5年1組からのトピック


「わりばしアート 〜10万本集めよう〜」

 クラスのテーマが「わりばしアート」に決まりました。
 もう1つの案「黒板アート」との間で話し合いが続けられました。しかし、話し合いでは決まらず、お互いのテーマの体験活動もしましたが、それでも決まりませんでした。最後は多数決での決定となりました。
 こうして、「わりばしアート」の活動が始まったのですが、このテーマの最初の課題はわりばしを集めることです。そのために全校への呼びかけをしようということが話題になると、早速、全校に配るチラシやポスターの案を考えてきた子どもたちがいました。最後まで「黒板アート」に取り組みたいと考えていた子どもたちでした。自分の希望のテーマにはならなかったけれど、これまでの話し合いから、このテーマを進めるうえで、次にやるべきことは何かを考えている。そして、そのために行動できる。これが、カリタスの総合を5年間学んできた子どもたちの姿です。
 1学期の最後は、わりばしを使って校庭にある鉄棒とうんていの10分の1サイズのミニチュアを作りました。
PS:10万本というのは、あくまでも目安です。大きいものを作りたいという子どもたちの思いから、目標数が大きくなっていきました。大きいものを作りたいという願いが感じられます。

2年2組からのトピック


「野菜、たまがわ、そして、ユキちゃんでピース!」

4月から育ててきた畑の野菜たちが収穫時期を迎えました。草抜き、水やり、各クラスが順々に行っていたおかげで、みずみずしく、立派なキュウリ、なす、ピーマン、トマトが収穫できました。収穫した野菜は、すぐに包丁で切って塩もみ、または家庭科室で炒め物にして、お弁当のおかず+1になりました。おとまり会の日には、その日にいただく野菜の収穫を行い、子どもたちは、自分たちで育てた野菜でサラダを作っていました。おとまり会の夕ご飯は、ほかにメインのカレー作りがあります。2組ではチーズの入ったカレー、リンゴとホットケーキシロップが入ったカレーなどなど、いろいろな工夫?こだわり?のあるカレーを、各グループが協力して作っていました。教員は一人つきましたが、ほとんど全部の作業を子どもたちの手で行いました。「自分たちで作ったカレー最高!」「家のカレーよりもおいしいかも」「こんなにたくさん、いつもは食べないよぉ」と最高の笑顔の花が咲いていました。
 2回目のたまがわたんけんでは、河原に石でかまどを作って、そこで火起こしにチャレンジしたグループがありました。学校では、火打ち石やキリモミ式などを考えていましたが、当日になると、子どもたちは虫めがねを持参。方法が変わってきたことと同時に、やりたいことに対して、家でしっかりと自分なりに調べてきたことに感心しました。でも、子どもたちよりも、大人が盛り上がっていた感もあり、毎回大勢の保護者の方が参加するたまがわたんけんの魅力に触れた気がしました。そのたまがわたんけんに、クラスの宝物、ヤギのユキちゃんを連れて行きたいと言い出した子どもたち。でも、公道をまだ歩いたことがないので、まずはグランドで練習です。石灰で道路と横断歩道を書き、道路からはみ出ないように、横断歩道で止まらないように引いていくためにはどうすればいいかを考えました。リードをひく子、お尻を押す子、はみ出ないように壁を作る子、自然と役割分担をして活動していく子どもたちに、またまた感心のひとときでした。

1年2組からのトピック


「だい だい だいすき」

〜多摩川探検〜
 5月の初めての多摩川探検以来、次の探検が待ち遠しくてうずうずしている子どもたち…6月、7月も元気に探検してきました。2回ともとても気温が高く…熱中症が心配でしたが、汗をふきふき…休憩をして水分補給をしつつ…思い思いの活動を楽しみました。
 なかなかうまくいかない水切りに挑戦する子どもたち…ちょんちょんっていって欲しいけど難しい!ついには大きな石をばちゃんばちゃん川に投げ込んでいました。
 河原に石を並べて、堤防のような、温泉のようなものを作る子どもたち…河原から良さそうな石を運んでくる子、慎重に並べる子…と分担ができていました。
 虫取り網を振り回してかけまわる子どもたち…ちょうちょをついに自分で捕まえられたと大喜びの子、茂みをそっと進んでバッタを捕まえた子…どこにいそうか、どうやったら捕まえられるか、お母さん・お父さん先生や友だちからどんどん学んでいました。かまきりやかたつむりも捕まえました。家に帰ってからおんぶバッタの脱皮を観察し、抜け殻を持ってきた子もいました。
 シートやそり?を持ってきて、草すべりをやってみた子どもたち…二人で乗ったり、新しい草の上に行ったり…さまざまな工夫がありました。
 他にも石探し、あめんぼやえびや魚とり、たけのことり、お花摘み、木登り…とグループで相談していろんな活動をしてきました。まだまだたくさんやってみたいことがあるようで「こんど多摩川いったら…」と2学期の多摩川探検も今から楽しみにしています。

