・・・。

ちなみにテーマ名の「劇団流星群」とは、きらきら輝く流れ星のように、夢中になって劇に取り組み、輝いていきたいという願いが込められています。