「砂絵」
「先生、総合係って決めないんですか?」
から始まったカリタス小学校最後の総合教育活動。この瞬間から、テーマ決めの進行を3名の子が引っ張っていってくれました。これが、素晴らしい仕切りでした。
挙げられたテーマは11個。
「身近な科学/レプリカ/錯視/ディズニーの世界/練り菓子/レインボー/砂絵/つまようじアート/習字/宮沢賢治の劇/舞台」
6年目最後の総合で初めて提案したという子もいました。惜しくも選外となり叶うことはありませんでしたが、やり切ったその表情はすがすがしいものがありました。
テーマをしぼる過程で、「私は、自分のテーマのことだけを考えようとする思考をやめようと思います」という感想を書く子が。友達同士を思いやる気持ちも芽生えていきました。
最後に残ったのは、「砂絵」「映画」「砂絵×映画」。
各テーマの魅力を友達に伝えるための準備は創意工夫に溢れていました。
本から情報収集。インターネットやiPadの動画から発想を得たり、実際に作ってみたり……。発表の仕方も様々で、相談内容を書いた画用紙をもとに発表する子、動画を電子黒板に直接流して伝える子、中にはパワーポイントにまとめて伝える子も。無所属チームの子たちは、友達にインタビューして分析した結果を伝えてみたり。最後には質疑応答に話し合い。総合係の進行のもと、論点を洗い出していきました。テーマ選びの視点として「(砂絵)一つのことを極められる」「(映画)(砂絵×映画)違う役割だけれど一つのものが完成させられる」という違いにも目を向けながら……頭に汗をかき、考えてきました。自分の立場でできることを考え、友達と話し合い、一人ひとりが活躍する毎日は密度の濃いものでした。
投票の結果、6年3組の総合は……僅差で「砂絵」に決定。
練りに練ったテーマ。あれ、でも、美術館ではほとんど目にしない気がする「砂絵」。
ここからどのように展開していくのでしょう。2学期からの総合を占うのは、夏休みでの研究です。一人ひとりの力をクラスの力に!夏明けは、砂絵展覧会が開催されるとかされないだとか……。