〜植物の栽培〜
 教室前の花壇にひまわりの種をまきました。ポットにもまいて、うまく育たなかったところに植え替えたり、家に持って帰って植えたりしました。もともとこぼれ種で生えていたひまわりはとっても大きくなり、7月初めに花が咲きました。おんなじくらい大きくなって欲しいな…夏休み中もお水やり頑張ります。
 畑には、サツマイモの苗を植えました。植える前も植えてからも、草取りも頑張っています。

〜動物飼育〜
 話し合いの末、2組は羊を飼うことになりました。羊が初めて来た日から、ほおずりしてかわいがる子どもたちがたくさんいました。73個の候補の中から決まった名前は、クローバー。愛称クロちゃんです。クロちゃんは、1組のヤギ・ひかりちゃんに頭突きされてもの〜んびり…顔までワラに潜らせて、頭にエサのワラをつけて、もりもり牧草を食べています。扉や窓を開けるとすぐ寄ってくる、とても人なつっこい羊です。毎日のお当番にも少しずつ慣れて、すのこを洗ったり、床をブラシでこすったり…羊とヤギのお母さんとして頑張っています。今年の夏も暑そうですが、学年みんなの力を合わせて、三頭が元気に過ごせるようにしたいです。

3年2組からのトピック


「こまっぷ!」

  6月29日、総合のテーマが「こまっぷ!」に決まりました。「6月19日〜6月30日に決めます!」「私たち次第なんです!」と宣言していた子どもたちは最後まで話し合ってテーマを決めました。ある子の「ここまできたら、しぼるか、くっつけるしかない」という言葉をよりどころにしながら、また別のある子の「(テーマが決まるかどうか)少し、いや、最高に心配です!」という声に共感し、ぎりぎりまでグループ同士で話し合いをしました。
 テーマが決まってからは…まず自分たちでも簡単に作れそうなこまをどんどん作っています。「方眼紙ごま」「折り紙ごま」「ブンブンごま」など…。のこぎりもはじめて使いました。難しいながらも達成感をおぼえたようです。子どもたちは家で調べてきたこまを発表したり、作り方を説明したりしています。
 2学期に向けて「こまっぷ計画書」を作りました。夏休みに「こまのテーマパークに行くんだ!」「こま博物館に行くよ!」と意気揚々です。2学期には、そこで見つけたこまや調べたことを地図上にまとめていきながら、自分たちの力量から見て“チャレンジ”とも言える「さかだちごま」を作ろうとしています。

2年1組からのトピック


「みらいとともに」

●みんなでピース!お泊まり会
 6月29日、30日は学校に宿泊しました。「お家の人とはなれてしゅくはくできるかな・・・」と心配に思っていた子もいたようですが、いざ会が始まってしまうとみんないきいきカレー作り、サラダ作りに取りかかりました。グループの仲間と作り方や材料を相談しているので、味は皆違うのです。「おうちで何度もカレー作ったよ」と自信満々の子が多くいました。自分たちで作ったカレーやサラダをとても美味しく頂きました。夜は自分たちが作ったランプが、幻想的できれいな光を灯していました。体育館で全員で眠ったことは心にずっと刻まれていくことでしょう。

●羊のみらいの毛で
 7月、教室にずっと置きっ放しになっていたみらいの毛をどうするか、話し合いました。「3年生で別れてしまうから、みらいの大きな人形を作りたいな」「冬とか寒いときに、みらいがいつも一緒だよと感じることができるから、マフラーとか手袋を作りたい」他にもいろいろな考えが出ました。まだ結論は出さないで、毛を触ってみました。刈り取ったばかりの毛はべとべとして、糞やわらがついて汚れてれていました。「さっそく洗いたい」と皆一致しました。昨年の6年生が毛を洗っているのを見ていたので、同じようにやってみました。でも、なかなか油が落ちません。次に石けんを使ってみると・・・毛は余計に絡まってしまいました。どうすれば上手く洗えるのか、2学期探究していきます。

3年3組からのトピック


「アンサンブル〜幸せの音色〜」

  テーマを一つに絞るために話し合いを重ねました。ハンドベルの演奏がきっかけで、みんなが一つになってきれいなハーモニーを作ることが楽しくなり、「合唱や合奏」をやりたいという意見が多くなってきました。しかし、どうしても「そめもの」がやりたいという子もいました。こだわりがあることはいいことですが、このままでは活動が始まりません。みんなは、36人いなければ決してできない活動をしたいと説得しました。最終的に、音楽をすること、みんなで合わせて、聞いてくれる人たちに幸せを届けることに決まりました。一方、丁度その頃赤紫蘇のシーズンでした。染め物が好きな子どもたちは、色の変化にとても興味があったので、赤紫蘇が酸で色が変わることを見たら感動するのでは?と思って投げかけてみると、「やってみたい!」と作ってみることになりました。赤紫蘇が熱湯で緑色になって、レモンでとてもきれいな華やかな赤紫色に変わった時には歓声が上がりました。味は少し苦手な子もいましたが、先生方や他のクラスの人にも飲んでもらえて喜んでいました。その時の感動を歌にしたのが「シソ・デリシャス」。リズムにのって楽しく歌っています。また社会の時間に習った「好きです かわさき 愛の街」も大好きで、社会の始まりにはいつも歌うようになりました。子どもたちにとって、歌う時の一体感が心地よいのでしょう。

 7月の総合デーは、たくさんのお客様に歌を聞いていただきました。そして粘土で土鈴を作り、思い思いの形に仕上げました。焼き上がって、カラカラン♪というやさしい音色がする土鈴がある一方、全く鳴らない土鈴もありました。どうしたら鳴るのだろうか、よく考えて次回の土鈴作りをしたいと思います。また、これからやりたい活動には、幼稚園や、中高、近くの老人ホームなどの施設でも歌や合奏をしたい、劇仕立ての音楽をやってみたいなど、いろいろな意見が出ています。みんなと話し合いながら進めていきます。

3年1組からのトピック


「土」

 「土」をテーマに進んでいる3年1組の総合、1学期はどろだんご、ブロック、土壁、粘土、砂絵と、「自分がやりたいこと」でできたグループでそれぞれ活動が進んできました。
 陶器作りは、陶芸チームがみんなの先生になって進めてきました。素焼きの後に釉薬を塗って本焼きすると、ツルツルに!粘土をこねていたときの感触との違いにビックリです。
 1学期にやってきたことは、グループごとに模造紙にまとめてクラスで発表もしました。カリタス総合デーでは、来てくれた幼稚園児と一緒に活動し、保護者のかたに説明する子もいました。
 個々の思いで進んできた1学期の総合、活動自体も友達関係もうまくいかないこともありながら、乗り越えてきたことで成長してきました。2学期からはどんな展開になっていくか、いまから楽しみです。

6年2組からのトピック


「出汁」

 7月7日、21票と17票という僅差で、6年2組の総合テーマは決まりました。最後まで残った候補は組子と出汁。木材を薄く小さく切り出し、かみ合わせだけで幾何学模様を作っていく組子は「難しそう」「だからこそ挑戦したい!」と当初から人気を博してきました。また出汁も、鰹や昆布を使った和風出汁、野菜の切れ端を上手に取り揃えて作る野菜出汁など、広がりのある活動予想に夢が広がっていきました。どちらも魅力的で、総合のテーマとしても申し分なし。しかし取り組めるのは一つだけ。「もう意見は大体出尽くしたよ」という声を受け、双方の活動に一度取り組み、決を採ることとなりました。

 電動糸のこぎりの扱いは、ちょうど図工でも取り組んでいたのでお手の物。とは言え、大きすぎず小さすぎず、ぴったりはまる大きさ・形にパーツを切り出していくのは予想通り難しいものでした。形が出来上がってくると「ぴたっとはまった!」「できたよ〜!」と、満足そうな声があちこちから聞こえてきました。

 家庭科室での出汁作りは、まずは基本から始めたいと“鰹と昆布の合わせ出汁”に挑戦しました。化学調味料にはない、優しくてほっとするような味わいと香り、塩やお酒をほんのちょっぴり入れるだけで風味が良くなる不思議に、子どもたちは興味津々。ゆらゆら上がる熱々の湯気に驚いたり、鼻をくんくんさせて出汁の香りをいっぱいに吸い込んだり、五感を使って楽しむ活動にいっそう関心が高まっていきました。

 体験活動から感じたことをじっくり話し合い、満を持して臨んだ多数決はまさかの19対19。「こんなことってあるの!?」と、教室には苦笑いが広がりました。その後、さらに意見を整理して採った決の結果が、冒頭に書いた票数です。4票差で決まったテーマは出汁。決め手となったのは“活動の幅広さ”と“オリジナルを作れること”でした。まずは夏休み、調べたり考えたり連絡を取ったり、2学期へと続く個人の活動に力を入れていきます。

5年2組からのトピック


「城ピタ」

〜「考え方」を育てる番組〜
NHK-Eテレで有名な「ピタゴラスイッチ」のHP冒頭に書かれた一節です。

 その「ピタゴラスイッチ」と「城」を融合させたのが『城ピタスイッチ』。5年2組の“造語”です。「城を舞台にしたピタゴラスイッチ」ができないだろうか…という案から話が進み、テーマ決定に至りました。

「ピタゴラ作ろう!」「もう最高!」
テーマが決まれば、みなが一つの目標に向かって動き出す。これが、カリタス小学校の子どもたちの素敵なところです。思うがままに、ピタゴラ装置を作っていきました。道を作り…ビー玉を転がし…遂にゴール!拍手と歓声で包まれます。
「リレーみたい」
この言葉が生まれたのは、とある友達の作った装置(写真4枚目)を見てからでした。
①黒いレバーが倒れる
②木に当たる
③持ち上がった木の先に設置されたビー玉が飛び出す
④ビー玉が新たな道をいく…
「50m徒競走」なのではなく、「リレーのようにバトンタッチをしていく仕掛け」が目指すべき『ピタゴラスイッチ』なのだと気が付いた瞬間でした。

 そうでした、『城』についてはどうしたら…。以下は、子どもたちの当初のイメージです。
「戦国時代や江戸時代のお城や城下町を調べて作りたい」
「ビー玉を人のように走らせる」
「飛脚の人が一旦休んで、お寺で八つ橋を食べる」
一学期末になると、城下町に関する番組を観た子が、こう提案します。
「城ピタに使えそうなアイディアは、直角に曲がっている道です。球が角に当たってはねかえり曲がる工夫をしたらいいと思います。」
これまで、直角の道を作るなんて考えはありませんでした。しかし、6年生で初めて学ぶ「歴史」について調査をしてみると、作るべきピタゴラ像が明確になることを知りました。

 『城』×『ピタゴラスイッチ』=『城ピタ』
 未知なる世界への挑戦です。一旦、夏休みに入りました。『城ピタ』という総合を築き上げていく子どもたちに、エールを送りたいと思います。

1年1組からのトピック


「だい だい だいすき」

 山羊さんがやってきたのは6月26日です。
 牧場主の福田さんに「山羊さんの命をみんなで守ります」とお手紙を書き、校長先生にも直談判し、2年生の飼育当番を手伝ったりするなかで、子どもたちはこの出逢いの場面を夢にまで見ていたのです。心細そうにトラックから降りてきた山羊さんを子どもたちは抱きしめました。
 この瞬間からみんなは山羊のお父さん、お母さん…。毎日声をかけ、嬉しそうに散歩に連れ出し、小屋の清掃も頑張っています。餌箱やバケツを助け合って運び、汗をかきながら小屋の掃除に励んできました。言うことを聞かないこともあるけれど顔を間近に寄せて語りかけ、説得します。言葉と表情による対話が始まりました。
 名前は「ひかり」、みんなのひかりになってほしい、みんながこの山羊さんのひかりになりたいと願って名付けられました。
 ひかりの目を見てスケッチをしたり、軟便になったときに話し合いをしてその原因と考えられる雑草を抜いたり、アクシデントもあるけれどその都度クラスが一つになって同じベクトルの向きで動いていく姿が幾度も見られました。
 休日当番も流れだし、親子でひかりの成長を味わう日々が微笑ましい夏休みが始まったばかりです。

 多摩川探検にも入学後に三度出かけました。
 初夏の陽射しをものともせず、沼や草むらの生き物を追いかけ、川べりではお風呂をつくる子どもたちもいます。丈の長い草をかき分けてずんずん進む快感、バッタを捕まえたときの成就感、ザリガニを見つけたときの目の輝き… どれも次の探検への期待感に繋がっています。